屋外防犯カメラ(ネットワークカメラ)の防水・防塵対策を解説!

屋外防犯カメラも近年はネットワークカメラ(IPカメラ)の普及に伴い、より優れた防水・防塵対策が必要となりました。従来のアナログと比較して本体内部は精密化していますし、雨だけではなく塵や埃などが本体に入り込んでしまうと故障の原因になります。

しかし防水・防塵は複数の等級に分かれていて、素人ではどの機種を選べばいいか分かりません。「とりあえず最高レベルの防水・防塵にすればいいのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、防犯カメラは仕様によって値段がピンキリですので、適材適所でカメラを選ぶことが、優れた費用対効果を得るポイントとなります。

そこで、今回は防犯カメラの防水・防塵対策、及び企業担当者が選ぶべき等級について詳しくご紹介します。

屋外防犯カメラは年々精密化。防水対策は必須

屋外防犯カメラは年々精密化。防水対策は必須

屋外に設置する防犯カメラは、一昔前と比べると大きな技術進歩が見られます。しかし、防犯カメラの技術の発展に伴い、本体内部の構造も精密化しているため、台風や暴風雨、落雷などの自然災害に対する危険は一層増しています。

屋外防犯カメラの導入や買い替えを検討している企業担当者は、機能や価格だけではなく、防水・防塵の仕様にも注視して機種を選んでください。

屋外向けネットワークカメラは防水・防塵仕様を選ぶべき

近年の屋外向け防犯カメラのほとんどがネットワークカメラ(IPカメラ)と呼ばれる、ネット回線を通じて映像やデータを転送できる機種となっています。一方で同軸ケーブルで本体とレコーダーを繋ぐ防犯カメラをアナログカメラと呼びます。

古い防犯カメラを使い続けている企業の中には、いまだアナログカメラを使用しているところも見受けられますが、ネットワークカメラに切り替えると、録画データの管理に伴う労力が大幅に改善されます。

その一方でネットワークカメラは、アナログと比較してさらに精密化となっているため、防水・防塵は必須の仕様となります。

防犯カメラの「防水・防塵」レベルを調べる。IPコードの読み方

防犯カメラの「防水・防塵」レベルを調べる。IPコードの読み方

防犯カメラの機種を選ぶ際は、「IPコード」から「防水・防塵」レベルを読み取ることができます。IPコードは「IP防塵+防水」で表されます。「IP56」と表記されていれば、防塵レベルが5、防水レベルが6と解釈することができます。

屋外防犯カメラの導入前に知るべきIPコード「防水・防塵」レベルとは

IPコードのレベルと内容

防塵等級(0~6等級)
0.保護なし
1.50mm程度の固形物の内部侵入を防ぐ
2.12.5mm程度の固形物の内部侵入を防ぐ
3.2.5mm程度の固形物の内部侵入を防ぐ
4.1mm程度の固形物の内部侵入を防ぐ
5.防犯カメラに異常が生じる塵・埃の内部侵入を防ぐ
6.塵・埃の内部侵入を防ぐ

■防水等級(0~8等級)
0.保護なし
1.垂直に落ちてくる水滴を保護
2.左右15度から落ちてくる水滴を保護
3.左右60度から落ちてくる散水を保護
4.四方からの水の飛沫の保護
5.四方からの水の噴流からの保護
6.四方からの水の強い噴流からの保護
7.一定時間水没しても動作が確認できる
8.水中でも使用が可能

上記のように防塵レベルは計7等級からなり、防水レベルは計9等級で区分されています。

屋外防犯カメラのおすすめ防水・防塵レベルは?

屋外防犯カメラの機種を選ぶにあたって、おすすめの防水・防塵レベルは「IP66」となります。防塵レベルは最大となり、防水は7~8まで満たすとオーバースペック気味となるので6でも構いません。ただ、理想はIP67ですが、おそらく66と67では選べる防犯カメラの機種の幅が大きく異なるでしょう。

ちなみにiPhoneはうっかりと洗面台やお風呂に水没させてしまう可能性に配慮してIP67の防水・防塵性能となっています。

また、防水・防塵以外にも「耐衝撃」レベルもあり、こちらは「IKコード」で表示されます。レベルは0~10の11等級に区分されていますが、屋外仕様の防犯カメラに求められるのは、最大レベルである「IK10※40cmの高さの落下衝撃に耐えられる」となります。ただ、こちらはほぼすべての防犯カメラが満たしているため、あまり気にする必要はありません。

SDカードを使う屋外防犯カメラの防水対策とは

SDカードを使う屋外防犯カメラの防水対策とは

防犯カメラの中には、記憶媒体であるSDカードを本体に挿し込み、録画映像を保存する機種もあります。SDカードは通常でも壊れやすく衝撃に弱いため、水に濡れてしまうとデータが破損する確率がさらに高まってしまいます。

SDカードを搭載する防犯カメラの防水対策としては、IPレベルを上げる・防水カバーを付ける・屋根の下で運用する、といった対策が求められます。また、工事・建設現場では小さな木屑や粉塵が舞ってレンズを傷つけることもありますので、高い防塵・防水仕様にするとともに、レンズ保護の対策も検討しましょう。

ソーラーカメラは完全防水仕様を選ぶべき理由

ソーラーカメラは完全防水仕様を選ぶべき理由

近年さまざまな業界で注目されているソーラーカメラ。太陽光パネルで発電することができるため、電源ケーブルを必要としません。SIMカード搭載の機種を選べば、工事不要の完全ワイヤレスで設置することができます。

しかし、ソーラーカメラを設置する業種の多くは自然エリアやインフラ整備がされていない場所が多いため、土砂災害など大規模な自然災害を想定すると、IP67以上・IK10の防水・防塵・耐衝撃性能を持つ機種を選ぶといいでしょう。

屋外防犯カメラは防水仕様でもカバー(ハウジングケース)が必要

屋外防犯カメラは防水仕様でもカバー(ハウジングケース)が必要

防犯カメラを屋外に設置する際は、上記の通りIPコードの高い機種を選ぶのがポイントとなりますが、通常はそれだけではなく、防犯カメラの上部に「ハウジングケース」と呼ばれる防水カバーを装着します。

どんなに防塵・防水仕様の高価な防犯カメラであっても、経年劣化による損傷は否めません。長年雨にさらされていれば、本体を保護・構成するゴムやプラスチック部分が腐食したり、レンズにカビが入ることもあります。ハウジングケースは脱着式のため交換が容易ですし、費用も1万円程度購入できます。

もちろんハウジングケースだけで防水や防塵を防ぐことはできませんが、防犯カメラの経年劣化を少しでも遅らせることができるため、ボックス型やバレット型問わずハウジングケースは必要なアイテムとなります。

屋外防犯カメラは防水と併せて雷対策も必須

屋外防犯カメラは防水と併せて雷対策も必須

屋外防犯カメラは防水・防塵と併せて落雷対策もしなければなりません。防犯カメラは精密機械部品となるため、落雷による影響は甚大です。防犯カメラ本体の損傷だけではなく、LANケーブルや同軸ケーブルを雷がつたって、レコーダーや周辺機器にも影響をおよぼし、最悪すべての機器が駄目になってしまうこともあります。

雷対策としてイメージしがちなのは「避雷針を立てる」ことですが、避雷針は雷から建物を守るものであり、防犯カメラは守ってくれません。」防犯カメラの損傷を最小限に抑えるためには、雷サージとしてケーブルから本体機器への侵入を防ぐこととなります。具体的には共通接地化とSPDで雷サージを逃がします。

ただし、雷による損傷をどこまで避けることができるかは、その時の状況になってみないと分かりません。
防犯カメラの販売店では雷による被害をカバーできる保守メンテナンスプランもあります。必要に応じて検討するのもいいでしょう。

「防水・防塵」の屋外防犯カメラを選ぶときのポイント

「防水・防塵」の屋外防犯カメラを選ぶときのポイント

今回は防犯カメラの防水・防塵の性能に関して詳しく解説しました。屋外に設置する防犯カメラは、必ずIP66もしくはIP67以上の仕様を確認してください。また、必要に応じて保守契約を販売店と結ぶのもいいですが、販売店に依存するのではなく、自社でできる限り管理するよう努めるのも大切です。

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