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防犯カメラナビTOP コラム 防犯カメラの録画方法とデータの保存について詳しく解説【企業向け】

防犯カメラの録画方法とデータの保存について詳しく解説【企業向け】

防犯カメラの設置に当たっては、カメラの録画方法とデータの保存について理解が必要です。誤った録画・保存方法で運用してしまうと、十分な録画時間を確保できなかったり、必要以上に毎月の維持費(ランニングコスト)がかかってしまうこともあります。

そこで、ここでは企業が防犯カメラ(監視カメラ)を導入する際の録画方法・データ保存方法について詳しく解説します。

防犯カメラの映像データを保存する記録媒体の種類

防犯カメラの映像データを保存する記録媒体の種類

防犯カメラで撮影した映像のデータを保存する場合はどのような記録媒体が挙げられるのでしょうか。ネットワークカメラが普及する以前のアナログカメラ世代は、専ら録画レコーダーに内蔵されているHDD(ハードディスク)にデータを保存していましたが、昨今は複数の録画方法を用いて運用できるようになっています。

ただし、HDD含めてどの録画方法にも一長一短があるため、それぞれのメリットとデメリットをよく理解しておくことが大切です。

防犯カメラの定番録画方法「HDD(ハードディスク)」

防犯カメラの定番録画方法「HDD(ハードディスク)」

昔から防犯カメラの定番となる録画方法が「HDD(ハードディスク)」です。HDDは名前の通り、ディスク(円盤)にデータを書き込む録画方法となります。

HDDのメリットは以下となります。

  • 録画容量が大きい
  • 価格も安くなっている

上記が主となります。特に録画容量については、現状最大16TBまで発売しているので、防犯カメラのデータ圧縮率が低い機種でも問題なく希望の日数分のデータを保存することができます。

一方でHDDにはデメリットもあります。

  • 衝撃に弱い
  • HDDやディスクを傾けると書き込みがうまくいかないことがある
  • データが破損しやすい
  • レコーダー傍に磁気の強いものがあるとデータが破損することがある

基本的にディスク(円盤)系の保存方式は同じ性質を持っており、どうしても衝撃や磁気に弱いデメリットが挙げられます。

ただし、相変わらず価格は安いので、零細中小企業が初期費用を抑えたいときによく選択されます。

https://bouhancamera-navi.com/hdd-hard-disk-change-price/

防犯カメラ市場における主流の録画媒体「SSD」

防犯カメラ市場における主流の録画媒体「SSD」

HDDの上位互換となり、2010年代から急速に普及が進んだのが「SSD」となります。HDDのディスクに書き込むタイプではなく、メモリーチップに記録するため、

  • 耐衝撃に強い
  • 磁気による影響を受けない
  • 記録処理速度が高速
  • 本体の小型化・スリム化が進んでいる

といったメリットを享受することができます。防犯カメラ市場においてもこれまで録画レコーダーの大半はHDDが採用されていましたが、昨今はSSDを搭載している機種も大分増えてきました。データの破損確率がHDDと比較するとぐっと低くなるので、録画レコーダーの設置を検討している企業は必ずSSDを選択してください。

一方でSSDのデメリットは、

  • HDDと比較して価格が高い
  • HDDと比較して容量が少ない
  • 購入前に処理速度の計測がおすすめ

となります。価格帯に関してはここ数年で大分落ち着いてきた印象ですが、HDDと比べるとやはり割高です。

容量に関しては、現状最大で1TBとなります。それ以上の容量も発売はされているのですが、圧倒的に流通量が少ないためコスト面で割に合わなくなります。

また、SSDだからといって必ずしもHDDよりも処理速度が速いわけではありません。購入前にはカタログスペックを確認するとともに、可能であれば処理速度を実際に計測してみるといいでしょう。

防犯カメラ本体内蔵型「SDカード」も人気の記録媒体

防犯カメラ本体内蔵型「SDカード」も人気の記録媒体

スマホやデジカメの記録媒体としてお馴染みの(micro)SDカードですが、防犯カメラ内蔵機種も昨今は増えてきました。抜き差しが簡単にできるため、抜いたSDカードを自宅やオフィスに持ち帰って映像を確認することもできます。

  • データの入れ替えが簡単
  • 古い映像から自動上書きができる
  • クラウド録画の補助として使える
  • 価格が安い

などがSDカードのメリットとして挙げられます。ちなみにSDカードというのは最大2GBまでしかなく、それ以上のSDカードは「SDHCカード・SDXCカード」と呼ばれるものとなります。容量は最大2TBまでありますが、防犯カメラに搭載できる一般的な種類は256GBとなります。

  • データが破損しやすい
  • 耐久性が低い
  • 盗難被害に遭う可能性がある
  • 本体を設置する場所によってSDカードを取り出すのが大変
  • 落雷でショートしたときにデータが飛ぶリスクが高い

などがデメリットとなります。目立つ破損がなくとも1年に1度は新品に交換する必要があります。また商店街などでありがちですが、ポール柱の高い位置に防犯カメラを設置してしまうと、梯子を使ってSDカードを抜く作業が必要となるので危険が伴います(業者に代行もできるが費用がかかる)。

その一方で防犯カメラを簡単に手の届く場所に設置すると、侵入者に本体ごと持ち去られてしまう危険性もあります。

また、SDカードを購入する際は、家電量販店や通販で簡単に変える一般電子機器向けではなく、産業用SDカードを購入するようにしてください。

https://bouhancamera-navi.com/sdcard-camera-rokuga/

最新ネットワークカメラ(IPカメラ)は「クラウド保存」の録画方法がおすすめ

近年アナログカメラ(同軸カメラ)に代わって主流となっているネットワークカメラ(IPカメラ)を設置するならば、ごつくて場所をとるレコーダーではなく、オンラインストレージの「クラウド」に保存するのがおすすめです。

昨今は多くの企業でもオンラインストレージでデータの保存・管理・共有を行っており、代表的なサービスは「DropBox」や「Google Drive」ではないでしょうか。

防犯カメラの録画映像をクラウドで保存するメリットは下記となります。

  • レコーダーやSDカードなど物理媒体を必要としない
  • ネット上でデータを管理するため、データの破損の心配がない
  • ハッキングのリスクはあるが、物理的に盗まれたり壊される心配がない

防犯カメラを録画する上で最も危惧すべきリスクが「事件・事故が発生した日時の映像がなぜか録画されていない」ことです。少なくとも録画方法にクラウドを選択すれば、そのようなリスクは最小限に抑えることができます。

一方で最新ストレージ技術のクラウドとなりますが、デメリットも下記に挙げます。

  • 月額費用がかかる
  • 上書き保存されたりハッキング被害もある
  • ログインできれば誰もが録画映像を確認できるので管理が必要
  • ネット回線が遅いとうまく録画ができない可能性がある

上記のうち最も懸念する必要があるのがネット回線の処理速度の遅さにより録画がうまくできない可能性です。スマホのWiFiを利用していても、時折「電波が悪いな」、「ネットが遅くてページが開けない」といった問題がおきるように、インターネット環境というのは時間帯・天気・周辺の電波状況などによって不安定に変化します。

上記解決策としては、SDカード内蔵型を選ぶことによって、仮にクラウドに同期・録画保存がうまくいかなかったときは、自動的にSDカードに映像を記録する機能を活用することができます。

クラウドは月額費用が必要となる

クラウド月額費用が必要となります。一般的には防犯カメラを購入した販売店が有するクラウドストレージサービスと契約することになり、月額費用は保存容量によって変わってきます。

最適な保存容量は録画データの希望保存日数や防犯カメラ本体の圧縮率、記録するフレームレート、画素数などによって異なるので、専門家に相談して最適なプランを提案してもらうのがいいでしょう。

https://bouhancamera-navi.com/camera-outside-cloud/

防犯カメラの録画方法は「データの圧縮方法・圧縮率」がハイスペックな機種を選ぶ

防犯カメラの録画方法は「データの圧縮方法・圧縮率」がハイスペックな機種を選ぶ

防犯カメラで録画する映像は動画となるので、長時間録画するとすぐに容量をオーバーしてしまいます。そのため、通常は撮影した動画を圧縮しながら保存することになり、圧縮する方法「圧縮方式」、圧縮する率を「圧縮率」と呼びます。

圧縮方式は「Motion JPEG」、「MPEG-4」、「JPEG2000」、「H.264」、「H.265」、「Wavelet」などが挙げられます。高画質で録画したものも1/5~1/20程度という高い圧縮率で保存できます。

圧縮率が低いとメモリーを食ってしまうため、クラウドだと月額で高いプランに加入しなければならなかったり、SSDでは賄えないためHDDを採用するしかない、といったデメリットがあります。

レコーダーに映像を保存する場合は「ミラーリング録画」も効果的

HDDやSSD、SDカードといった物理記録媒体に映像を保存する場合は、データの破損リスクを鑑みて、同時に2つの記録媒体に保存する「ミラーリング録画」も推奨されます。同時でなくとも毎日録画した映像を別の媒体にコピーしてオフライン/オンラインにて保存してもかまいません。

防犯カメラを長時間録画する方法。「フレームレート」とは

防犯カメラを長時間録画する方法。「フレームレート」とは

防犯カメラの動画は静止画の集まりとなります。パラパラ漫画のように静止画を繰り返すことにより目には動いて見えるようになります。1秒間にどのくらいの静止画を挿し込むかを表すのが「フレームレート」となり「FPS」で表されます。

防犯カメラにおいて最適なフレームレートは5~15と言われています。30FPSだとかなり滑らかになりますが、そこまで防犯カメラに求められるかと言われると疑問ですし、フレームレートが上がればそれだけ容量も必要となります。

夜間や人の人数や動きが少ない場所ではフレームレートは低くてもかまいませんので、ロケテストで運用レベルを確かめてみるのがいいでしょう。

まとめ:防犯カメラの録画方法は様々。まずは専門店に相談をしてもらう

防犯カメラの録画方法の選択は機種の選定と同じくらい重要です。そのため、販売店の専門家に問い合わせて、ロケテストを経たのち、最適な録画方法を提案してもらうのがいいでしょう。

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佐藤隆太
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