防犯カメラの選び方の一覧

防犯カメラの性能比較。選び方の目安を解説。画素(画質)は大事?
企業が防犯カメラ(監視カメラ)を選ぶ際は性能を比較して機種選定に臨みます。しかし、カタログスペックでは不明点も多いですし、防犯カメラの知識が浅い人はスペックを見てもいまいちピンときません。
そこで、ここでは防犯カメラの機種を選ぶにあたって、性能の目安を解説します。また、防犯カメラにおける画素(画質)の選び方も併せてご紹介します。
防犯カメラの選び方。性能を比較することの重要性
企業が防犯カメラ(監視カメラ)を選ぶにあたって、最もやってはいけないのが「十分な防犯カメラの知識なしで通販で買うこと」と「情報サイトで人気上位の防犯カメラを買う」ことです。パソコンでもエントリーモデルとハイエンドモデルではスペックや使用を想定しているユーザー層・ニーズが異なるように、防犯カメラも企業の設置目的や設置環境によって選択すべき機種は大きく異なります。
防犯カメラの機種性能を比較し、自社にとって最良のモデルを選ぶことができれば、以下のようなメリットを享受できます。
初期費用やランニングコストを最適化・最小限に抑えることができる
自社の求める防犯効果を実現し、不審者の侵入や内部不正を防ぐことができる
自社が期待する防犯カメラの管理体制を実現できる
などが挙げられます。ただし、防犯カメラの性能比較と一概に言っても確認するべきポイントや注意点は多々あります。ここでは企業担当者が販売店に問い合わせする前の事前知識として、また悪質な販売店と契約しないよう、最低限の防犯カメラの性能の比較方法や目安・選び方をご紹介します。
防犯カメラの「屋外」と「室内」の性能の違い
防犯カメラには屋外向けと室内向けのモデルがあり、両者では性能・仕様が異なります。往々にして屋外向けは価格が高いため、室内向けカメラを買おうとする人もいますが、それではそれでは防犯カメラの寿命を短くしてしまいます。
屋外向け防犯カメラは「防水・防塵・耐衝撃」性能が高く、台風や豪雨の悪天候でも耐えられる仕様になっているほか、夜間撮影機能・赤外線技術も室内向けカメラと比較して性能差があります。
特に近年は赤外線技術の発展が著しいため、安易に安いと言う理由で室内カメラを屋外に設置するのは避けなければなりません。
防犯カメラの「動体検知」の性能比較と選び方
防犯カメラには「動体検知」と呼ばれる、人や車両、動物といった動体を検知して、自動で録画モードが作動したり、モニターやスマホに緊急通知する技術が搭載されています。一昔前までは風で揺れる木の葉を検知してしまったり、夜間で不審者が侵入しても検知しなかったりと誤検知が多発していましたが、近年は動体検知の技術も向上しているため、正確な検知が可能となっています。
ただし、動体検知はまだまだ防犯カメラの機種による性能差が大きく、安物では依然として使い勝手が悪いのが残念なところ。
動体検知の仕組みは、映像内の動画ファイルの容量が動体の介入によって突然増加することで自動検知します。しかし、昨今は赤外線による人感センサーが注目されていて、人や車両の体温や熱と外気温の差で録画モードが作動します。最新の赤外線技術を搭載した防犯カメラは夜間でも鮮明な撮影が可能であったり、カラー撮影ができるので、少し予算を無理してでも人感センサーを選ぶべきといえるでしょう。
おそらく今後も動体検知=人感センサーの流れとなることが予想されるので、いまのうちに人感センサー搭載型の防犯カメラに切り替えておけば、当面は腐らない性能と言えそうです。
防犯カメラの「レンズ」にも性能がある?比較と選び方
防犯カメラのレンズは一眼レフカメラのように取り換えすることが原則できません。デジカメを扱っている人ならば分かると思いますが、レンズによって画角が異なるので、機種によっては同じ10m先でも見える映像の範囲が異なる場合があります。レンズの画角によって設置台数も変わります。当然画角が広ければ1台で賄える範囲が広いため、導入する防犯カメラの台数も最小限に抑えることができ、予算の節約にも繋がります。
一方で画角が広いと映像全体が遠く(小さく)映ったり、左右の両端が丸く歪む傾向があります。設置場所によっては映像内の人の顔や車両のナンバーが見えずらいこともあるので、ロケテストは必ず必要となります。
防犯カメラの性能を決めるのは「画素(画質)」って本当?
企業担当者の立場になって防犯カメラの性能を単純に考えると、やはり大きな目安の1つに「画素(画質)」が挙げられます。画素数は昨今スマホでも競うように急激に増加しており、最新のiPhone14では1200万画素、ハイエンドモデルのPROでは4800万画素という驚異的な画素数が注目されました。
一方で防犯カメラの性能・スペック面からすると、100万~400万画素の間が平均となり、より小さな人の人相や車体ナンバーを正確に記録したい場合は400~800万画素を選ぶケースも増えてきました。ちなみに防犯カメラでも高性能を謳う機種であれば4Kや8K対応モデルも出てきていますが、映像を映すモニターが4Kや8Kに対応していなければ意味がないことに注意してください。
また、よく誤解されている人が多いようですが、画素数は高ければいいと言うわけではありません。例えばノートパソコンの一般的な画素数は200万画素となるので、200万画素と1000万画素の防犯カメラの映像をパソコンに転送しても映像に依る違いは分かりません。
一般的に「この映像画質がいいね」という場合は、「画質=解像度」を指すのが一般的です。解像度が高ければそれだけ画素の表現力が上がると考えていただいて構いません。
そのため、より鮮明で奥行きのある画像を映したいのであれば、画素数は標準でも構いませんので、高い解像度の機種を採用するべきです。ちなみに解像度を決めるのはイメージセンサーと呼ばれる本体に搭載している半導体です。
防犯カメラの録画性能の違いと選び方
防犯カメラの録画性能の違いを比較する場合は、「圧縮率」に着目してみるのが良いでしょう。動画はファイルサイズが大きいため、そのままHDDやSSDに保存するとすぐに一杯になってしまいます。そのため、防犯カメラ内部には動画ファイルを圧縮する機能が備わっていますが、圧縮率が高ければ、それだけ長い時間映像を録画保存できます。
ただし、圧縮してしまうと往々にして画質が低下してしまいます。最新の防犯カメラには高い圧縮率を維持したまま画質の劣化を最小限に抑える機種もありますが、実際に使えるかどうかはロケテストをして確かめてみるのが良いでしょう。
カタログスペックでは駄目。防犯カメラの性能は実機で確かめてみて
防犯カメラの機種を決めるときは、ウェブ上に記載しているカタログスペックや、販売店の担当者が提案してくるものを鵜吞みにしてはいけません。防犯カメラが例え高い性能を持っていても、それが自社の設置環境にマッチするかは分かりませんし、オーバースペックの性能のカメラを買ってしまうとその分高くついてしまいます。
そのため、まずは防犯カメラの担当者に直接現場に足を運んでもらい、設置環境を調べてもらったのち、実機を使ってロケテストをしてみるのがおすすめです。
当サイト「防犯カメラナビ」では、防犯設備士の有資格者が担当し、無料で現地調査&トライアルをお試しいただけます。機種別の防犯カメラの性能比較含めて丁寧な説明を心がけますので、是非お気軽にご相談ください。
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屋外防犯カメラの映像をリアルタイムで監視。スマホの運用方法も紹介
防犯カメラの特徴の1つが「カメラの映像をリアルタイムで監視できる」ことにあります。しかし、運用を間違えてしまうと防犯カメラの犯罪抑止効果が半減してしまうほか、企業としての信頼の失墜にも繋がります。
そこで、ここでは屋外防犯カメラを中心に映像をリアルタイムで監視する際のポイントや機種選定時の注意点を解説します。昨今主流となっているネットワークカメラを活用したスマホ運用における方法も紹介。新設や買い替えを検討している企業担当者は是非ご覧ください。
防犯カメラの特徴は映像をリアルタイムで監視できる
防犯カメラの特徴の1つが「映像をリアルタイムで監視」できることにあります。モニターを活用すれば1つの画面で複数のカメラの映像を分割して表示することもできます。
ただし、必ずしもモニターが必須というわけではありません。クラウドやSDカード、NVRなどを整備するだけで映像の録画自体は滞りなくできるので、録画した映像はのちほどパソコンに繋いで映像を抽出・管理する運用方法でも問題ありません。
管理組合など一部業態ではモニターによる監視は禁止
商店街管理組合や町内会・自治会のような非営利組織は国・自治体からの補助金で防犯カメラを設置することもできます。しかし、運用方法として「常時監視できるモニターを置かない」としている自治体もあるため、補助金や助成金の交付を目的としている企業・組織はリアルタイムの監視の可否は慎重に吟味してください。
防犯カメラの映像をリアルタイムで監視する場合はネットワークカメラがおすすめ
防犯カメラの映像をリアルタイムで監視する場合は、「ネットワークカメラ」を選択するのがおすすめです。防犯カメラにはアナログカメラとネットワークカメラがあり、アナログカメラは同軸ケーブルで有線接続する従来の方式となります。ネットワークに接続せずにオフラインで映像をモニターに転送できるため、セキュリティは意外と高いものの、有線接続されたモニターでしかリアルタイムで映像を確認することができません。
一方で2000年以降急速に普及を始めたネットワークカメラ(IPカメラ)は、WiFiや4G/LTEといったインターネットに接続して無線で映像をモニター含めたデジタルデバイスに転送できるのが大きな特徴となります。
映像の安定化を図るためできるだけ有線接続が望ましいものの、理論上ネットが繋がる場所であれば自宅でも電車の中でもスマホやパソコンで映像を監視できるのがネットワークカメラの魅力です。
防犯カメラの映像をリアルタイムでスマホやパソコンで監視する業界・業種
防犯カメラの映像をリアルタイムでスマホやパソコンに転送して確認が求められる業界・業種は主に以下となります。
工場・建築の工事現場の責任者
小規模の店舗経営者
一人社長
などが主となります。例えばスーパーであれば通常は外部の警備会社に委託しますが、小規模経営であれば自分が退社後にも自宅などで店舗の映像を確認する必要があります。
また、工場・建築現場の責任者も同様です。自分が不在のところで何か問題があってはいけないので、外出先や自宅でも気になって現場の様子を監視するものです。
倉庫・工場・資材置場は郊外や人里離れた場所にあることが多く、深夜を狙って窃盗犯が敷地に侵入して資材を盗む事件も多発しています。
このような業態では深夜警備を配備することは難しいし、一度に盗まれる被害額は多額です。そのため、防犯カメラを設置して映像を自宅からでも確認できるようにすることで、不審者の侵入を未然に防いだり、窃盗犯を威嚇することが可能となります。
防犯カメラの映像はリアルタイムでスマホやパソコンで確認する場合の注意点とポイント
防犯カメラの映像をリアルタイムでスマホやパソコンで監視する場合は、どのような点に注意して運用するのがいいのでしょうか。
防犯カメラをスマホやパソコンで監視する場合のセキュリティ事情を理解する
防犯カメラの映像をスマホやパソコンで監視する場合、気を付けなければならないのが「セキュリティ」です。ネットなどで見かける「防犯カメラがハッキングされる」という事例はかなり特殊なケースとなり、一般企業がハッカーに狙われることはほぼありません。また、WiFiや4Gのセキュリティをかいくぐって防犯カメラの映像を抽出したり個人の住所を割り出すことも普通は不可能となるので過度な心配は不要です。
防犯カメラの映像が流出したり、個人情報が漏洩する場合のほとんどのケースは、「IDとパスワードを知られて普通にログインされてしまう」ことです。
IDやパスワードが簡単で予想できる配列だったり、デフォルトのままであったり、忘れないようにメモをした付箋をデスクに貼っていたりといった、怠惰なセキュリティ管理が防犯カメラの不正ログインに繋がります。
防犯カメラの映像をスマホで確認するときは、その便利さゆえ、電車や飲食店など人が多い場所でもログインしてしまいがちですが、アプリをインストールしてログイン情報さえ知っていれば、どのスマホからでもログインできてしまうことは必ず覚えておきましょう。
安いネットワークカメラがおすすめできない理由
ネットワークカメラも近年は大分値段が下がってきましたが、企業担当者の中には「少しでも安く」という考えから古い機種や中古品を購入しようとする人もいるようです。
しかし、昨今は外国人犯罪組織や半ぐれ集団など、従来では見られなかった新しい犯罪が次々に発生しています。これらの多様化する犯罪に対応するためには、最新の防犯カメラを導入する必要があります。
価格が安いとその分機能に制限があったりと防犯の性能が劣ることになるので、防犯カメラの新設・買い替えともに最新機種を選んでください。
初期費用を抑えたい場合は販売店が用意するレンタルプランやリース契約も有効です。
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防犯カメラの映像をリアルタイムで監視する場合は小型カメラはおすすめしない
企業が防犯カメラの映像をリアルタイムで監視する場合、基本的に室内でも屋外でも業務用カメラが必須となります。防犯カメラも個人向けであればカメラの小型化が進んでいますが、カメラ本体を小型にすると、映像の解像度を左右するイメージセンサーも小さく成るため、画質が悪くなります。リアルタイムで映像を監視したい担当者は、往々にして鮮明な現場の映像を求めているはずなので、小型カメラはニーズに合致しないと言えます。
ちなみに小型カメラは量販店や電気屋などで購入できますが、これらの販売店は設置まではしてくれません。また、量販店やネット通販で購入したカメラを防犯カメラの専門店に持ち込んで設置工事を依頼しても、基本は断られてしまいます。
防犯カメラは精密機械であり、設置環境によって機種の選定が必要となるので、必ず専門家に現場の状況を見てもらったのち、適切な機種を提案してもらうようにしてください。
まとめ:監視カメラの映像をリアルタイムで確認するのは最良の防犯対策
今回は監視カメラの映像をリアルタイムで確認するに当たってのポイントやスマホ運用の注意点を詳しく解説しました。すべての防犯カメラでリアルタイムで映像確認はできますが、もし何かあった場合を想定して、カメラ本体にマイクとスピーカーが内蔵されている機種もおすすめです。遠隔地から不審人物や従業員に対して威嚇・指示出しもできます。
当サイト「防犯カメラナビ」では30社以上のメーカーの防犯カメラを取り扱っているため、お客様の業界や運用目的に合った機種を提案することができます。
まずは一度ご相談ください。
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業務用PTZカメラ(パンチルトカメラ)とは?機能やメリット・注意点を解説
業務用防犯カメラとして「PTZカメラ(パンチルトカメラ)」が人気の1つに挙げられますが、PTZカメラとは何なのでしょうか?
今回はPTZカメラを企業が導入する上で知っておきたい機能やメリット、初めて設置する場合の注意点を詳しく解説します。
業務用で利用されるPTZカメラ(パンチルトカメラ)とは?特徴を紹介
業務用でしばしば導入されているPTZカメラとはどういったものでしょうか。PTZカメラは別名「パンチルトカメラ」とも呼ばれています。パン=左右に首振り、チルト=上下に首振りという意味で、さらにズーム機能も付いているのが一般的です。
PTZはカメラの種類でもありますが、それと同時に機能の名前でもあります。そのため、「バレット型やドーム型防犯カメラにPTZ機能が内蔵されている」とも言うことができます。
PTZを業務用で導入するべき企業とは?
PTZカメラ及び同機能を導入するべき企業・業種とはどういった会社が挙げられるのでしょうか。PTZカメラは簡単に言えば「遠隔操作できる防犯カメラ」となります。そのため、1台で広範囲を映したい場合や、足を運べないためズームをして確認する必要がある場合があるシーンに適しています。
駐車場
海
自然公園
ダム
工場・プラント
上記業種・場所はPTZカメラが非常に重宝します。例えば駐車場は入庫車両のナンバープレートを確認するためにズーム機能を有するPTZカメラが好都合です。
海やダム、河川といった自然エリアは遠くへ足を運ぶことができないケースが多いので、PTZ機能のパンチルトで探索することができます。
また、上記から分かるように、業務用でPTZカメラを使う場合は屋外が主となります。
PTZカメラは工場・倉庫・建築現場で活躍する
PTZカメラは工場・倉庫・建築現場などでより高い効果を発揮することができます。工場や倉庫ではベルトライン・在庫置き場の頭上にPTZカメラを設置することで、従業員の細かな手の動きや商品の内容・タグ・ナンバーなどを高い解像度で知ることができます。従業員の行動モニタリングにも使うことができるので、内部不正の阻止にも役立つことでしょう。
一方で建築現場のような危険な場所の随所に設置することで、従業員の業務内容を安全地帯から冷静に把握することができます。無線機やスピーカーを使うことで危険な場所にいる従業員に正確な指示を出すことも可能です。
マイク&スピーカー付PTZカメラもおすすめ
PTZカメラには指向性マイクが内蔵している機種もあります。ネットワークカメラであれば、ネット接続することによってスマホに映像を転送できるので、管理者が自宅や屋外、オフィスに居ながらスマホで現場の声を聴くこともできますし、スピーカーをカメラに設置することで現場に管理者の声を伝えることもできます。
PTZカメラは防水・防塵が必要不可欠。機種選定の基準に
PTZカメラを屋外で使用する場合は、防水・防塵機能が必要不可欠です。屋外でよく使われるバレット型は数多くの機種が出ているので、希望に合った予算内で高レベルの防水・防塵機種を見つけることができます。しかし、PTZカメラはPTZ型と呼ばれるドーム型に似た見た目のものが主流で、業務用ではそれほど多くの機種は出ていません。
そのため、防水・防塵は予算によっては妥協しがちとなりますが、最低でもIP66レベル以上を選ぶようにしてください。
PTZカメラはメリットだけじゃない。デメリットも覚えておく
PTZカメラは上記のように左右上下ズーム機能ができることがメリットとなります。場合によっては本来2台の設置が必要な場所でも、PTZ機能を活かすことで1台で賄える場合もあります。
しかし、PTZカメラにもメリットと同時にデメリットもあります。現在PTZの機能を検討している企業担当者は、デメリットをよく理解した上で購入するようにしてください。
レンズが動くため死角ができやすい
PTZカメラは首振りによって本体=レンズを動かします。そのため、左右上下に動かすことによって死角ができやすいのもデメリットとなります。
また、ズームには遠くの被写体を近くに映す「ズームイン」と拡大させる「ズームアウト」がありますが、ズームインをすると視角が狭くなるので、本来映るはずだった被写体が映像に映っていない、といったこともよくあります。
PTZ機能を使う場合は防犯カメラの操作をしっかりと理解している従業員が担当するとともに、運用方法や映す場所、平常時のカメラ位置などは細かくルールを作成しておくといいでしょう。
業務用のPTZ機能は価格が高くなる
PTZカメラ及びPTZ機能が付いている機種は、往々にして本体価格が高くなる傾向にあります。一般的な業務用モデルは10万~20万円前後となりますが、画素数や光学ズームなどにこだわったハイエンドモデルは100万円を超える機種も出回っています。
PTZカメラは確かにビデオカメラ感覚で操作できるため非常に便利で使い勝手もいいですが、そもそも業務上で使うにあたり、PTZ機能が必要かどうかはよく吟味した方が良いでしょう。
PTZ(パンチルトカメラ)カメラはネットワークカメラが便利
PTZカメラはネットワークカメラとアナログカメラの双方がありますが、おすすめはネットワークカメラとなります。ネットワークカメラはインターネット環境が必要となりますが、WiFiやSIMを利用して環境整備をすることで、パソコンやスマホに映像を転送したり、スマホから遠隔操作することもできるようになります。
ネットワークカメラにすれば管理室にレコーダーを置いたり大きなモニターを用意する必要がありません。スマホでどこからでも映像の確認や操作ができますし、録画映像をクラウドで管理すれば物理メモリも不要となるので非常に身軽に危機管理対策を実施することができます。
業務用PTZカメラは自動追尾機能搭載機種もある
業務用PTZカメラはパンチルト機能を活かした自動追尾機能を搭載している機種もあります。不審者や車両を検知後に機能が作動し、自動で動きを追って追尾することでレンズの視界から外れることを防ぎます。
ただし、自動追尾機能は完璧に映像内の人や車両を検知できるわけではありません。被写体が遠くて映像内に占めるサイズが小さい場合や、屋外で温度環境が大きく変化する場合、夜で映像が見えにくい時間帯では自動追尾機能の検知能力も下がります。
ただし、ある程度は設定方法で解決できるので、どうしても検知に対して問題が出るようなら、一度販売店の担当者に相談してみるのが良いでしょう。
まとめ:業務用PTZカメラを導入して危機管理対策の向上に繋げる
今回は業務用PTZカメラの概要や利用シーンを解説しました。PTZカメラは屋外導入に適しており、従業員のモニタリングや指示出し、危機管理対策、事件・事故の防犯対策に最適な機能となります。
ただし、価格が高く、また運用には吟味が必要です。PTZカメラを選ぶときは、設置する場所・目的・方法を明確にしなければなりません。まずは販売店に相談して、PTZ機能が本当に必要なのか、また最適な機種を提案してもらうようにするといいでしょう。
関連情報:‣ 防犯カメラの導入・無料トライアルに関するご相談はこちらまで
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人気屋外防犯カメラの種類の比較ポイントと選び方の注意点を解説
企業が屋外防犯カメラ(監視カメラ)を導入する際は、機種や機能の選び方に迷いがちです。特に企業が防犯カメラを設置する場合は工事を含めて大がかりなものとなるので、年度予算をとり会社の危機管理対策の根幹として導入することになります。
そのため防犯カメラの導入後に機種の選定で後悔してしまうわけにはいきません。そこで、ここでは屋外防犯カメラの機種選定に役立つ比較ポイントと注意点を具体的に解説します。危機管理対策の担当者は是非ご一読ください。
https://bouhancamera-navi.com/osusume-outside-securitycamera/
屋外防犯カメラの種類の比較は業者の人気・売れ筋「ネットワークカメラ」から選ぶ
まず防犯カメラの機種を比較検討する前に必ず押さえてほしいポイントが「ネットワークカメラを選ぶ」ことです。防犯カメラには同軸ケーブルで接続する「アナログカメラ(同軸カメラ)」とインターネット接続する「ネットワークカメラ」がありますが、ネットが普及した2000年以降は防犯カメラ市場においてもネットワークカメラが主流となりますので、今後防犯カメラを新設する企業はアナログカメラを選ぶ理由はありません。
現在企業の設置環境範囲にネット環境がない場合は、まずは環境整備から始めなければなりません。「ネット環境の構築には費用がかかるからアナログカメラでいいかな」と考えている担当者もいるかもしれませんが、昨今の新しい犯罪に対応するためには、どうしても次世代機能とスペックが防犯カメラに求められます。
そのため、補助金などを駆使して可能な限りネットワークカメラの構築を検討してください。
人気のネットワークカメラを選ぶ注意点
通販サイトや販売業者のラインナップから人気のネットワークカメラを選ぶときは、「設置環境は会社によって大きく異なる」ことを念頭においてください。
屋外に設置するといっても、建物までの距離、敷地面積、屋根の有無、ポール柱の必要の有無、ネット環境など、あらゆる要素から最適な種類を選ばなければなりません。
それを単に「一番人気・ロングセラー商品」といったPR文句に釣られて選んでしまうと、多くのケースで失敗してしまいます。
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防犯カメラは「屋外」と「屋内」向けがある。種類を比較するときは同一機種で検討する
Amazonや家電量販店のネット通販サイトでは、屋外向けと屋内向けはあまり明記されていないことがあります。一般的には屋外向けは屋内向けよりも価格が高くなる傾向です。
屋外向けは屋内と比較すると「防水性能・防塵性能・耐衝撃性能」などが重要視されるため、カタログスペックは屋外向け防犯カメラが上となります。
予算節約のために屋内向けの機種を屋外に設置してしまうと、暴風雨などで1日で故障してしまう可能性もあります。防犯カメラは精密機械であることを再認識するとともに、適材適所で比較することが大切です。
防犯カメラの大切な選び方。録画撮影の「画素数(画質)」を比較する
ネットワークカメラの普及に伴い、防犯カメラ本体の圧縮機能や外付けの物理メモリー(HDDやSSD)の技術向上により、録画時間に関する問題はほぼ解決されています。SDカードで録画する場合は容量が足りなくなることもありますが、ネットワークカメラであればクラウド保存ができるので心配はありません。
一方で「画素数」はまだまだ発展の余地があるようです。一眼レフも高画質化が進んでいるように、防犯カメラも10年前と比較すると録画映像の鮮明さは雲泥の差です。
防犯カメラの録画時間は導入後にも追加することが容易ですが、画素数は本体の基本スペックとなるので、あとからバージョンを更新することはできません。
一般の人が映像を見て「画像が綺麗・画質が高い」と言う場合は、「画素数が多い・解像度が高い」ことを意味します。防犯カメラの映像では150~400万画素が主流となっており、画素数が高ければそれだけ高価なイメージセンサーを導入しているため価格も高くなります。
ロケテストなどで実際の映像を見比べて、自社の環境ではどの程度の画質が必要なのかはよく比較検討することが大切でしょう。
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録画種類「HDD(SSD)・クラウド・SDカード」の最適な選び方
防犯カメラの録画の種類は「HDD・クラウド・SDカード」が挙げられます。HDDに関しては昨今「SSD」が主流になりつつあります。一昔前までSSDはHDDと比較すると容量が少なく、価格も高い欠点を持っていましたが、近年は1TB以上のものも出回ってきましたし、平均価格も落ち着いています。
また、ネットワークカメラならではの特徴を活かしたクラウドもおすすめです。月額費用が発生するものの、録画レコーダーを置く必要がなく、パソコン・スマホ・タブレットとどのモバイル端末からでもログインして録画映像を確認できるのが特徴です。
SDカードは本体内蔵型となるので、4G/LTEでネット接続する防犯カメラ・ソーラーカメラによく対応しています。
上記録画種類を比較するときは、
どの程度の録画容量が必要か
録画映像を確認・管理する人は誰か
初期費用とランニングコスト(毎月の維持費)のどちらを抑えたいのか
防犯カメラの映像をどこで管理するのか
などを考慮するといいでしょう。ちなみにモニターを設置しない管理体制の場合は、デジタル端末で映像を確認できるクラウドがおすすめです。
屋外防犯カメラは「夜間に強い」種類の中で比較するのが正しい選び方
企業が防犯カメラを導入する多くのケースは、「従業員が不在の夜間の防犯・セキュリティ対策」が目的となります。特に警備員が常駐しない企業では、効果的な防犯対策を講じなければ、犯罪者は時間をかけて窃盗や放火などをすることができます。
そこで大切となるのが「夜間撮影の技術」です。防犯カメラの最新機種であっても技術差が大きく生じるため、「夜間撮影に優れている」と謳う防犯カメラであっても慎重に比較することが重要です。
具体的には「赤外線暗視型」か「微光監視型」かを選ぶことになりますが、推奨されるのは近年技術開発が目覚ましい赤外線暗視型です。
また、夜間の映像が「白黒映像(モノクロ)」か「カラー映像(フルカラー・4K)」かどうかも重要な比較項目です。従来は不可能とされていた夜間のカラー映像ですが、現在は最新機種に限り基本仕様となってきました。白黒とカラー映像を比較すると、やはりカラーの方が高い証拠能力の映像を録画できます。
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1台で広範囲をカバーできる種類は「PTZカメラ」を比較する
通常、防犯カメラは固定されてレンズを動かすことはできません。しかし「PTZ」という機能を持つカメラであれば、「パン(左右)、チル(上下)、ズーム」といった遠隔操作が可能となります。
1台設置すれば自由に動かせるので、広いエリアをカバーできるのが特徴ですが、侵入者からするとどこの映像を映しているのかが分かりやすく、またカメラが向いていない方向がそのまま死角を意味するため、侵入者を威嚇する能力は低くなる考え方が一般的です。
解決方法としては、レンズが見えずらい360度全方位カメラの種類を選ぶことです。特に夜間であればレンズが見えることはありません。
まとめ:屋外防犯カメラの種類を選ぶときは専門家に相談を
今回は屋外防犯カメラの種類の選び方を詳しく解説しました。屋外防犯カメラは工事費も含めると数十万から場合によって100万円を超える予算が必要となります。
素人考えで種類を選ぶと運用後に支障をきたす可能性が高いので、まずは販売店の専門家に相談して自社の設置環境を鑑みた上で最適な機種を提案してもらうのがおすすめです。
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防犯カメラで音声録音。マイク設置の重要なポイントを解説
防犯カメラの利用シーンによっては現場の声を拾えたり、会話できると活用の幅が広がります。近年はマイク内蔵型の防犯カメラも増えてきましたが、実際に導入してみると「声が聞こえない」、「雑音が酷い」といった悩みを持つことも珍しくありません。
そこで、ここでは音声録音ができる防犯カメラの導入方法や留意点、重要なポイントを解説します。
防犯カメラに音声録音は重要?
一昔前は防犯カメラは音声非対応が普通でしたので、本体の傍に別途マイクを取り付ける必要がありました。しかし、近年は防犯カメラのデジタル化に伴い多機能に富んだ機種が増えてきました。最新機種の中には防犯カメラに集音マイクが内蔵されてリアルタイムの現場の声はもちろん、音声録音も可能なものもあります。
防犯カメラの目的は事故や事件を未然に防ぐこととなるので、現場の音声を録音することによって、映像の証拠能力が各段に上がることが期待されます。
音声録音が推奨される業界・職場
ただし、どこの業界・業種・利用シーンにおいても音声録音機能が活かせるわけではありません。そこで、下記では防犯カメラの音声録音機能を十分に活かすことができる業界を紹介します。
病院・薬局など医療施設による音声録音のメリット
まず防犯カメラの音声録音機能による効果が期待できるのが、病院や薬局といった医療施設です。
医師・看護師と患者や関係者との会話患者関係者のクレームは感情論になりやすく、言った言わないの世界となることがよくあります。そのため、会話を証拠として録音することでトラブルを一気に解決できる可能性があります。
調剤薬局の処方時の会話従業員同士や従業員とお客の会話のやり取りを録音することで、処方箋の間違いを防いだり、原因究明に買ってくれます。
ナースセンター内の看護師の会話ナースセンターの日々の対応や内部不正の抑止に繋がります。
医療現場における音声録音は主にクレーム対策となります。患者関係者とのトラブルは避けたいところですが、事が大きくなれば裁判沙汰に発展する可能性もあります。音声録音することによって動かぬ証拠を入手できるので、和解しやすくなります。
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飲食・サービス業界の音声録音のメリット
飲食・サービス業でも現場の音声録音ができる防犯カメラを設置することによって、事件を未然に防ぐことが可能です。
レジ傍の従業員の会話従業員の私語や内部不正の監視をすることができます。
宿泊施設のレセプション周辺における従業員とお客の会話ホテル従業員とお客の言い合いのトラブルは傍にいる宿泊客にも迷惑になります。また、理不尽なお客も多いので、音声録音することによっていざというときの証拠固めをすることができます。
飲食や宿泊施設などサービス業界も基本は従業員とお客の会話のやり取りを録音することが主な利用方法となります。クレーマーは大きな声を出す傾向にあるので、音声を録音することで理不尽な要求や態度を証拠として残しておくことができます。
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屋外防犯カメラに音声録音機能を設置するメリット
上記では室内に防犯カメラを設置する利用シーンとなるので、雑音の心配はそれほどありません。ロケテストは必要ですが、集音マイクであればそれほど高機能でなくとも活用できることが普通です。
一方で音声録音機能付きの防犯カメラを「屋外」に設置する場合は、「従業員の内部不正の監視」や「会社の敷地内におけるトラブルの抑止」、「従業員の私語の抑止」といった効果を期待できます。
防犯カメラの音声録音は法律違反?
防犯カメラの音声録音は法律違反になるかどうか、という問い合わせもよくいただきますが、自社の敷地内における音声録音は法律違反とはなりません。防犯カメラの設置目的はあくまでも「事件や事故を未然に防ぐため」、「証拠能力の高い映像を記録して事件・事故の早期解決をするため」だからです。
一方で上記目的とはまったく関係ない場所に防犯カメラを設置したり、著しく他人のプライバシーを侵害している場合は法律違反となることもあります。
また、法律違反にならなくとも、市区町村の条例に違反した使用も罰則の対象となります。
防犯カメラの音声録音のプライバシー配慮の方法
企業の防犯カメラによる音声録音が法律違反となるケースはほとんどありませんが、それでも従業員含む関係者のプライバシーは極力配慮しなければなりません。
例えば従業員には「この防犯カメラは音声が録音されるから私語には気を付けてね」と一言忠告するだけでも従業員の不信感は緩和されますし、「映像・音声録音中」という張り紙を防犯カメラ傍に貼るだけでお客もいい意味で身構えてくれるので、トラブルの抑止に繋がります。
通常の屋外防犯カメラは音声録音不可。マイクがない
既に自社で導入している防犯カメラで音声録音を希望する場合は、ほとんどのケースでマイクが内蔵されていないため、別売りのものを購入して取り付け工事が必要となります。工事費用も掛かりますし、音声端子を挿し込める防犯カメラでなければ連動させることはできません。
屋外に設置する場合はマイクの性能を重要視する
屋外に防犯カメラを設置して現場の音声を録音したい場合は、マイクの性能に気を付けて機種を選んでください。防犯カメラに内蔵されているマイクは基本的に集音マイクとなりますが、それ以外のマイクだと雨風の音や周囲の雑音を拾いすぎて使い物にならない可能性があります。
また、屋外に設置する場合は、高さにも注意が必要です。高所にカメラを設置すると、マイクが音声を拾うことができません。集音マイクは想像以上に距離が近くないと音声を拾えないので、設置環境にそぐわないこともあります。
最新のネットワークカメラの多くは音声録音機能付き
近年は防犯カメラのデジタル化に伴い、旧型のアナログカメラ(同軸カメラ)は廃れつつあり、インターネットに接続して活用するネットワークカメラが主流となりつつあります。いまから新規・買い替えで防犯カメラの購入を考えている企業は、ネットワークカメラの中から機種を選ぶのがいいでしょう。
ただし、すべてのネットワークカメラに音声録音機能がついているわけではないですし、音声の品質も機種によって大きな差があります。まずは販売店に音声録音の性能を重要視したい旨を伝えて、最善の機種を提案してもらうのがいいでしょう。
ネットワークカメラなら現場と会話ができる
ネットワークカメラはインターネットを介してカメラの映像をデジタル端末に転送することができます。ネット環境は必要ですが、現状ほとんどの企業がWiFiを契約していますし、WiFiの電波が届かない・ケーブル工事ができない屋外環境に設置したい場合は、SIMカード内蔵型カメラを採用することで4G/LTEを活用することもできます。
ネットワークカメラであれば、現場の映像と音声をモニター以外のパソコン・スマホ・タブレット端末で視聴することができます。
マイク内蔵型のネットワークカメラの中には、パソコンやスマホからこちらの声をカメラを通じて現場に伝えることができる機種もあります。スタッフの私語を注意したり、侵入者に対して「いま撮影しているぞ。これから警察を呼ぶからな」と威嚇・撃退することもできます。
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まとめ:防犯カメラの音声録音は必ずロケテストが必要。販売店に相談を
防犯カメラ内蔵の音声録音機能を活用したい企業は、ロケテストの際に可能な限り実際の設置環境と同じシチュエーションで試すようにしてください。
まずは販売店の担当者に問い合わせて、専門家に実際に現地の状況を見てもらうのがおすすめです。場合によっては音声録音は断念した方がいいケースもありますし、別売りのマイクの方が高い集音効果が見込めることもあります。
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SDカード内蔵の屋外防犯カメラの録画時間と運用の注意点
屋外防犯カメラの録画映像の保存先にSDカードを検討している企業も多いでしょう。しかし、SDカードで映像を録画保存する場合は、幾つかの留意事項があります。
誤った運用を続けていると、データ破損のリスクが高くなり、肝心なときに「映像が録画されていない」なんてこともあるかもしれません。
そこで、ここでは防犯カメラ内蔵型SDカードの運用上の注意点や録画時間、不具合時の対処法などを詳しく解説します。
屋外防犯カメラの録画方法と種類
屋外の使用を想定した防犯カメラを自社に導入する場合、日々録画した映像をどこに保存して管理すべきかは、一度しっかりと社内で話し合う必要があります。また、それと併せて下記事項も決めておき、必要に応じて書面にて保管してください。
録画映像の保存期間
録画映像を管理する担当者
防犯カメラを扱う担当者
1.ネットワークカメラの長所を活かした「クラウド」
防犯カメラの録画映像を保存・管理するにあたり、近年のトレンドとなるのが「クラウド」です。オンラインストレージを活用してネット上に録画データを保存することができます。
クラウドの特徴は「レコーダーやSDカードといった物理メモリーの破損がない」ことと「スマホやパソコンに映像を転送できる」ことです。ただし、どのモバイル端末でも視聴が可能なため、それだけ情報漏洩のリスクが懸念されます。上記で挙げたように記録映像を視聴・管理する人は必ず事前に決めておき、それ以外の人間は誰であってもアクセスできないようにしましょう。
また、クラウドで映像を管理する条件として、「クラウド契約の月額料金がかかる」、「インターネット環境が必要となる」ことは覚えておいてください。アナログカメラではクラウドを使用することはできません。
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2.アナログカメラの企業におすすめ「録画レコーダー」
ネットワークカメラが普及する以前は、すべての防犯カメラはレコーダーに映像を保存していました。レコーダーは初期費用こそ本体購入費がかかりますが、それ以降のランニングコストはありません。また、従来は磁気や衝撃による破損リスクが高いHDDに映像を保存していましたが、近年はSSDに切り替えることによって、比較的安全に管理できるようになりました。
ただし、録画した映像はレコーダー内部に蓄積されるため、映像を確認するためにはレコーダーを設置している場所に足を運び、モニターを通して見る必要があります。
3.防犯カメラ本体に録画「SDカード」
SDカード内蔵型防犯カメラは本体に録画した映像を保存します。近年はSDカードの価格も落ち着いているため、クラウドやレコーダーと比較すると、最も初期費用を抑えることができます。
SDカードは本体内蔵という性質上、侵入者に本体を壊されたり盗まれたりすると、データを抜き出すことができなくなる可能性があります。また、落雷によるデータの破損も危惧されます。
解決策としては、定期的にSDカードを抜いて、保存データを別の記録媒体に移動させることとなります。その手間を惜しまなければ、SDカードは非常に利便性が高く、おすすめできる保存場所と言えます。またSDカードは転送速度をクラスで表しますが、防犯カメラの場合はクラス10以上がおすすめです。
屋外防犯カメラはクラウドとSDカードをセットで録画がおすすめ
SDカードはクラウドストレージと併用することもできます。クラウドをメインに活用し、SDカードをバックアップ代わりにすることもできます。
クラウドはデータ通信が必要となるので、電波が不安定なときはデータ転送に失敗することもありますが、そのときはSDカードに自動保存され、ネットが安定したらクラウドと再同期するよう設定するといいでしょう。
屋外防犯カメラのSDカードの録画時間
屋外防犯カメラに内蔵できるSDカードは以前は2G~34GBが主流でしたが、近年はSDカードの大容量化が進み、防犯カメラも64~128GB以上に対応する機種も増えてきました。
録画時間は圧縮方式や解像度(サイズ)・フレームレート・画質によって大きく異なり、画像の品質を下げることによって、より長時間の録画が可能となります。
防犯カメラ本体の性能にも依存しますが、最新機種であれば64GBでも20日以上録画できるタイプもあります。ただし、画質をあげて保存したいのであれば、1TBほど必要な機種もあります。SDカードに保存するファイルが多くなれば、それだけデータ破損時に企業の防犯対策に打撃を負いますので、適切な録画時間を算出した上でSDカードの容量を決めてください。
SDカードの録画で常時録画はおすすめできない
高性能の防犯カメラを用いれば、SDカードでも長時間録画が可能ですが、連続して録画をする常時録画はSDカードを酷使するためあまりおすすめできません。通常は後述する動体検知を併用するのがいいでしょう。
SDカードの活用方法。動体検知やアラーム録画機能を併用する
防犯カメラの夜間撮影では、人や車両を正確に検知できる動体検知や人感センサー機能がある機種を選ぶのがいいでしょう。
また、事前に設定した時間帯を録画する「アラーム録画」も併用することにより、SDカードに負担をかけずに効率よく映像を録画することができます。
SDカードの記録映像がパソコンで再生できない場合
防犯カメラ内蔵のSDカードは本体から抜いたのち、パソコンやレコーダーを用いて映像を再生することができます。しかし、一部海外製の防犯カメラの場合、通常のWindowsやMacでは再生できない特殊な拡張子を使用していることもあります。
また、常時録画やアラーム録画はSDカード内でファイルが過剰に生成されやすく、それによるエラーが発生することがあります。映像を再生する前は不要のファイルを削除するとうまく再生できます。
防犯カメラ内蔵のSDカードの寿命と交換時期
防犯カメラ向けのSDカードは産業用SDカードとなるので、量販店で買えるものと異なり、防水や耐衝撃性に優れています。しかし、それでも交換時期の目安はおよそ1年となり、仮にエラーや不具合が一度も発生していなくとも交換が推奨されます。
販売店によっては保守契約の中にSDカードの交換も料金に含まれていることもあります。
まとめ:SDカードで長時間録画。防犯カメラの画素数や解像度を下げる
今回はSDカードによる映像録画の注意点と導入のポイントを解説しました。SDカードの最大の懸念点となる長時間録画についても、解像度やフレームレートを落としたり、動体検知やアラーム録画を取り入れることによって通常使用が可能となります。
ただし、防犯カメラの運用にあたっては、圧縮方式や画質設定を間違えてしまうと、途端に証拠能力が低下してしまいます。そのため、まずは防犯カメラの専門家に相談して、カメラの導入目的や設置場所を鑑みた最適な運用方法を提案してもらうことをおすすめします。
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屋外防犯カメラの基本機能と選び方
企業が自社の財産を守るために設置する屋外防犯カメラは、機種選定の際に録画や遠隔操作といった基本的な仕様や機能を確認する必要があります。
しかし、初めて導入する企業は、どのような機能や仕様を選べばいいのか分からず、本来必要な機能がない安物の機種を選んでしまったり、逆にオーバースペックの高単価なものを選んでしまいがちです。
そこで、ここでは屋外防犯カメラを初めて導入する企業に向けて、機能の確認ポイントや選び方を解説します。
屋外防犯カメラ(監視カメラ)の基本機能とは?
屋外防犯カメラ(監視カメラ)の機種を企業が選定する際、単に予算に合った機種を闇雲に選んだり、日本メーカーのものを問答無用で選んではいないでしょうか。設置する会社によって周辺環境や目的は異なるため、必然と求める機能・仕様も企業それぞれとなります。
そのため、企業担当者は自社の環境に本当に必要な機能を兼ね備えた機種を選定する必要があります。
無線・ワイヤレスカメラの機能はWiFiかSIMカードでネットワーク接続
屋外防犯カメラには大きく分けてネットワークカメラとアナログカメラに分けることができます。ただし、2000年以降はネットワークカメラが急速に普及をはじめ、現在市場に出回っている新しい防犯カメラは、大半がネットワークカメラとなります。
ネットワークカメラは無線接続できることからワイヤレスカメラとも言われています。機能や映像の録画をWiFiやSIM(LTE)を介して行うことができるのが特徴です。
初めて防犯カメラを導入する、あるいはアナログカメラからネットワークカメラに買い替える、と言った企業は、あまりの便利さに少しでも無線化する手段を選んでしまいがちです。
しかし、すべてのケーブルをなくしてワイヤレス化してしまうと、インターネットが不安定になり、画質が乱れたり録画に失敗するリスクもあります。設置環境によって有線と無線の使い分けは慎重になるべきと言えるでしょう。
配線工事の有無も関係。慎重に決めるべき
無線・ワイヤレス化の有無によって、配線工事の程度も決まってきます。極端な話をすれば、電源もインターネットもワイヤレス化できるソーラーカメラであれば配線工事は不要となります。ただし、一般的な屋外設置型の防犯カメラは電源はケーブルでとるので、最低限の配線工事は必要となります。
「初期費用(工事費用)を節約したいからなるべくワイヤレス化したい」という意見もよく見受けられますが、ワイヤレスの有無はあくまでも設置環境を鑑みた結果となるので、無線ありきで考えるのはリスクがあります。
録画機能の注意点。「録画の保存時間・期間」の選び方
屋外防犯カメラの機種の選び方で考えたい機能の1つが「録画時間」です。録画時間が長くなれば、それだけ管理が難しくなるだけではなく、大容量の記録媒体を導入しなければならないので費用もかかります。
昨今は圧縮機能も大幅に向上しているため、比較的少ない容量で長期間の記録も可能となっていますが、「どのくらいの期間を録画保存する必要があるのか」は社内で吟味が必要です。
録画した映像の保存場所はクラウド・SDカード・レコーダー
録画した映像は、一般的に「クラウド・SDカード・レコーダー」のいずれかに保存・管理することになりますが、いずれもメリットとデメリットがあるので、どれを選ぶかも慎重になる必要があります。
クラウドのメリットとデメリットクラウドはインターネット上のオンラインストレージにデータを保管する方式となります。きちんと同期されていれば、データが破損する、といった物理メモリのデメリットもなく安全に使用できます。
一方でクラウド録画は月額費用が防犯カメラ1台につき発生するのがデメリットです。保存容量によって料金が変わってくるので、まずは映像を保存する期間を決めて、どのくらいの容量が必要となるのかを確認して料金プランを決めるのがいいでしょう。
SDカードのメリットとデメリットSDカードは防犯カメラの本体に内蔵することになります。近年は大容量でも低価格化が目立つので、維持費はそれほどかかりません。
ただし、防犯カメラを高い位置に取り付けてしまうと、SDカードの抜き差しが大変ですし、レコーダーと比べるとデータの破損リスクも高いので、定期的な取り換えは必須となります。
レコーダーのメリットとデメリット
アナログカメラ時代から使われているレコーダーも近年はHDDではなくSSDも増えてきて、データの破損も少なくなりました。ネットワークカメラが普及した現在でもよく使われていますが、比較的大型の機器を導入することになるので、スペースをとるのと、レコーダー本体の不具合が心配です。
夜間の撮影機能は「赤外線」の性能が重要。選び方を解説
企業が侵入者の対策として屋外防犯カメラを導入する場合、最も重視しなければならないのが「夜間撮影機能」です。夜間撮影機能は大きく分けて「赤外線」と「微光監視型」の2種があり、昨今の防犯カメラは赤外線が主流です。
照明がなくとも暗闇で撮影できる赤外線機能がおすすめ
微光監視型はわずかな光源が必要となり、また鮮明な画像を映すためには、高価格帯の機種を選ばなければなりませんので、赤外線が今後の主流となることが予想されます。
また、赤外線の特徴は光源が不要となることです。従来の赤外線は白黒映像しか撮影できませんでしたが、最新の赤外線カメラはカラーかつ高画質化が進んでいるので、証拠能力の高い映像の保存も可能となります。
人物の顔やナンバープレートは鮮明かどうかは実際に確認をする
夜間撮影機能を重視するときは、カタログスペックだけで選ぶのではなく、実際にどの程度鮮明な映像を映すことができるのかを必ず確認するようにしてください。特に人物の顔やナンバープレートをどれだけ鮮明に映せるかは要確認です。
屋外防犯カメラの大切な機能「遠隔操作」の種類
屋外防犯カメラもデジタル化に伴い遠隔操作がしやすくなりました。遠隔地からカメラの向きや角度を変えたりズームをする機能を持つのは「PTZ(パンチルトズーム)カメラ」と呼ばれるものとなりますが、昨今はパソコンやスマホから遠隔操作ができる機種も増えてきました。
昨今の主流は「スマホから操作」機能
昨今主流となるネットワークカメラの多くはスマホ対応となっています。スマホで映像をリアルタイムで見るだけではなく、録画や赤外線機能を使うなど、一部遠隔操作が可能となります。
ただし、機種によってスマホで操作できる機能に違いがあるので、スマホで気軽に自宅から映像を確認したい零細中小の社長は、なるべくスマホ対応機能が豊富な機種を選ぶのがいいでしょう。
屋外防犯カメラは高機能になれば価格も上がる。適切な性能の機種選びが重要
防犯カメラも近年は機能性に富むようになり、それに伴い価格帯も幅広くなりました。しかし、高機能になればそれだけ価格も上がるので、導入する台数によっては予算も相当かかってきます。
オーバースペックの機種を導入してしまうと、初期費用や維持費がかさむだけではなく、扱いも大変となるので管理者の選別も吟味しなければなりません。
屋外設置型の防犯カメラは2年に1度大幅に機能がアップグレードされると言われていますので、企業担当者は自社の設置目的に合った適切な機能を持つ機種を選ぶようにしてください。
まとめ:屋外防犯カメラは設置場所の事前調査が大切。まずは販売店に相談を
企業が屋外防犯カメラの機種を選定するにあたっては、セキュリティ機器の販売店に事前調査を依頼してください。自社に必要な機能と予算、設置環境、目的などを総合して機種を選ぶ必要がありますが、やはりプロに提案してもらうのがおすすめです。
防犯カメラナビでは防犯のプロである防犯設備士の有資格者が直接お客様を訪問し、設置環境を調査したのち、国内外30以上のメーカーの中から適切な機能を兼ね備えた機種を提案致します。
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防犯カメラの選び方と設置方法・注意点を徹底紹介
企業向けの業務用防犯カメラは近年急速に販売台数が伸びていて、それに伴い数多くの機種が市場に出回っています。新しく防犯カメラを買い替える企業の担当者は、ネットを中心に情報を得ているようですが、いまいち選び方が分からない様子がうかがえます。
そこで、ここでは全国の企業に向けて、防犯カメラの選び方と設置方法・注意点を詳しくご紹介します。
「屋外」と「室内」では防犯カメラの選び方は大きく変わる
防犯カメラは大きく分けて「屋外向け」と「室内向け」が存在します。室内向けは防水や防塵の心配がなく、また夜間撮影も傍に照明をつけることが容易のため、屋外向けと比べると比較的安価に購入できるのが特徴です。
一方で屋外向けの防犯カメラは、ボディの耐久性だけではなく、夜間撮影技術(赤外線など)やレンズの品質も非常に重要となります。「車のヘッドライトのせいでナンバープレートが見えない」、「雨の日だったので、光が乱反射して映像が白飛びしてしまっている」、「赤外線検知モードがうまく機能せず、みすみす侵入を許してしまった」といった問題もかねてから懸念されており、世界中の防犯機器メーカーが日々日進月歩で技術開発を行っています。
そのため、室内向けの防犯カメラであれば数年前の旧型でもいいかもしれませんが、屋外向けの防犯カメラは、なるべく最新機種を選択するのが企業における最大のリスクヘッジへと繋がります。
防犯カメラの撮影機能の選び方。「画素数」が重要
防犯カメラの撮影機能で重要視したいのが「画素数」です。一般的に画素数が高ければ、それだけ高画質となり、ズームをしても鮮明に映像化することができます。ただし、昨今は500万画素や1000万画素といった高画素のカメラも登場していますが、パソコンやモニターで見る分であれば、200万画素あればフルハイビジョンで見ることができます。
また、画素数と同様に撮影機能において重要な存在となるのが「イメージセンサー」です。近年はこのイメージセンサーの技術が発達し、最新技術のCCDを取り入れることにより、夜間でも白黒ではなくフルカラー撮影が可能となっています。数年前までは非常に高価でしたが、昨今は価格も落ち着いてきたので、一般企業も導入することができるようになりました。
防犯カメラの「レンズ」の選び方。「画角」と「光学ズーム」
防犯カメラの機種の選び方で慎重になってほしいのが「レンズ」です。カメラの機種によってレンズの画角は異なります。広角レンズになれば広い画角で撮影することができますが、近くの物体も遠くにいるように感じてしまったり、左右の端が歪曲してしまうこともあります。
また、レンズには「光学ズームとデジタルズーム」の2種類のズーム方法がありますが、おすすめは光学ズームです。デジタルズームは切り取った映像を拡大するだけなので、どうしても粗さが目立ってしまいます。一方で光学ズームはレンズの焦点距離を変えるだけなので、ズームにしても画像の劣化は最小限となります。ただし、画角は狭くなるのと、価格が割高となります。
防犯カメラの「見た目(外観)」の選び方
防犯カメラは不審者だけではなく一般人の視野にも入るため、見た目も慎重に決めなければなりません。日本でよく見かける防犯カメラは、「ボックス型」と「ドーム型」となりますが、それぞれ一長一短があるので、販売店の担当者の意見も仰ぎながら、しっかりと社内で検討するようにしたいところです。
1.犯罪抑止効果が高い屋外向け「ボックス型」防犯カメラ
まず、屋外で最もよく見かける防犯カメラは「ボックス型」となります。誰が見ても防犯カメラの格好をしているため、存在するだけで不審者に対しての威嚇となり、犯罪抑止効果が高いタイプと言えます。
一方で一般の人々に対して威圧感を与えてしまうこともあり、ボックス型の防犯カメラが目に映ると、「監視されている」違和感を感じる人も少なくありません。そのため、基本は屋外や室内の目立たない角に設置することが多いです。
2.監視の抑圧が少ない室内向け「ドーム型」防犯カメラ
ボックス型に対して監視の抑圧が少ないのが「ドーム型」の防犯カメラとなります。パット見ただけではレンズも見えないので、一般の人々も気にすることはありません。
また、侵入を企てる犯人からしても、よほど防犯カメラに精通していない限り、カメラがどこまでの画角を映しているのか、レンズは今どこを向いているのかが判断がつかないため、内部への侵入を難しくさせることができます。
ドーム型の防犯カメラは上記のような特徴を持っていることから、屋外よりも室内向けであり、また不特定多数の人が入り混じる施設でよく採用されています。
「夜間」に特化した防犯カメラの選び方
CCTV security online camera
防犯カメラの選び方として覚えておきたいポイントが「夜間撮影技術」です。会社の敷地に侵入する犯罪者は、夜が深まる深夜の時間に犯行を企てます。そのため、どんなに高画質なレンズを用いても、夜間撮影技術が劣っていると、犯人の顔が映らなかったり、赤外線検知がうまく機能しなく、犯人の侵入を無条件で許してしまった、ということにもなりかねません。
夜間検知と赤外線性能が高い防犯カメラを選ぶ
防犯カメラの選び方のポイントとして挙げられる「夜間撮影」ですが、夜間における「検知能力」が高い機種を選ぶのが正解です。夜間時の検知は赤外線を用いて行い、人の目には見えない光線を照射し、それに引っかかると自動で録画やセキュリティモードが作動をします。
しかし、安い防犯カメラだと動物や他の物体の誤検知も少なくなく、また、気温と人の対応の差が小さい夏場では検知をしないこともあります。最新の防犯カメラであればそのような問題も解決されていますが、カタログスペックでは理解できない仕様となるので、実際は販売店に質問をするのがいいでしょう。
また、最新のイメージセンサーや赤外線技術を導入している防犯カメラであれば、夜間であってもモノクロではなくカラー映像で録画することができます。カラー映像であれば犯人や車の特徴をより決定的に押さえることができるので、犯人逮捕につなげることができます。
「録画方法」から考える防犯カメラの選び方
防犯カメラは多様な選び方がありますが、「録画方法」も重要な指標の1つとなります。従来のアナログカメラではレコーダーと有線で繋ぐため、配線工事が必要なだけではなく、大型のレコーダーを設置するスペースも考える必要がありました。
現在でもレコーダーは常套手段ではありますが、それ以外にも「SDカード」や「クラウド」といった選択肢があるので、企業担当者はそれぞれのメリットとデメリットを吟味して選んでください。
SDカード・レコーダー・クラウドの選び方
SDカード内蔵の防犯カメラであれば、録画した映像をSDカードに保存することができるので、レコーダーが不要となります。また、普段はクラウドに保存していても、ネットが不安定なときは、一時的にSDカードに自動保存される機種もあります。ただし、SDカードはレコーダーと同様に物理メモリとなるので、データの破損に注意が必要です。
また、クラウドはネット上に映像を保存することができるメリットがありますが、上述したようにネットが不安定のときは転送がうまくいかないときがあるので、まずは防犯カメラを設置する周辺環境を確認してみてください。
まとめ:防犯カメラの最適な選び方は専門家に提案してもらうこと
今回は様々な角度から防犯カメラの最適な選び方をご紹介しました。しかし、初心者は自力で自社に最適な防犯カメラの機種を選ぶのは非常に困難ですし、決して安い買い物ではないので、導入後に運用上の問題に気付いて後悔することもあるかもしれません。
そのため、まずは防犯カメラの販売店に相談し、担当者に自社の設置環境を実際に見てもらうのがいいでしょう。
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最新の屋外防犯カメラを導入するときの機能の選び方
企業が屋外防犯カメラを導入するときは、基本は最新機種が多様化する犯罪に対応できるのでおすすめです。しかし、近年は日本市場においても世界中の有名防犯メーカーが防犯カメラを発売しているので、導入を考えている企業担当者は機種選びに迷ってしまいます。
そこで、ここでは「機能」から見る最新機種の選び方をご紹介します。
企業の屋外防犯カメラの新規設置は「最新機種」がおすすめの理由
昨今は大手だけではなく、零細から中小と多くの会社が防犯カメラを設置するようになりました。個人情報が詰まったパソコン1台盗まれるだけでも大変な事態となるため、会社の社長も常に神経を尖らせておかなければなりません。
また、近年は外国人組織の犯罪も多く、一昔前には見ない新手の手口が増加しており、また犯罪も凶悪化している様子がうかがえます。そのため、企業がこれから防犯カメラを新設するのであれば、いまどきの犯罪に対応した最新機種を選ぶべきと言うことができます。
最新機種でも配線工事は必要であることを覚えておく
企業担当者の中には「ネットワークカメラが無線化できるって聞いたけど、ワイヤレスで設置できるのかな?」と考える人も多くいます。実際に無線化を謳う防犯機器のWEBサイトも多くありますが、企業が導入する場合は、基本的に24時間365日カメラを稼働させるため、バッテリーや乾電池使用の防犯カメラを使うことはできません。
また、ネットワークカメラの無線WiFi機能を使えば、インターネット接続はワイヤレスが可能ですが、防犯カメラに電源を供給するための配線工事は必要となってしまいます。
また、無線WiFiは使える環境が限定されていて、壁や窓、ドアを一枚挟むだけでも電波が不安定になってしまいます。ネットが繋がっていないと、最悪映像が保存されなくなったり、機能が停止してしまうことも考えられるので、できる限りWiFiも有線で繋ぐことをおすすめします。
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完全無線化を希望するなら最新の「ソーラーカメラ」を検討する
電源もインターネットも完全に無線化(ワイヤレス化)したいのであれば、「ソーラーカメラ」を導入するのも1つの手段となります。ソーラーカメラは太陽光パネルで発電し、バッテリーを経由して本体に電源供給をするためケーブルが不要となります。
インターネット接続に関しても、WiFiではなくSIMカードを使うことによって、ケーブル接続不要で安定したネット速度を確保することができます。ただし、SIMカードを導入する場合はパケット通信費がかかるので、通信キャリアの月額基本料金プランに加入しなければなりません。
「バッテリー」と「ソーラーパネル」が大きいものを選ぶ
最新の業務用ソーラーカメラを選択する場合は、「バッテリーとソーラーパネル(太陽光パネル)が大きいものを選ぶ」ことが大切です。
ソーラーカメラの唯一の欠点が「天候の悪い日が続くとバッテリーがなくなってしまう」ことにあります。最新のソーラーカメラは太陽光パネルのサイズが大きく、また発電効率が高くなっています。また、バッテリー容量も大きなものが登場しているので、蓄電量も申し分ありません。
https://bouhancamera-navi.com/solar-camera-outside/
屋外防犯カメラの最新機種の費用・料金相場
屋外防犯カメラの最新機種の費用・料金は、約10万~15万円が相場となります。ネット通販などで手軽に買える防犯カメラはいずれも家庭向けの小型カメラなので、それと比較すると大分費用は割高に感じるかもしれません。
しかし、古い機種や激安を謳う防犯カメラを購入すると、最新の機能がつかないため、犯人を撃退して未然に防ぐことはできませんし、証拠能力が劣るため事件後の犯人捜しもうまくいかないことがほとんどです。
また、防犯カメラの設置にあたっては、本体以外にもモニターやWiFiルーター、ケーブルの配線工事費用なども掛かってきます。5台前後の設置でも50万円以上かかることもざらなので、会社としてしっかりと予算を取ることと、場合によってはリースやレンタル契約で初期費用を抑えることも検討するといいでしょう。
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ランキングサイトのカメラは大半が家庭用室内向け
企業担当者の中には、ネット検索でランキングサイトやまとめサイトで最新機種を選ぶ人もいるかもしれません。しかし、よくよく見てみると、ランキングサイトに掲載されているほとんどの防犯カメラは家庭用・室内向けとなります。
防犯カメラの販売店が企業に推奨する機種はすべて業務用となるので、大衆向けのランキングサイトには登場しないことがほとんどです。言い換えればそれだけニッチな業界と言うことができるので、企業が屋外防犯カメラを設置する際は、必ず販売店に在籍している専門家の意見を仰ぐようにしてください。
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「WiFi・ワイヤレス」の最新防犯カメラ事情と選び方
WiFi・ワイヤレスのネットワークカメラは、2000年以降に急速に普及しました。現在も年々性能が向上しており、ワイヤレス化もしやすくなっています。しかし、上述したようにケーブルのワイヤレス化はなかなか難しいのが現状となります。
そこでおすすめしたいワイヤレス化が「記録媒体」です。
録画・記録媒体は「SDカード」や「クラウド」が登場
従来までのアナログカメラでは、防犯カメラが撮影した映像は、有線で接続されるレコーダーに記録されました。レコーダーは最近ではSSDが登場したものの、まだ大半はHDDとなるため、磁器や衝撃による記録の消失という問題がいまでもあります。
一方で近年はSDカードやクラウドが登場したことにより、防犯カメラの映像をインターネット上に保管することが可能となりました。SDカードは物理メモリとなりますが、防犯カメラの本体に内蔵できるため、レコーダーが不要となります。
クラウドはインターネット上に映像を保存するため、物理的な破損や消失がありません。月額費用がかかるのがネックですが、料金によっては数か月間の記録を保管することもできますし、レコーダーのようなメンテナンスも不要です。
SDカードやクラウドに対応している企業向けの防犯カメラはまだ最新機種のみとなるので、誤って古い機種を購入しないように注意してください。
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店舗や資材・建築・工場は「スマホ対応」の最新機能搭載型カメラを選ぶ
店舗や資材・建築・工場といった業種では、社長(店長)が一人でセキュリティ管理を行っているケースが多いです。しかし、不審者が侵入する夜間は自宅に帰っていますし、深夜警備をつける予算もありません。
通常の防犯カメラであれば、犯人を映像で捉えることはできるかもしれませんが、事件後となるので、盗まれた物が戻るわけでもないですし、犯人が捕まったとしても被害が帳消しになるわけでもありません。
そこでおすすめしたいのが「スマホ対応の最新屋外防犯カメラ」です。リアルタイムの映像をスマホで見るだけではなく、赤外線が検知すると、スマホにアラームで知らせてくれるほか、音声で相手を威嚇することもできます。
最新の防犯カメラであれば、スマホから防犯カメラのセキュリティ機能を操作することが可能。ライトによる照明の点灯や「現在警察に通報中です」といった警告音声など、あらゆる機能をスマホ上で使って犯行を未然に防ぐことが可能です。
https://bouhancamera-navi.com/outsidecamera-wireless-sp/
「録画」は画素数とイメージセンサー技術が最新の防犯カメラを選ぶ
従来の防犯カメラや格安機種では、映像の画質に大きな差があります。画質は画素数と技術、イメージセンサーのサイズで決まり、仮に画素数が高くとも夜間撮影の技術がなければ夜に犯人の顔はおろか、車のナンバープレートさえ映すことはできません。
またイメージセンサーのサイズや技術は映像の解像度に影響し、一般的に「この写真は画質がいいね」という場合は、「解像度が高い」と同義です。
特に夜間撮影技術は年々目を見張るほど向上しており、最新機種は従来の白黒映像から一転してフルカラー撮影が可能なものも登場するようになりました。
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まとめ:屋外防犯カメラの最新機能は2年おきに登場
屋外防犯カメラは2年おきに最新機能が開発された新機種が登場すると言われています。それほど近年の防犯カメラ市場は流動性が高いので、セキュリティ機器の知識の浅い一般人は、ネットで調べるだけでは到底最新の防犯カメラ事情についていくことはできません。
そのため、まずは販売店に問い合わせて自社のニーズにマッチした最新機種を提案してもらうことからはじめてみるといいでしょう。
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屋外向け防犯カメラを無線(WiFi)にするまでの流れと注意点
企業が屋外防犯カメラの設置で無線(WiFi)の使用を希望する場合は、どのような点に注意すべきでしょうか。ここでは防犯カメラの無線化、及び設置までの流れをご紹介します。
屋外防犯カメラは近年無線化(ワイヤレス)が進む
屋外防犯カメラは2000年以降急速に技術改革が進み、インターネットを駆使した無線化(ワイヤレス)が浸透しました。従来のアナログカメラもまだまだ現役であるものの、今後新しく発売するほとんどの機種がネットワークカメラ(IPカメラ)となります。
ネットワークカメラの特徴・利点としては、大きく分けて「ケーブルの無線化」と「ネットワーク技術を利用した遠隔操作」が挙げられます。
無線でデータ通信を行うことにより、スマホやタブレットといったモバイル端末で屋外防犯カメラを遠隔操することもできますし、防犯カメラで撮影した映像をネット上のクラウドに転送することもでき、昔のアナログカメラと比較して管理方法が大きく変わっていきました。
屋外防犯カメラの録画&操作を無線にする。種類を紹介
屋外防犯カメラの設置に際して、「できるだけ無線でワイヤレスにしたい」と希望する企業もあります。では、屋外設置型の防犯カメラを無線にするためには、どのような方法が考えられるのでしょうか。
WiFiで防犯カメラを無線化するポイントと注意点
屋外防犯カメラを無線化する第一歩が「WiFi」の活用です。ネットワークカメラを使用するためには、必ずインターネット環境が必要となります。インターネット環境の構築は「WiFi」と後述する「SIMカード」になりますが、一般的にはWiFiを利用する企業が多いです。
WiFiで防犯カメラを無線化する場合は、電波の飛距離に注意が必要です。カタログスペックだと見通しで100~300mとありますが、これはあくまでもルーターとカメラ本体の間に電波を遮る障害物が何もない状況が前提となります。
企業が防犯カメラを屋外に設置する場合は、壁やガラスドアなど電波を通りにくくする障害物が多いので、実際は30m前後しか飛ばないことがよくあります。無線を断念して有線にする理由にもなりますので、防犯カメラをどこに設置するかは無線化をするに当たり非常に重要なポイントとなります。
SDカードで防犯カメラを無線化する方法
SDカード内蔵の防犯カメラは、カメラの映像をSDカードに保存することができるため、録画レコーダーを必要としません。モニターとレコーダー、レコーダーと防犯カメラのケーブルをなくすことができるのがメリットとなります。また、レコーダーは5万~20万円ほどするため、初期費用の削減にもつながります。
近年はSDカードも大容量タイプが増えてきたので、レコーダーほどではないにしても、それに近い長期間の録画も可能となります。
一方でSDカードは防犯カメラ本体に装着して、24時間365日稼働を続けるため、破損しやすいのが欠点となります。定期的にきちんと録画されているか、映像を見ることができるかを確認するとともに、1年に1回は交換するようにしてください。
SIMカードで防犯カメラを無線化する注意点
防犯カメラのネットワーク環境の構築方法は、上述したWiFi、もしくはSIMカードのいずれかとなります。SIMカードは無線においてはWiFiよりも電波が安定しています。また、SIMカードは全国の基地局を介して使うため、スマホが繋がるところであれば、どこに防犯カメラを設置してもネットワーク構築をすることができます。
事務所から200~300m以上離れている場所に防犯カメラを設置したい場合、WiFiのケーブル工事もできない可能性があるので、SIMを視野に入れるのもいいでしょう。
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屋外防犯カメラを無線で運用すべきケース
ただし、一般的に屋外防犯カメラであっても、基本は配線工事を経て「有線」接続するのが一般的です。それでは、無線化する場合は、どのような周辺環境が考えられるのでしょうか。
公道を挟む
例えば会社の事務所から公道を挟んで、向こう側の敷地に防犯カメラを設置したい場合、公道の地中にケーブルを埋める工事をするわけにはいきませんので、有線は不可能となります。
この場合、最初はWiFiで電波が届くかを検討しますが、多くの場合は中継器を介しても難しいのが現状です。WiFiの無線が利用できないのであれば、SIMカードを活用することになります。
SIMカード内蔵の防犯カメラは、まだ種類が多くないので、機種の選定は慎重になる必要があります。
2.自然エリアなど電源がとれない・ルーターを傍に置けない
自然公園やビジターセンター、工事・建築現場のような場所では、電源を余分にとることができないケースが多いため、レコーダーやモニターの電源などを引くことができないこともあります。このような状況も無線WiFiかSIMカードを活用することで解決できます。
WiFiを無線にしても電源の配線工事が必要
屋外防犯カメラの無線化を考える場合は、WiFiを最初に考慮することになりますが、仮に電波が十分に飛んで映像も鮮明にモニターに映すことができたとしても、電源ケーブルの配線工事は必要となることは覚えておいてください。
いまは電源をとれるLANケーブルもあるので、配線は1本で足りるため、電源工事をするのであれば工事費用は安くならない可能性もあります。
電源とインターネットの両方を無線化することで、工事費用は大幅に削減することができますが、現在のところ、企業向けの防犯カメラで電源も無線化できる機種はソーラーカメラくらいとなります。
屋外防犯カメラを無線で設置するまでの流れ
屋外防犯カメラの導入は下記のような流れで進めることができます。最初の販売店選びも企業にとって重要なポイントとなるので、単に見積で安いところと契約するのではなく、担当者の人柄やアフターサービスなどを鑑みて決めるようにしましょう。
1.セキュリティ機器の販売店に相談する
まずはセキュリティ機器の販売店に問い合わせをしましょう。近隣の電気屋や家電量販店で販売している防犯カメラは往々にして家庭向けとなるのでおすすめはできません。
同じ地域にあるセキュリティ機器の販売店であれば、担当者に現地調査を依頼することができますし、実機を用いたロケテストも可能です(事前契約が必要なケースもあります)。
2.日時を決めて専門家による実地調査&ロケテストをする
セキュリティ機器の販売店には「防犯設備士」の資格を持った担当者が在籍しているはずです。防犯関連のエキスパートとなるので、彼らに実地調査に来てもらい、自社の設置環境に最適な機種を選定してもらいます。
また、防犯カメラの操作性や映像の画質などもこの時点で確認することができます。
3.販売店から最適な機種を提案してもらう
販売店から機種を提案してもらうことができますが、注意点としては「機能がオーバースペックにならないようにする」ことです。販売店の中には高い機種を売りつける業者もありますので、本当にその機能が自社の運用体制に必要なのかどうかは社内で再度吟味するようにしましょう。
また、防犯カメラは一括購入よりもリースやレンタルをした方が初期導入費用を抑えることができます。リース契約は償却期間5年で与信が必要となる一方、レンタルは販売店の所有機を期間限定で借りることになるので余計な審査が不要です。その代わりリース料金よりも月々の支払は割高です。
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まとめ:防犯カメラの無線化は費用やメリットをよく考えよう
防犯カメラの無線化を「初期費用の節約目的」で検討していると、案外安くならずに「無線にした意味がない」となる可能性もあります。防犯カメラの無線化は配線工事ができない設置環境のときの材料の1つとして考えておくのがいいかもしれません。
自社にとって本当に防犯カメラを無線化することにメリットがあるのかどうかを、今一度考えてみてください。
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屋外防犯カメラのワイヤレス化とスマホで使用する注意点
屋外防犯カメラでワイヤレスカメラを選択する場合は、スマホ対応の機種がおすすめです。特に零細中小企業や資材置き場、建築・工場といった業種では深夜のリアルタイムでの映像確認は欠かせません。
そこで、ここでは企業向けのスマホ活用事例や機種の選び方を紹介します。
最新の屋外防犯カメラはワイヤレス化が進んでいる
2000年以降、屋外防犯カメラの機能の多様化やワイヤレス化が急速に続き、ITの進歩によってインターネットを介するネットワークカメラが主流となっています。
従来のアナログカメラより精密化となった分、操作が複雑化していますが、使いこなすことができれば企業にとって防犯カメラは大変心強いセキュリティ機器となるでしょう。
屋外防犯カメラのワイヤレス化の特徴と方法
屋外防犯カメラをワイヤレス化することでまず最初に得られる恩恵が「工事費」です。従来までは本体と電源、本体とモニター、本体とWiFiルーターといった複数のケーブル配線工事が必要でしたが、ワイヤレス化で一部の配線を無線化することによって、工事費の節約が期待できます。
防犯カメラをワイヤレス化する方法は、スマホと同じで「WiFiの無線化」と「SIMカード」となります。どちらも一長一短があるので、ワイヤレス化を推し進める際はそれぞれのメリットデメリットを知っておくことが大切です。
無線WiFiでワイヤレス化を図る
屋外防犯カメラのワイヤレス化で最も活用される手段が「無線WiFi」となります。WiFiルーターを設置するだけで使うことができますし、何台接続しても費用は一律なので、毎月のランニングコストも抑えることができるのが特徴です。
一方でWiFiでワイヤレス化を図る場合、ルーターや防犯カメラの設置場所が非常に重要となります。WiFiの電波の飛距離は100~200mとなりますが、ルーターと防犯カメラの間に壁など電波を遮る障害物があると、途端に飛距離が短くなってしまい、10~30m程度となってしまうのが欠点です。
そのため、無線WiFiでワイヤレス化を図ることは可能なものの、ほとんどの企業は有線で接続しているのが現状です。
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SIMカードでワイヤレス化を図る
もう1つの方法は「SIMカード」を使ってワイヤレス化を図る方法です。屋外防犯カメラの中にはSIMカードを挿入できる機種も増えてきました。SIMはWiFiと異なりルーターが必要なく、スマホが通じるところであればどこでも設置できるため、ケーブルの配線工事ができない場合に非常に効果的です。
しかし、SIMカードはご存じの通り4GやLTEで通信するため、パケット通信料が発生します。docomoやKDDIといった通信キャリアと法人契約を交わして、月額料金を支払う必要があるのが不便な点となります。
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ワイヤレスカメラはスマホを活用した運用がおすすめ
ワイヤレスカメラを導入する場合は、スマホと連動した活用がおすすめです。ワイヤレスカメラであれば、大抵はスマホに対応していますが、機種によってスペックはさまざまなので、販売店の担当者に意見を仰ぐのがいいでしょう。
ワイヤレスカメラのスマホの運用事例
スマホ対応のワイヤレスカメラを導入することができれば、スマホを用いてあらゆる機能を活用することができます。資材置き場や工場・建築現場では、現場監督や社長が自らセキュリティ管理と責任を負うことも普通です。
従来のアナログカメラの場合、防犯カメラの映像を確認するためにはモニターのある事務室に行かなければなりませんでした。そのため、事件や事故後の対応しかできなく、不審人物が侵入してもリアルタイムで発見して未然に防ぐことはできませんでした。
スマホで音声を現場に伝える
屋外防犯カメラの中にはスマホから現場に音声を伝えられる機種もあります。企業の事務所や敷地への侵入はほとんどのケースで深夜となります。そのため、社長を含めた全員が帰宅した時間を見計らって犯行に及ぶため、なかなか犯行現場を押さえることができません。
スマホ対応の防犯カメラであれば、現場監督や社長が自宅に帰宅したあとも、いつでも自分のモバイル端末で映像を確認することができます。そのため、万が一不審者の侵入を発見した場合は、スマホを通じて「いま見てるぞ。警察に通報しているからな」と威嚇・撃退することができます。
また、あらかじめ音声を録音しておくことで、「いらっしゃいませ」、「足元に注意してください」といった挨拶や注意喚起をすることもできます。従来のアナログカメラでは無線で遠隔地から音声を伝えることはできませんので、近年のワイヤレス化によって防犯カメラの使用用途はさらに幅広くなりました。
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事故・事件発生時にスマホで瞬時に録画
侵入者をスマホで発見した際は、画面をタップするだけで瞬時に録画モードに切り替えることができます。自動追尾カメラであれば、きちんと犯人を追尾しているかも確認することができますし、画質が悪いときは傍の照明をつけるなどして解像度を上げることもできます。
屋外防犯カメラでスマホだけの確認は絶対におすすめしない
ただし、屋外防犯カメラを設置する企業は、スマホだけで監視することはおすすめしません。必ずしっかりとしたモニターを用意して、スマホはあくまでもモニターを見れない時間のみ使うに留めておくといいでしょう。
スマホ対応の屋外防犯カメラの選び方
スマホ対応の屋外防犯カメラはネットで探すだけでも数多くあります。また、スマホ対応といってもスペックはピンキリのため、カタログスペックを確認して機種が選定できない場合は、防犯カメラの販売店に問い合わせて相談するのがいいでしょう。
下記ではスマホ対応の機種を選ぶ際の重要な指標となるポイントをご紹介します。
1.スマホで見たときの画質(解像度)が高い機種を選ぶ
スマホで映像を見たとき、画質(解像度)ができるだけ高く、鮮明に映る機種を選んでください。モニターに映る画像とスマホの画像は大きく違う場合が多いです。
また、解像度が高くとも夜間撮影技術が低い機種を選んでしまうと、犯人や車のナンバープレートがまったく読み取れないこともあります。
2.スマホで操作できる機能が豊富な機種を選ぶ
防犯カメラの中にはスマホ対応を謳っているものの、使用できる機能は映像を見るだけといった機種もあります。できればスマホ側で録画や音声通話、照明の点灯、遠隔操作などができる防犯カメラを選んでください。
3.スマホでのセキュリティ機能がしっかりした機種を選ぶ
スマホで映像を確認・遠隔操作ができるのは非常に便利ですが、誰もが気軽にアクセスできる環境にしてしまうと、知らずのうちに防犯カメラの向きが変わっていたり、録画モードが変更されていたりするリスクがあります。
スマホにアクセスできる人間を社内で決めるだけではなく、その者が利用できる機能の権限付与も慎重になる必要があります。
まとめ:ワイヤレスカメラは最新のスマホ対応の機種を選ぶ
今回は屋外防犯カメラ(ワイヤレスカメラ)とスマホ対応の機種の選び方をご紹介しました。昨今の最新機種はスマホ対応が当たり前の機能のようについていますので、企業の担当者はより機種選びが困難となっています。
また、防犯カメラのスペックやスマホ機能は機種によって大きく異なります。そのため、自社に適切な防犯カメラを選定するため、最初は販売店に相談して、防犯設備士の有資格者から提案を仰ぐのが失敗のないポイントとなります。
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【企業向け】IPカメラのおすすめの選び方と機能・製品を紹介!
昨今企業が設置する防犯カメラもIPカメラが主流となりました。しかし、多くの企業担当者は「どんな機能があるIPカメラがおすすめなのか」、「ネットで検索するとほとんどが家庭向け。企業向けのIPカメラの選び方は?」といった疑問を抱えている様子です。
そこで、ここでは企業向けIPカメラの利点や注意点、おすすめの撮影・録画機能を解説します。機種選びの参考にしてください。
IPカメラ(ネットワークカメラ)は数多くの人気モデルが出ている
IPカメラ(ネットワークカメラ)は家庭用・企業・店舗向けといずれも近年急速に普及している防犯カメラです。従来はアナログカメラ・同軸カメラと呼ばれていたように、有線でカメラとレコーダーを繋いでいましたが、IPカメラの出現によりワイヤレス化が進み、無線で映像を確認・保存することができるようになりました。
ただし、各防犯カメラメーカーが揃って最新のIPカメラを販売しているので、人気モデルを含めて数多くの機種が出回っており、企業担当者からすれば「何が違うのか分からない」という困った事情もあります。
IPカメラの録画映像はいつまで残す?監視カメラの保存期間
従来まで使用されていたアナログカメラの場合、録画期間はレコーダーの容量によって限界がありました。一方でIPカメラはクラウドを利用することによって、ほぼ無限に録画データを残すことができます。
監視カメラの録画映像をいつまで残すかは業界や目的によって異なりますが、大抵は1~3か月ほどの保存期間を設けておけばいいでしょう。保存期間が過ぎた映像は手動で削除するか、新しい映像に上書きされるようにするかとなります。
マンションや公共施設の防犯カメラは誰が映像を確認するか
IPカメラで保存した録画映像はパソコンやスマホといったデジタル端末でいつでもどこでも見ることができます。しかし、マンションや公共施設のような不特定多数の人が映っているデータはプライバシーの塊でもあるので、誰もがアクセスして映像を見れる状態は好ましくありません。
企業の設置も然りで、担当者が疎かにしやすいポイントでもあるので細心の注意が必要です。防犯カメラの映像を誰が確認するかは明確に決めておき、確認するときはどんなときか、誰の承認が必要なのかなど細かなルールを書面に残しておくといいでしょう。
IPカメラのおすすめ撮影・録画機能の選び方
IPカメラの機種選びに迷っている企業担当者は、下記でおすすめする撮影・録画機能を有するカメラを選んでみてはいかがでしょうか。
基本的なカタログスペックは機種間でそう大差はありませんが、画像の解像度や操作性など細かなところで違いが大きくあります。そのため、実際の導入に当たっては防犯カメラの販売店担当者にロケテストに来てもらい、そのときに確かめてください。
1.スマホで遠隔操作ができる機能
IPカメラの特徴の1つが「スマホから遠隔監視・操作ができる」という点です。2022年以降に発売されているIPカメラであれば、ほとんどの機種でスマホ対応となりますが、「どの程度スマホで操作ができるのか」や、「スマホで見たときの画質」は機種毎に大きく差があります。
防犯カメラの本体価格が高くとも、スマホ機能に力を入れていないのであれば、あまり使い物にならないこともよくあります。こればかりは画素数を見ても判断はつかないので、実際に画面を見せてもらうといいでしょう。
また、スマホ対応といっても、スマホでできることが映像確認だけでは意味がありません。こちらの音声を現場に伝えることができたり、録画・撮影モードの切り替えもスマホでできるタイプがおすすめです。
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2.広範囲・高画素の夜間カラー撮影機能
企業が屋外にIPカメラを設置する場合、重要視したい映像品質は「夜間撮影」です。昼間の撮影は問題なくクリアでも、夜間になると途端に画質が落ちて、不審人物の顔や車のナンバープレートがよく見えないこともあります。画素数が高いだけではなく、イメージセンサーの技術も夜間撮影にはとても重要です。
また、画角はIPカメラに搭載されているレンズによって異なります。広範囲を映す広角カメラは映像の両端が丸みを帯びて歪む傾向にありますが、その分広範囲を映すことができます。IPカメラを設置する高さや場所によってもレンズの適切な範囲・画角は異なりますので、販売店の専門家に調べてもらうといいでしょう。
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3.SDカード搭載型のクラウド保存機能
防犯カメラの中でもSDカードを搭載し、さらにクラウドにも保存できる機種は非常におすすめです。クラウド保存だけの場合、インターネット(WiFi)が不安定の場合は保存がうまくいかないことがあります。
その際に自動的にSDカードの領域にデータが保存される仕組みのカメラがあるので、そちらを選んでみてはいかがでしょうか。
人気のIPカメラがおすすめとは言えない理由
どの防犯カメラを選べばいいか分からない場合、大抵の人はネットでランキングサイトを検索して、上位に位置している人気のIPカメラを選んでしまいがちです。
しかし、ランキングやまとめサイトで人気の機種は往々にして家庭向けですし、企業向けであってもWEBマーケティングに注力しているメーカーの製品のみが常連として並んでいるだけなので、ネットで人気のIPカメラが必ずしも自社にマッチしているとは言えません。
IPカメラおすすめ人気製品・機種
下記ではIPカメラの中でも企業の屋外設置向けの防犯カメラをご紹介します。どの企業・店舗にもおすすめできる機種となるので、悩んでいる企業は、まずはこちらの製品をロケテストしてみてはいかがでしょうか。
高性能センサー&音声で撃退!「しゃべるライン警戒カメラ」
「しゃべるライン警戒カメラ」は、高性能センサーと音声機能が特徴の最新IPカメラです。画面上で赤外線を線やボックスで引き、ラインに引っかかるとアラーム&警告が作動する仕組みとなります。
赤外線が不審者を検知すると、スマホに瞬時に通知され、監視者はスマホやマイクを通じて「いまから警察に通報するぞ」と侵入者を威嚇・撃退することができます。
>>「しゃべるライン警戒カメラ」の詳細ページ
不審者を追尾&通報と遠隔監視も可能「自動追尾カメラ」
「自動追尾カメラ」は近年性能が飛躍している機能の1つでもあります。従来のカメラだと動物や関係ない物体を追尾してしまったり、自動追尾が作動しないといったトラブルもありましたが、近年は検知能力が向上し、誤検知なく不審者を発見し、自動追尾するようになりました。
>>「自動追尾カメラ」の詳細ページ
まとめ:IPカメラは最新機種を選ぶのがおすすめ
IPカメラは毎年のように最新機種が登場しており、また2年に1度、機能が大幅に向上すると言われています。そのため、5年、10年前のIPカメラは世界基準からすると既に古く、日本においても昨今の新しい犯罪に対応できない可能性も示唆されています。
これからIPカメラの設置を検討している企業は、自社の大切な財産や顧客情報を守るため、最新機種の導入がおすすめです。また、セキュリティ機器の販売店に問い合わせをする際は、専門家がロケテスト(実地調査)をしてくれることを条件に、最適な機種を提案してもらうようにしてください。
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