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防犯カメラナビTOP コラム 工場倉庫の夜間の侵入窃盗における効果的な防犯対策を解説

工場倉庫の夜間の侵入窃盗における効果的な防犯対策を解説

工場や倉庫では、夜間における不審者の侵入及び窃盗が全国で多発傾向にあります。特に金属資材を扱う工場倉庫は、近年の金属価格の高騰を受けて狙われやすく、細心の注意と防犯対策の強化が必要となります。

そこで、ここでは工場倉庫の夜間の管理で懸念される問題と課題、侵入者による窃盗に対する効果的な防犯対策をご紹介します。

工場や倉庫に侵入窃盗が多発する理由

工場や倉庫に侵入窃盗が多発する理由

以前より工場や倉庫では、侵入及び窃盗事件が全国各所で散発されていましたが、近年は各工場倉庫で危機管理対策を強化し、防犯カメラやセキュリティ機器を設置するようになり、侵入者や窃盗件数は徐々に減少傾向に転じました。

しかし、新型コロナ以降は金属資材の価格高騰を受けて、再び盗難被害件数が上昇傾向となり、全国の工場倉庫が組織的犯罪集団に狙われるようになりました。金属資材の仕入れ苦難が続く中、在庫の盗難に遭ってしまうと、事業の継続が途端に難しくなります。そのため、工場や倉庫は犯人を逮捕するための防犯対策ではなく、侵入を未然に防ぐ防犯カメラの設置が推奨されています。

工場・倉庫に侵入する窃盗犯は夜間に集中

工場や倉庫に侵入を試みる窃盗犯は、基本的に犯行を夜間に集中しています。昼間の窃盗は従業員による内部犯の可能性が強く、対して夜間の窃盗は計画的な組織犯のケースがほとんどです。窃盗犯は夜間に従業員が退社することを熟知していますし、事前に下見をしているため、侵入から窃盗に至るまで、そう多くの時間を要しません。窃盗犯は夜になると工場倉庫の少し離れた場所で待機して、オーナーが最後にシャッターを閉めて退社するのを待って犯行に及びます。

工場倉庫の多くは古い防犯カメラを何年も使い続けており、また現場を録画することだけに特化しているため、不審者の侵入を防ぐ効果はほとんどないと言えます。

工場・倉庫で夜間の侵入。窃盗犯の狙うもの

工場・倉庫で夜間の侵入。窃盗犯の狙うもの

上述したよにうに、窃盗被害に遭う最多は金属資材となり、ワイヤーや銅線などが狙われますが、それ以外にも「商品」、「仕掛品」、「製造データ・図面」、「顧客情報」なども盗難の対象となります。

また、下記では工場倉庫に共通して狙われやすいものをご紹介します。

換金性の高い資材

金属資材に限らず、転売や売却のしやすいもの、ネット通販などで出品したらすぐに売れるもの、リサイクルショップで高値で売れやすいものなどを中心に侵入者は窃盗を企てます。パッと見て価値のなさそうなものも、業界人から見れば金目のものは多々あります。

電気工具

工場や倉庫で使う電気工具は中古品であっても引き取り手は多く、すぐに売却できるほか証拠が残りません。楽天通販のような通販モールで簡単に売りさばくことができますし、リサイクルショップも電気工具程度では出所までは調査しません。

車両

工場・倉庫で頻繁に使用されるハイエースのようなバンも窃盗の対象となります。古い型でもある程度の値がつきますし、売れないようであれば解体してパーツとして売却することもできます。また、昨今は東南アジアや南米に向けて中古車両を輸出する外国人組織犯罪も増えています。プロの窃盗犯であれば、キーロックをしても簡単にエンジンをかけることができますので、屋外に夜通し放置するのはあまりにもリスクが高いです。

郊外や閑静な地域の工場倉庫は特に侵入されやすい

郊外や閑静な地域の工場倉庫は特に侵入されやすい

人里離れた郊外や、夜間は人の気配がなくなる閑静な場所に工場倉庫を持っているオーナーは一層の注意が必要です。夜間に侵入する窃盗犯は、周辺住民や外套の有無に気を払います。外套のないエリアであれば、道路に設置されている防犯カメラの映像では犯人の特定は困難となりますし、隣県に逃走するのも容易となります。

また、郊外の工場倉庫のオーナーは、往々にして「自分のところは大丈夫」、「ここまで来る窃盗犯はいないよ」と危機管理意識が低い傾向もあります。窃盗犯はそこにつけこんで犯行に及ぶことをよく理解しなければなりません。

夜間に侵入する窃盗犯は組織的な犯罪集団

夜間に侵入する窃盗犯はプロの仕業であるケースが多く、隣県と併せて複数の地域で活動する組織犯となります。すでに転売ルートも確保されているため、仮に犯人を逮捕できたとしても、被害に遭った資材が戻ってくる可能性はそう高くはありません。

工場倉庫は侵入・窃盗を防ぐための防犯対策の見直しを

工場倉庫は侵入・窃盗を防ぐための防犯対策の見直しを

昨今は外国人犯罪組織も日本で窃盗を企て、10年前とはまったく異なる手口で、一度に数十、数百キロの資材や商品を盗み出します。「一夜ですべて持っていかれた」とならないためにも、窃盗犯の侵入を許さない最新の防犯カメラの設置が必要となるでしょう。

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佐藤隆太
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