屋外防犯カメラの国産メーカーを紹介。日本製が安心ってほんとう?
屋外防犯カメラを企業が導入する際、担当者の中には「やっぱり国産メーカーが品質が高いのかな?」と考えている人も多いでしょう。
日本人は昔から「日本製=サービス・品質が高い」という固定観念がありがちですが、それは防犯カメラに対しても同じことが言えるのでしょうか。
ここでは人気の日本メーカーを紹介するとともに、日本製の防犯カメラのおすすめの有無を詳しく解説します。
日本国内でシェアを伸ばす人気の国産メーカーはコレ
日本国内でも電機メーカーや無線通信機器メーカーが防犯カメラを出しています。下記に紹介するメーカーはいずれも国産メーカーとなり、日本製防犯カメラを販売しているので、ネットで探すと真っ先におすすめとしてピックアップされている会社ばかりです。
本当に国産メーカーがおすすめできるかどうかは後述しますが、まずはどのようなメーカー企業が国産として防犯カメラ市場に参入しているのかは知っておくといいでしょう。
1.パナソニック株式会社
言わずと知れた世界で名高い電機メーカー最大手のパナソニック。企業向けから個人向けまで幅広いラインナップが特徴で、屋内・室内向けと共に種類は豊富。どちらかというとレンズを上下左右に動かせるPTZカメラやドーム型カメラに強い印象です。
公式HP:パナソニックのラインナップ
2.株式会社セキュリティデザイン
連結売上高900億円を誇るフルサト工業株式会社の100%子会社。自社ブランド製品を販売する一方、欧米で人気のカメラブランドの販売代理店も兼ねているため、メーカーでありながら他メーカーのブランド製品も販売しているのが特徴です。防犯カメラ市場では高い知名度を誇り、とりわけ防犯カメラと監視・管理システムのセット販売に力を入れています。
公式HP:https://www.security-d.com/
3.株式会社日本防犯システム
日本国内ではトップシェアを誇る防犯機器メーカー。同軸カメラ(アナログカメラ)とネットワークカメラの両方を種類多く開発販売しているのが特徴で、日本企業のニーズに合わせた機能をしっかりと搭載しています。国産メーカーの機種を探す際にまず検討の余地に入ることは間違いないでしょうが、昨今は以前には見られなかった新しい手口の犯罪が多発しており、同社の製品の機能がそれに適用しているかは要確認です。
4.株式会社塚本無線
日本防犯システムの競合として知られる創業1978年の老舗無線機器メーカー。大手企業から零細中小まで幅広く対応しているほか、個人宅向けのエントリー機や赤ちゃんやペットの見守りカメラも開発・販売しています。老舗ながらも韓国と中国に進出しているグローバル企業で、自社開発している貴重な国産メーカーと言っていいでしょう。
日本製品の防犯カメラはおすすめできるか否か
上記は日本製防犯カメラは開発販売している国産メーカーを紹介しました。あまり数が多くないことに気づいたかと思いますが、基本的に防犯カメラにおける日本国産メーカーは技術開発が遅れているのが現状です。
日本は昔から他国と比較すると治安が良く、「安全神話」とも呼ばれていたほどです。また、防犯カメラに対して“監視”感を強く感じる人も多く、日本勢が開発に出遅れた理由でもあります。
ただし、2000年以降は日本の各企業や地方自治体が積極的に防犯カメラを設置するようになり、現在はカメラの設置台数だけであれば世界5位となります。
防犯カメラの先進国はどこ?世界シェアランキング
防犯カメラの技術開発が進む条件は、「他国と比較して治安が悪く人口が多い国」と言えますが、昔から防犯カメラの技術開発が進んでいる、いわゆる“防犯カメラ先進国”となるのが「アメリカ・中国・イギリス・台湾」です。
市場シェアを見てみると中国勢が圧倒していますが、技術力でいえばアメリカとイギリスが高く、日本企業の製造工場としていは中国・台湾が選ばれている傾向にあります。
ちなみに世界シェア3位のアクシスコミュニケーションズはスウェーデンの企業となりますが、現在は日本のキャノンが買収して完全子会社となっています。そのため、世界で活躍している純粋な国産メーカーは上記の内パナソニックのみとなります。パナソニックは世界シェアで5位に位置されていますが、シェアで言えば1.8%と貧弱です。
国産メーカー・日本製防犯カメラの良いところとは?
国産メーカー及び日本製防犯カメラが外国メーカーと比較して勝っている点や劣っている点はどういったところでしょうか。国産メーカーの防犯カメラを検討している企業担当者に向けて、日本製品のメリットとデメリットを防犯カメラの技術を鑑みて解説します。
新機能はないがマイナーチェンジを繰り返す
外国メーカーは毎年のように新しい機能を備えた防犯カメラを開発していますが、日本の国産メーカーは数年に一度程度機能をバージョンアップさせる頻度となります。そのため、防犯カメラ大国となる中国やアメリカの人間からすると、日本の防犯カメラは古い機能を搭載している印象を受けます。
一方で日本メーカーは同じ機種のマイナーチェンジを1年に1度か2年に1度のペースで繰り返します。数年ごとに新機種への買い替えを提案する外国メーカーに対し、同じ機種をマイナーチェンジを繰り返して長く使い続けるコスパを重視するのが日本メーカーということができます。
日本メーカーの方が保障が手厚いは本当?
防犯カメラの新規で設置する企業担当者の中には、「日本メーカーの方がサービスが手厚いかも」と考えている人もいます。一般的に企業が防犯カメラを購入する場合はメーカー代理店もしくは防犯カメラ専門店・無線通信販売店のいずれかとなります。
保守メンテナンスや初期不良の交換、不具合の修理、取り換えなどはメーカー対応ではなく購入先の販売店となります。そのため、防犯カメラを購入するときは、国産・外国産メーカーかどうかは関係なく、販売店の用意する保守プランやアフターフォローの質が重要となります。
ソーラーカメラは日本製よりも外国製がおすすめの理由
近年は日本企業や自治体も積極的に取り入れている「ソーラーカメラ」ですが、こちらを導入する際は国産よりもアメリカや中国製品がおすすめとなります。
ソーラーカメラを企業が実用的に使えるようになったのはここ最近となるので、古い機種のマイナーチェンジを繰り返す日本製品よりも海外の新機能とハイスペックを搭載したソーラーカメラを選ぶ方がおすすめと言えます。
小型防犯カメラは日本製がおすすめ。ただし個人向けが多い
一方で小型防犯カメラは日本製もおすすめできます。近年はお年寄り介護やペットなどの見守りカメラが注目されており、数多くの機種が出回っています。
ただし、日本メーカーの防犯カメラであっても、実はODM生産をしていて、他国の製品を自社ブランドとして売っているケースが非常に多くあります。その点に留意して製品を選ぶようにしてください。
まとめ:防犯カメラは国産の有無ではなく販売店の質を重視する
今回は防犯カメラの日本メーカー事情を詳しく解説しました。防犯カメラの機種選定の際は、国産か否かではなく、購入先となる販売店の保守メンテナンスやアフターフォロー、担当者の人柄などを重視して選ぶことを強くおすすめします。
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佐藤隆太