人感センサー付屋外防犯カメラはスマホ通知機種がおすすめ
屋外防犯カメラの機種選定では、人感センサー付がおすすめです。また、零細中小企業はスマホ通知機能があれば、より防犯能力が上がります。
そこで、ここでは企業向けの人感センサー付防犯カメラの概要や仕組み、スマホ通知の利点をご紹介します。
屋外防犯カメラの機能にある「人感センサー」とは?仕組みなど
昨今の防犯カメラには、「人感センサー」機能が備わった機種もよく見かけるようになりました。人感センサーとは、一昔前までは「熱感知センサー」とも言われていたように、熱・温度の変化をカメラが検知して、録画撮影モードが作動する仕組みとなります。
近年の人感センサーは非常に優秀で機能性も高くなってきており、誤検知も少なく、人を適切に捉えることができるようになっています。
「以前人感センサーの防犯カメラを屋外に設置していたけど、誤検知が多くて使い物にならなかった」という人もいるかもしれませんが、現在はハイスペックの屋外防犯カメラの代名詞的な機能となっているので、きっと見違えるはずです。
屋外防犯カメラの人感センサーのデメリット
人感センサーは動体ではなく温度で検知する機能となるので、温度差が低い環境下では誤作動を起こしたり、録画機能が作動しないことがあります。例えば湿度と気温が高い夏場は外気と人の体温の差が小さくなるので、誤検知が起きやすくなります。
ただし、人感センサー付の防犯カメラは毎年のように性能が向上しているので、最新機種を選べばそれほどの誤検知の心配はする必要はないと言えます。
人感センサーと動体検知の違いとは?
人感センサー以外にも、人の動きに合わせて防犯カメラが作動する機能に「動体検知」があります。動体検知は人感センサーの前身となる機能となりますが、いまでも多くの防犯カメラで導入されています。
動体検知は人や動物、車など、動きのあるものに対して検知してカメラが作動します。仕組みとしては、レンズの映像内で普段は静止画(何も動きがない状態)だったものが、動体が映像内に入ってきたことにより、データ容量が急激に変化(増加)します。この容量変化を検知して自動的に録画モードとなるのが動体検知の仕組みとなります。
人感センサーと動体検知はどちらがおすすめか
「人感センサーと動体検知はどちらの機能がおすすめなのか」という質問もよく見受けられますが、どちらが「優秀なのか」と聞かれると、人感センサーが高機能となります。しかし、人感センサーと動体検知機能の防犯カメラを比較すると、人感センサーの方が価格が高くなります。
一方、上記でご紹介したように、年々性能が向上しているのは人感センサーで、あらゆる動体を検知してしまう動体検知のデメリットをカバーするかのように、近年の人感センサーは人を正確にとらえることができます。また、人感センサーとは別に赤外線ラインを敷くことによって、そのラインに侵入した車両や動物を検知することができる機種もあります。
今後も多様な犯罪に対応した最新の防犯カメラに付随する機能は、動体検知ではなく人感センサーとなる可能性が高いため、少しでも事件や事故を未然に防ぐことを検討するならば、人感センサーがおすすめと言えるかもしれません。
屋外防犯カメラの人感センサーの距離はどのくらい?
最新の屋外防犯カメラには人感センサーがついている機種が多くなってきましたが、それと同時に防犯カメラの性能差も年々大きくなり、安かろう悪かろうがまかり通るようになっています。
人感センサーの性能も防犯カメラの機種によって大きく上下するので注意が必要です。
人感センサーの距離は機種にもよりますが、およそ8m~20m、最新のハイスペックカメラで30mとなります。企業が使うミドルクラスの防犯カメラは15~20m前後が一般的です。
ただし、天候や周囲の光源の有無によっても検知可能距離は変わりますし、ガラス越しだと使えないケースもあります。実際は設置環境によって差異が生じると認識してください。
人感センサー&スマホ通知・連動型防犯カメラがおすすめ
人感センサーの防犯カメラの導入を検討している企業担当者は、スマホ通知・連動型の防犯カメラを選んでみてはいかがでしょうか。
近年はインターネット接続ができるIPカメラが防犯カメラの主流となっているので、スマホと連動する機種は探せばたくさん見つけることができます。
人感センサーのスマホ連動の注意点。リアルタイムで通知されるかを確認
不審人物が防犯カメラの視覚に入り人感センサーが作動すると、登録しているスマホに通知が届くことになります。しかし、性能の低い防犯カメラの場合、スマホへの通知が遅かったり、アプリを起動していないと通知が来なかったりすることがよくあります。
個人向けの小型防犯カメラによくあるトラブルとなりますので、企業が防犯カメラを設置するときは、必ず企業向けの高性能な機種を選択するようにしてください。
零細中小の小規模事業者は人感センサーとスマホ連動タイプのカメラがおすすめ
零細中小の小規模事業者や建設・工場・資材置き場の場合、会社の社長が自分で防犯・監視をしなければならないこともあります。
自分が帰宅したときに自社の財産を守ってくれるのは防犯カメラのみとなるので、人感センサーとスマホの通知・連動の性能は非常に大切となります。
まずは防犯カメラの販売店に相談を。性能はロケテストで確認
防犯カメラの機種選定をする上で大切となるのは、実際に機器を触り、人感センサーやスマホの通知速度などを確かめてみることです。インターネット上で調べられる情報や資料に記載のあるカタログスペックとは大きな乖離がある可能性もあります。
そのため、まずは信頼できる販売店を見つけ、担当者に直接実地調査をしてもらったのち、導入を検討している機器の性能を自分で確かめてみるのがおすすめです。