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事務所の夜間の侵入及び窃盗を最新の防犯対策で未然に防ぐ

侵入窃盗事件は日本全国で4万件以上発生しており、近年は夜間に侵入する事務所の窃盗犯が増加傾向にあります。事務所には会社の備品だけではなく、重要な社内機密情報も保管されているので、盗難被害に遭ったら会社の信用問題に発展します。

そこで、ここでは事務所に忍び込む夜間の侵入窃盗に対する最新の防犯対策をご紹介します。

侵入窃盗の被害件数第2位が「事務所」

侵入窃盗の被害件数第2位が「事務所」

侵入窃盗は日本全国で毎年4万件以上発生しており、そのうちの37%が住宅で最多となっております。一方で事務所は11%強となり、実はこれは2番目に多い割合。事務所といっても、狙われるのはテナントビル(雑居ビル)が主で、自社ビルはセキュリティレベルが高いため、狙われにくいようです。

事務所の夜間の侵入窃盗の手口

事務所の夜間の侵入窃盗の手口

夜間の侵入窃盗といえば、窓ガラスを壊して事務所内に出入りするのが昔の典型でした。現在もその方法は使われていますが、近年は特殊な器具によりピッキングをして開錠するケースが多くあります。開錠して侵入窃盗を試みることにより、内部の犯行と思わせたり、盗難に気づくまで時間がかかるといった特徴があります。

また、事務所の出入り口は一般的に、

・エントランス(客用)
・通用口
・裏口
・窓

と4箇所の侵入経路があり、プロの窃盗犯は目利きで侵入方法を選択します。

事務所に侵入する夜間の窃盗犯。(元)従業員の可能性も

夜間に事務所に侵入する窃盗犯は、社内の事情を熟知した従業員や、元従業員の可能性も否定できません。従業員であれば事務所内のどこに何があるか分かりますので、素人の犯行であっても侵入してから僅かな時間で金目のものを盗み出すことができます。

また、従業員であれば、万が一警備員や清掃員に遭遇してしまったとしても、平静を装えば特に怪しまれることもありません。営業事務所であれば夜間の従業員の出入りもそれほど珍しくはないはずです。

窃盗犯に侵入されやすい事務所の立地環境

窃盗犯に侵入されやすい事務所の立地環境

窃盗犯は立地環境を鑑みて、侵入しやすい事務所を選びます。周囲に人の気配がない、バレるまでに時間がかかる、従業員がルーティンで動いており、確実に夜間にはいないと判断できる事務所は、往々にして侵入窃盗のリスクが高いといえます。具体的な周辺環境としては以下が考えられます。

・幹線道路沿い
・周囲に外套がなく、住宅街でない
・テナントビルのシャッターがない。24時間出入りできる
・隣の建物との距離が近く、移り渡ることができる
・公園や駐車場が近い

上記に当てはまる事務所は夜間の侵入窃盗により一層注意しなければなりません。

テナントビルの事務所は要注意。セキュリティが手薄で狙われやすい

複数の会社やショップが入居するテナントビルに事務所を置いている会社は、より注意が必要です。テナントビル自体のセキュリティは非常に手薄で、防犯カメラも数十年前に設置されたもので、侵入窃盗犯にとってはまるで脅威ではありません。

窃盗犯はスーツを着用してテナントビルに侵入するため、他の入居者が見ても怪しい素振りはなく、「従業員か取引先」としか判断がつきません。セキュリティが手薄なテナントビルに侵入すれば、入居しているすべての事務所やお店を狙うことができるので、効率よく一夜で複数件の窃盗を成功させることができます。

事務所の夜間の侵入窃盗で狙われるものとは

事務所の夜間の侵入窃盗で狙われるものとは

夜間の事務所の侵入窃盗で狙われやすいものは、

・金庫
・OA機器(パソコンやプリンターなど)
・株券や手形、小切手など有価証券

などとなります。共通しているのは、「現金化が容易なもの」、「すぐに転売できるもの」、「換金性が高いもの」となります。特にOA機器はリサイクルショップや中古家電ショップで売れることはもちろん、昨今はネット通販でも気軽に売却できるようになりました。

また、事務所の中には金庫に有価証券や現金を保管しているところもいまだ多く見受けられますが、嵌め込み式でない場合は、台車を使って金庫ごと持ち去られてしまいますので、貴重品の保管はおすすめできません。

会社の信用失墜も。機密データは業者に売られることもある

会社の情報や製品図面、特許情報、取引先顧客情報といった機密データが万一盗難被害に遭ってしまうと、現金被害よりも大きな打撃を受ける可能性があります。会社の信用失墜にも繋がることはもちろん、窃盗犯が機密データを業者に売却することもあり得ます。零細中小企業であれば、事業の継続も危ぶまれる大事件となります。

事務所の夜間の侵入窃盗は未然に防ぐことが肝心

事務所の夜間の侵入窃盗は未然に防ぐことが肝心

事務所の侵入窃盗は、「うちは大丈夫だろう」という油断を突いてやってくるものです。被害に遭ってからでは遅く、仮に犯人を逮捕できても、既に機密データが売却されてしまっては後の祭り。失った会社の信用は返ってはきません。そのため、各事務所は夜間の侵入窃盗に備えて、日ごろから窃盗犯に侵入させない防犯対策の構築が重要となります。

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