最新の屋外防犯カメラを導入するときの機能の選び方
企業が屋外防犯カメラを導入するときは、基本は最新機種が多様化する犯罪に対応できるのでおすすめです。しかし、近年は日本市場においても世界中の有名防犯メーカーが防犯カメラを発売しているので、導入を考えている企業担当者は機種選びに迷ってしまいます。
そこで、ここでは「機能」から見る最新機種の選び方をご紹介します。
企業の屋外防犯カメラの新規設置は「最新機種」がおすすめの理由
昨今は大手だけではなく、零細から中小と多くの会社が防犯カメラを設置するようになりました。個人情報が詰まったパソコン1台盗まれるだけでも大変な事態となるため、会社の社長も常に神経を尖らせておかなければなりません。
また、近年は外国人組織の犯罪も多く、一昔前には見ない新手の手口が増加しており、また犯罪も凶悪化している様子がうかがえます。そのため、企業がこれから防犯カメラを新設するのであれば、いまどきの犯罪に対応した最新機種を選ぶべきと言うことができます。
最新機種でも配線工事は必要であることを覚えておく
企業担当者の中には「ネットワークカメラが無線化できるって聞いたけど、ワイヤレスで設置できるのかな?」と考える人も多くいます。実際に無線化を謳う防犯機器のWEBサイトも多くありますが、企業が導入する場合は、基本的に24時間365日カメラを稼働させるため、バッテリーや乾電池使用の防犯カメラを使うことはできません。
また、ネットワークカメラの無線WiFi機能を使えば、インターネット接続はワイヤレスが可能ですが、防犯カメラに電源を供給するための配線工事は必要となってしまいます。
また、無線WiFiは使える環境が限定されていて、壁や窓、ドアを一枚挟むだけでも電波が不安定になってしまいます。ネットが繋がっていないと、最悪映像が保存されなくなったり、機能が停止してしまうことも考えられるので、できる限りWiFiも有線で繋ぐことをおすすめします。
完全無線化を希望するなら最新の「ソーラーカメラ」を検討する
電源もインターネットも完全に無線化(ワイヤレス化)したいのであれば、「ソーラーカメラ」を導入するのも1つの手段となります。ソーラーカメラは太陽光パネルで発電し、バッテリーを経由して本体に電源供給をするためケーブルが不要となります。
インターネット接続に関しても、WiFiではなくSIMカードを使うことによって、ケーブル接続不要で安定したネット速度を確保することができます。ただし、SIMカードを導入する場合はパケット通信費がかかるので、通信キャリアの月額基本料金プランに加入しなければなりません。
「バッテリー」と「ソーラーパネル」が大きいものを選ぶ
最新の業務用ソーラーカメラを選択する場合は、「バッテリーとソーラーパネル(太陽光パネル)が大きいものを選ぶ」ことが大切です。
ソーラーカメラの唯一の欠点が「天候の悪い日が続くとバッテリーがなくなってしまう」ことにあります。最新のソーラーカメラは太陽光パネルのサイズが大きく、また発電効率が高くなっています。また、バッテリー容量も大きなものが登場しているので、蓄電量も申し分ありません。
屋外防犯カメラの最新機種の費用・料金相場
屋外防犯カメラの最新機種の費用・料金は、約10万~15万円が相場となります。ネット通販などで手軽に買える防犯カメラはいずれも家庭向けの小型カメラなので、それと比較すると大分費用は割高に感じるかもしれません。
しかし、古い機種や激安を謳う防犯カメラを購入すると、最新の機能がつかないため、犯人を撃退して未然に防ぐことはできませんし、証拠能力が劣るため事件後の犯人捜しもうまくいかないことがほとんどです。
また、防犯カメラの設置にあたっては、本体以外にもモニターやWiFiルーター、ケーブルの配線工事費用なども掛かってきます。5台前後の設置でも50万円以上かかることもざらなので、会社としてしっかりと予算を取ることと、場合によってはリースやレンタル契約で初期費用を抑えることも検討するといいでしょう。
ランキングサイトのカメラは大半が家庭用室内向け
企業担当者の中には、ネット検索でランキングサイトやまとめサイトで最新機種を選ぶ人もいるかもしれません。しかし、よくよく見てみると、ランキングサイトに掲載されているほとんどの防犯カメラは家庭用・室内向けとなります。
防犯カメラの販売店が企業に推奨する機種はすべて業務用となるので、大衆向けのランキングサイトには登場しないことがほとんどです。言い換えればそれだけニッチな業界と言うことができるので、企業が屋外防犯カメラを設置する際は、必ず販売店に在籍している専門家の意見を仰ぐようにしてください。
「WiFi・ワイヤレス」の最新防犯カメラ事情と選び方
WiFi・ワイヤレスのネットワークカメラは、2000年以降に急速に普及しました。現在も年々性能が向上しており、ワイヤレス化もしやすくなっています。しかし、上述したようにケーブルのワイヤレス化はなかなか難しいのが現状となります。
そこでおすすめしたいワイヤレス化が「記録媒体」です。
録画・記録媒体は「SDカード」や「クラウド」が登場
従来までのアナログカメラでは、防犯カメラが撮影した映像は、有線で接続されるレコーダーに記録されました。レコーダーは最近ではSSDが登場したものの、まだ大半はHDDとなるため、磁器や衝撃による記録の消失という問題がいまでもあります。
一方で近年はSDカードやクラウドが登場したことにより、防犯カメラの映像をインターネット上に保管することが可能となりました。SDカードは物理メモリとなりますが、防犯カメラの本体に内蔵できるため、レコーダーが不要となります。
クラウドはインターネット上に映像を保存するため、物理的な破損や消失がありません。月額費用がかかるのがネックですが、料金によっては数か月間の記録を保管することもできますし、レコーダーのようなメンテナンスも不要です。
SDカードやクラウドに対応している企業向けの防犯カメラはまだ最新機種のみとなるので、誤って古い機種を購入しないように注意してください。
店舗や資材・建築・工場は「スマホ対応」の最新機能搭載型カメラを選ぶ
店舗や資材・建築・工場といった業種では、社長(店長)が一人でセキュリティ管理を行っているケースが多いです。しかし、不審者が侵入する夜間は自宅に帰っていますし、深夜警備をつける予算もありません。
通常の防犯カメラであれば、犯人を映像で捉えることはできるかもしれませんが、事件後となるので、盗まれた物が戻るわけでもないですし、犯人が捕まったとしても被害が帳消しになるわけでもありません。
そこでおすすめしたいのが「スマホ対応の最新屋外防犯カメラ」です。リアルタイムの映像をスマホで見るだけではなく、赤外線が検知すると、スマホにアラームで知らせてくれるほか、音声で相手を威嚇することもできます。
最新の防犯カメラであれば、スマホから防犯カメラのセキュリティ機能を操作することが可能。ライトによる照明の点灯や「現在警察に通報中です」といった警告音声など、あらゆる機能をスマホ上で使って犯行を未然に防ぐことが可能です。
「録画」は画素数とイメージセンサー技術が最新の防犯カメラを選ぶ
従来の防犯カメラや格安機種では、映像の画質に大きな差があります。画質は画素数と技術、イメージセンサーのサイズで決まり、仮に画素数が高くとも夜間撮影の技術がなければ夜に犯人の顔はおろか、車のナンバープレートさえ映すことはできません。
またイメージセンサーのサイズや技術は映像の解像度に影響し、一般的に「この写真は画質がいいね」という場合は、「解像度が高い」と同義です。
特に夜間撮影技術は年々目を見張るほど向上しており、最新機種は従来の白黒映像から一転してフルカラー撮影が可能なものも登場するようになりました。
まとめ:屋外防犯カメラの最新機能は2年おきに登場
屋外防犯カメラは2年おきに最新機能が開発された新機種が登場すると言われています。それほど近年の防犯カメラ市場は流動性が高いので、セキュリティ機器の知識の浅い一般人は、ネットで調べるだけでは到底最新の防犯カメラ事情についていくことはできません。
そのため、まずは販売店に問い合わせて自社のニーズにマッチした最新機種を提案してもらうことからはじめてみるといいでしょう。