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屋外防犯カメラの基本機能と選び方

企業が自社の財産を守るために設置する屋外防犯カメラは、機種選定の際に録画や遠隔操作といった基本的な仕様や機能を確認する必要があります。

しかし、初めて導入する企業は、どのような機能や仕様を選べばいいのか分からず、本来必要な機能がない安物の機種を選んでしまったり、逆にオーバースペックの高単価なものを選んでしまいがちです。

そこで、ここでは屋外防犯カメラを初めて導入する企業に向けて、機能の確認ポイントや選び方を解説します。

屋外防犯カメラ(監視カメラ)の基本機能とは?

屋外防犯カメラ(監視カメラ)の基本機能とは?

屋外防犯カメラ(監視カメラ)の機種を企業が選定する際、単に予算に合った機種を闇雲に選んだり、日本メーカーのものを問答無用で選んではいないでしょうか。設置する会社によって周辺環境や目的は異なるため、必然と求める機能・仕様も企業それぞれとなります。

そのため、企業担当者は自社の環境に本当に必要な機能を兼ね備えた機種を選定する必要があります。

無線・ワイヤレスカメラの機能はWiFiかSIMカードでネットワーク接続

屋外防犯カメラには大きく分けてネットワークカメラとアナログカメラに分けることができます。ただし、2000年以降はネットワークカメラが急速に普及をはじめ、現在市場に出回っている新しい防犯カメラは、大半がネットワークカメラとなります。

ネットワークカメラは無線接続できることからワイヤレスカメラとも言われています。機能や映像の録画をWiFiやSIM(LTE)を介して行うことができるのが特徴です。

初めて防犯カメラを導入する、あるいはアナログカメラからネットワークカメラに買い替える、と言った企業は、あまりの便利さに少しでも無線化する手段を選んでしまいがちです。

しかし、すべてのケーブルをなくしてワイヤレス化してしまうと、インターネットが不安定になり、画質が乱れたり録画に失敗するリスクもあります。設置環境によって有線と無線の使い分けは慎重になるべきと言えるでしょう。

配線工事の有無も関係。慎重に決めるべき

無線・ワイヤレス化の有無によって、配線工事の程度も決まってきます。極端な話をすれば、電源もインターネットもワイヤレス化できるソーラーカメラであれば配線工事は不要となります。ただし、一般的な屋外設置型の防犯カメラは電源はケーブルでとるので、最低限の配線工事は必要となります。

「初期費用(工事費用)を節約したいからなるべくワイヤレス化したい」という意見もよく見受けられますが、ワイヤレスの有無はあくまでも設置環境を鑑みた結果となるので、無線ありきで考えるのはリスクがあります。

録画機能の注意点。「録画の保存時間・期間」の選び方

録画機能の注意点。「録画の保存時間・期間」の選び方

屋外防犯カメラの機種の選び方で考えたい機能の1つが「録画時間」です。録画時間が長くなれば、それだけ管理が難しくなるだけではなく、大容量の記録媒体を導入しなければならないので費用もかかります。

昨今は圧縮機能も大幅に向上しているため、比較的少ない容量で長期間の記録も可能となっていますが、「どのくらいの期間を録画保存する必要があるのか」は社内で吟味が必要です。

録画した映像の保存場所はクラウド・SDカード・レコーダー

録画した映像は、一般的に「クラウド・SDカード・レコーダー」のいずれかに保存・管理することになりますが、いずれもメリットとデメリットがあるので、どれを選ぶかも慎重になる必要があります。

クラウドのメリットとデメリット
クラウドはインターネット上のオンラインストレージにデータを保管する方式となります。きちんと同期されていれば、データが破損する、といった物理メモリのデメリットもなく安全に使用できます。

一方でクラウド録画は月額費用が防犯カメラ1台につき発生するのがデメリットです。保存容量によって料金が変わってくるので、まずは映像を保存する期間を決めて、どのくらいの容量が必要となるのかを確認して料金プランを決めるのがいいでしょう。

SDカードのメリットとデメリット
SDカードは防犯カメラの本体に内蔵することになります。近年は大容量でも低価格化が目立つので、維持費はそれほどかかりません。

ただし、防犯カメラを高い位置に取り付けてしまうと、SDカードの抜き差しが大変ですし、レコーダーと比べるとデータの破損リスクも高いので、定期的な取り換えは必須となります。

レコーダーのメリットとデメリット

アナログカメラ時代から使われているレコーダーも近年はHDDではなくSSDも増えてきて、データの破損も少なくなりました。ネットワークカメラが普及した現在でもよく使われていますが、比較的大型の機器を導入することになるので、スペースをとるのと、レコーダー本体の不具合が心配です。

夜間の撮影機能は「赤外線」の性能が重要。選び方を解説

夜間の撮影機能は「赤外線」の性能が重要。選び方を解説

企業が侵入者の対策として屋外防犯カメラを導入する場合、最も重視しなければならないのが「夜間撮影機能」です。夜間撮影機能は大きく分けて「赤外線」と「微光監視型」の2種があり、昨今の防犯カメラは赤外線が主流です。

照明がなくとも暗闇で撮影できる赤外線機能がおすすめ

微光監視型はわずかな光源が必要となり、また鮮明な画像を映すためには、高価格帯の機種を選ばなければなりませんので、赤外線が今後の主流となることが予想されます。

また、赤外線の特徴は光源が不要となることです。従来の赤外線は白黒映像しか撮影できませんでしたが、最新の赤外線カメラはカラーかつ高画質化が進んでいるので、証拠能力の高い映像の保存も可能となります。

人物の顔やナンバープレートは鮮明かどうかは実際に確認をする

夜間撮影機能を重視するときは、カタログスペックだけで選ぶのではなく、実際にどの程度鮮明な映像を映すことができるのかを必ず確認するようにしてください。特に人物の顔やナンバープレートをどれだけ鮮明に映せるかは要確認です。

屋外防犯カメラの大切な機能「遠隔操作」の種類

屋外防犯カメラもデジタル化に伴い遠隔操作がしやすくなりました。遠隔地からカメラの向きや角度を変えたりズームをする機能を持つのは「PTZ(パンチルトズーム)カメラ」と呼ばれるものとなりますが、昨今はパソコンやスマホから遠隔操作ができる機種も増えてきました。

昨今の主流は「スマホから操作」機能

昨今主流となるネットワークカメラの多くはスマホ対応となっています。スマホで映像をリアルタイムで見るだけではなく、録画や赤外線機能を使うなど、一部遠隔操作が可能となります。

ただし、機種によってスマホで操作できる機能に違いがあるので、スマホで気軽に自宅から映像を確認したい零細中小の社長は、なるべくスマホ対応機能が豊富な機種を選ぶのがいいでしょう。

屋外防犯カメラは高機能になれば価格も上がる。適切な性能の機種選びが重要

屋外防犯カメラは高機能になれば価格も上がる。適切な性能の機種選びが重要

防犯カメラも近年は機能性に富むようになり、それに伴い価格帯も幅広くなりました。しかし、高機能になればそれだけ価格も上がるので、導入する台数によっては予算も相当かかってきます。

オーバースペックの機種を導入してしまうと、初期費用や維持費がかさむだけではなく、扱いも大変となるので管理者の選別も吟味しなければなりません。

屋外設置型の防犯カメラは2年に1度大幅に機能がアップグレードされると言われていますので、企業担当者は自社の設置目的に合った適切な機能を持つ機種を選ぶようにしてください。

まとめ:屋外防犯カメラは設置場所の事前調査が大切。まずは販売店に相談を

企業が屋外防犯カメラの機種を選定するにあたっては、セキュリティ機器の販売店に事前調査を依頼してください。自社に必要な機能と予算、設置環境、目的などを総合して機種を選ぶ必要がありますが、やはりプロに提案してもらうのがおすすめです。

防犯カメラナビでは防犯のプロである防犯設備士の有資格者が直接お客様を訪問し、設置環境を調査したのち、国内外30以上のメーカーの中から適切な機能を兼ね備えた機種を提案致します。

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