屋外防犯カメラは人感センサー機能で決める。おすすめの選び方
屋外防犯カメラは「人感センサー」の性能の高い機種を選ぶことで、より証拠能力の高い映像の録画撮影を実現できます。ただし、人感センサーのような動体検知機能は、運用にあたって気を付けなければならない点がありますし、機種選定にも注意が必要です。
そこで、ここでは防犯カメラの人感センサーの選び方や運用方法を解説します。
屋外防犯カメラの動体検知機能。人感センサー(赤外線)とは
屋外防犯カメラを企業が運用する場合、日中は従業員や警備員が駐在しているため、夜間の時間帯を常時録画に設定しているところが多い印象です。しかし、真っ暗な深夜の時間をひたすら録画するのは非効率ですし、容量の無駄遣いです。
そのため、日ごろの運用はここで紹介する人感センサーを含む動体検知機能を有効活用するのがおすすめです。
防犯カメラの人感センサー(赤外線)の仕組み
防犯カメラの人感センサーは赤外線を照射することで、動体の体温と外気温の温度の差が発生したときに自動検知して録画モードが作動します。
従来の動体検知は映像のデータ容量の違いを検知して録画に移行しますが、あらゆる動体に反応してしまうデメリットがありました。近年の性能の高い人感センサーは誤検知もほとんどないので、今後の主流になると考えられます。
ただし、赤外線は狭い幅で直線照射となるので、画像の端だと検知が遅れることもあります。実際の人感センサーの性能はカタログスペックでは判断できないので、販売店に相談して実機を用いて試してみるのが鉄則です。
人感センサーはセンサーライトと併用すべき?LEDがおすすめ
防犯対策の一環として、夜間にセンサーライトを導入している企業も多くあります。センサーライトも人感センサーと同じ仕組みとなり、目には見えない赤外線を範囲内に照射して、温度変化を検知して自動点灯します。
センサーライトは別売りのものを設置するのもいいですが、昨今の防犯カメラはLEDのセンサーライトが内蔵されている機種も増えてきました。防犯カメラ一体型であればセンサーライトと人感センサーを連動させることができるので、
1.センサーライトが点灯
2.人感センサーが作動し録画が作動
3.不審者が驚いて顔を上げる
といった流れで敷地への侵入者を威嚇撃退することができます。
防犯カメラの人感センサーの距離はどのくらい?
防犯カメラの人感センサーの照射距離は、一般的に15~30m前後となります。機種によっては30~50m照射できる場合もありますが、遠くまで照射するとその分誤検知や録画が作動しない、といったエラーも起きてしまうので、通常使用では15m前後で十分と考えられます。
レンズの撮影距離とのバランスを考えて機種を選ぶ
人感センサーを活用する際は、赤外線の照射距離だけではなく、防犯カメラのレンズの撮影距離も考慮しなければなりません。防犯カメラのレンズは大きく分けて「広角・標準・望遠・バリフォーカルレンズ」の4種類があります。
どのレンズが内蔵されているかによって撮影距離と範囲が異なりますし、設置後にカメラのレンズを変更することはできませんので、導入前の実地調査の時点で人感センサーと撮影距離・範囲のバランスはよく確かめておく必要があります。
安物の人感センサーは動物にも反応。機種選定が大切
人感センサーといっても防犯カメラの機種によって性能差は大きく、安物を導入してしまうと対象ではない物体にも反応してしまいます。例えば野良犬が夜間に防犯カメラの範囲内に入ってしまうと、人感センサーによって1日中録画が作動してしまうこともあります。
導入前の実機テストのときは問題なくとも、上記のようにシチュエーションは日時によって変わるので、最初の機種選定の時点で高性能の赤外線技術を採用している防犯カメラを選ぶことがリスクヘッジに繋がります。
機能性の高い人感センサーはネットワークカメラがおすすめ
人感センサーは赤外線技術を使った機能ですが、近年はネットワークカメラの普及により、性能の良い人感センサーが内蔵されている機種は、専らネットワークカメラとなります。「自社はネット環境がないからアナログカメラを検討している」という企業は今一度ネットワークカメラの見直しを検討してください。
人感センサーで不審者を検知。録画&スマホに即通知
ネットワークカメラの長所はネットを介してパソコンやスマホ・タブレットに映像を転送できることです。零細中小や資材置き場・建築現場では自分ひとりでセキュリティ管理しなければならないときもあります。
ネットワークカメラであれば、帰宅途中の車内や自宅からスマホやパソコンで気軽に映像を確認できますし、人感センサーが自動検知すればすぐにスマホに通知がいくため、常に気を配る必要もありません。
最新の屋外防犯カメラの人感センサーは夜間対応モデルが多い
人感センサーは、屋外向けを中心に夜間対応モデルが増えています。動体検知と異なり、赤外線という直線的なレーザーを照射するため、搭載技術によっては映像の一部のみに反応させるなど、応用できる機種も登場しています。
人・車両を選択して赤外線照射が可能
当サイト「防犯カメラナビ」では、最新の人感センサー機能を搭載した夜間向け屋外防犯カメラを取り扱っています。
「しゃべるライン警戒カメラ」は最新の赤外線とAI技術を用いて「人と車両」のみに反応し、小動物の誤検知率は僅か2%となります。
また、人か車両のどちらかだけに反応させることもできるので、社用車の出入りが多い駐車場などの設置にも適しています。「しゃべるライン警戒カメラ」はマイク内蔵型ネットワークカメラとなるため、パソコン・スマホで映像を見ることも可能ですし、スマホを通して防犯カメラの傍にいる従業員に連絡事項を伝えたり、侵入者に対して「いま警察呼んだからな」と威嚇撃退もできます。
まとめ:屋外防犯カメラの導入前は人感センサーの精度の確認を
今回は防犯カメラに搭載している人感センサーの性能や機種選択時のポイントを解説しました。防犯カメラを設置する場所や周辺環境によっても精度は上下するため、まずは実機を用いてロケテストをしてみるのがいいでしょう。
防犯カメラナビでは無料トライアルにお申込みいただくことができます。画像の解像度や人感センサー機能の精度、各種操作性をよく理解した上で購入を判断するのがおすすめです。