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ホテル運営者必見。防犯カメラを設置するポイントと運用の注意点

近年は外国人旅行者は在住者も増加し、これまでになかった新しい犯罪も多発するようになりました。大勢の宿泊者を抱えるホテル運営側としては、防犯対策は万全を期しておきたいところです。

そこで、今回はホテル運営者が防犯カメラを設置する最低限の場所やポイント、導入・運用上の注意点を詳しく解説します。

ホテルの客室・部屋に防犯カメラ(監視カメラ)は設置してもいい?法律事情

ホテルの客室・部屋に防犯カメラ(監視カメラ)は設置してもいい?法律事情

ホテルのような宿泊施設を運営するに当たり、宿泊客及び利用者の安全を守るのはホテル側の義務となります。法律の観点から見ても、ホテル側は努力して防犯対策を講じなければならなく、仮に防犯対策を怠ったために利用者が盗難や身体的被害を受けた場合は、ホテルの「債務不履行責任」を迫られ、賠償責任問題に発展することもあります。

ただし、注意点としては「宿泊者の客室・部屋に防犯カメラを設置してはいけません」。宿泊者の客室内はプライバシーの塊となるので、防犯カメラを設置することは禁止されています。

一般のホテルに防犯カメラの設置義務は法律上ない

一般のホテルに防犯カメラの設置義務は法律上ない

スタッフが管理している有人ホテル運営者に留意してほしいもう1つの点が「防犯カメラの設置義務自体は法律上ない」ということです。防犯対策は必要ですが、どのように対策をするかはホテル側の自由となるのが現在の日本の法律です。

ただし、冒頭でも触れたように昨今は凶悪犯罪の多発や犯罪の多様化が社会問題となり、各地方自治体もホテルに対して防犯カメラを設置するように呼び掛けています。東京都では防犯カメラを設置していない小規模ホテルに対して補助金も実施しています。

宿泊者やホテルに勤務するスタッフに何かあってからでは遅いため、基本的にホテルは防犯カメラの設置が急務と言えそうです。

無人ホテルは防犯カメラの設置が法律上必要となる

日本では無人ホテルも全国各地で普及していますが、こちらは旅館業法的に防犯カメラの設置が義務付けられています。旅館業法では宿泊者の本人確認や出入りの様子を人相が分かるように鮮明な画像で映さなければならないとあります。つまり防犯カメラの設置ですね。

また、それ以外にも「利用者の求めに応じて10分以内に対応しなければならない」とあるため、一般的にはホテルのレセプションに防犯カメラを設置して、利用者の姿が見えたらすぐに対応できる準備をしておく必要があります。

ホテル運営者の基本知識。防犯カメラはどこに設置する?

ホテル運営者の基本知識。防犯カメラはどこに設置する?

以下では防犯カメラの新規取付を検討しているホテル運営者に向けて、ホテル敷地内において設置すべき場所をご案内します。

既に防犯カメラを設置しており、買い替えを検討している人は、今一度ホテル館内の見直しをしてみるといいでしょう。

個人情報保護の観点からも必ず設置をホテル「レセプション&ロビー」

ホテルのレセプションには宿泊者情報が詰まっているパソコンや電子機器等があり、利用者が一同に集まる場所となりますので、防犯カメラの設置は必要不可欠です。

ホテルのレセプションに防犯カメラを設置する際は、利用者の顔も分かる画質の高い機種を選ぶことと、レセプションロビー全体を見渡すことができ、不審者がいれば確実に捉えられる死角のない場所・角度に設置するのが望ましいとされています。

盗難や車上荒らしも多い。ホテルの「駐車場」

ホテルの駐車場を狙った車上荒らしや窃盗犯も少なくありません。自然エリアに建つホテルの駐車場は管理者がいなく無人のところも少なくなく、深夜は人の気配もなくなるため犯罪者からすると、時間をかけてじっくりと犯行に及ぶことができます。

ホテルの駐車場に防犯カメラを設置する場合は、車が駐車された状態でカメラに死角がないか確認するとともに、画像をズームしたときに車両ナンバープレートが鮮明に映るかの確認も必要です。

室内と異なり夜は外套だけが頼りとなるので、赤外線機能が高い機種を選ぶようにしましょう。

従業員の内部不正対策にも。「事務所内」と「従業員出入り口」

ホテルの従業員用の事務所内と出入り口付近への防犯カメラも最低1台ずつ設置しておきたいところです。個人情報の無許可持ち出しや金品の盗難など、従業員による不正行為も見逃せません。メディアで報道されてしまったりSNSで拡散されると間違いなくホテルブランドの失墜に繋がり、被害額以上の損失を被ることになります。

また、「ホテルの客室に防犯カメラは設置してはいけないのに、事務所内部はいいのか?」という疑問もあるかもしれませんが、従業員の勤務態度の監視目的のための防犯カメラの設置は法律的にも認められていますので問題はありません。ただし、「防犯カメラ作動中」と標識を貼っておいたり、従業員に口頭で伝えて理解を得る行為はした方がいいかもしれません。

ホテル利用者を安心させる役割も。「廊下」と「エレベーター」

不特定多数の人が集い行き交うホテル内の廊下やエレベーターに防犯カメラを設置するのも不審者や火災などの早期発見に役立ちます。

エレベーターに故障が発生したときに防犯カメラがあれば、内部の人は安心するでしょうし、管理室の担当者も利用者の体調などの様子を確認しながら問題の早期解決にあたることができます。

ただし、あまりに存在感が強いと利用者が監視されている気がして不快に感じることもあるかもしれません。バレット型よりはドーム型の防犯カメラを設置するのがおすすめです。

ホテルに求められる防犯カメラの保存期間とは

ホテルに求められる防犯カメラの保存期間とは

ホテルが防犯カメラを設置する際に求められる「録画映像の保存期間」についてご紹介します。

防犯カメラの映像はホテルのようなサービス業では「1ヵ月前後」録画しておくのがおすすめです。一般の企業であれば1週間から10日前後でも構わないのですが、ホテルの場合は時間経過とともに発生する事件・事故もあるかもしれません。警察からの提出要請はあくまでも任意ですが、「求められた日時の録画映像が上書きされていて残っていない」といった状況になり事件解決が遅延するようなことがあれば、結局損失を被るのはホテル側となります。

録画映像の保存・運用・管理のポイント

警備会社にすべて委託しているのであれば、ホテル側で防犯カメラの映像管理をする必要はありません。しかし、そうではない場合はホテルで管理者を決めて、適切な方法で保存・運用・管理をしなければなりません。

ホテル運営者がするべきことは、防犯カメラの管理者を決めることです。そして、防犯カメラの運用規定を書面にて作成し、それに則って日々運用します。運用規定には防犯カメラを管理する人、操作する人、録画映像を確認する場合のルールなどを具体的に記載します。管理者以外で運用規定にない人間は、たとえ上司や役員であっても録画映像を確認することは許されません。

まとめ:ホテルの防犯カメラを新規設置・台数・予算の見直しの際はご相談を

高級ホテル・中級ホテル関わらず、宿泊利用者の身の安全を守るために防犯カメラの設置は必要不可欠となります。しかし、ホテルは広いフロア面積を持つため、すべて隈なく防犯カメラを設置すると多額の費用が必要です。

そのため、必要最低限の台数と予算でコスパ高く設置・運用するためには、必ずプロの担当者に立ち会ってもらい、現地調査のもと機種の選定や見積りをするようにしてください。

ホテルの防犯カメラの新規設置・買い替えは一度当サイト「防犯カメラナビ」にご相談ください。

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