マンションの不法投棄対策の夜間監視型防犯カメラの導入事例
マンションの住民を悩ませる大きな問題の1つが「不法投棄」です。不法投棄の犯人は部外者だけではなく、マンションの住民の可能性もあるため、問題解決には慎重にならなければなりません。
そこで、ここではマンション内の不法投棄の問題を解決するために、夜間監視型防犯カメラを導入した事例を紹介します。
防犯カメラの導入を検討したきっかけ
今回ご依頼いただいた東京都内のマンションでは、以前よりマンションの敷地内における「不法投棄」の問題に悩まされていました。マンションの建物内には防犯カメラを設置しているものの、ゴミ捨て場には設置していないため、誰がいつ捨てているかも分からないのが問題でした。
いつも不法投棄されるゴミ捨て場はマンションの裏手となり、人の気配が少ないため、誰かに見つかることなく大型のゴミを捨てることも比較的容易いことも不法投棄がなくならない理由にあると考えられます。
しかし、不法投棄されるゴミは主に家具・家電など通常は引き取りにお金がかかるものばかりとなります。現在不法投棄されたゴミに関しては、マンション管理組合の予算から出して自治体に引き取ってもらっていますが、やはり納得できるものではありませんので、管理組合及び管理会社双方同意のもと、今回防犯カメラの設置に踏み切り、弊社へお問い合わせいただきました。
不法投棄の問題は根深い。早急な対応・解決がおすすめ
マンションの不法投棄における問題は幾つかあります。「マンション居住者による犯行の可能性が高い」、「現場を押さえるか証拠写真がなければ捕まえることができない」、「放置しているうちは不法投棄が続く」、「他の人まで不法投棄をはじめる可能性がある」などが挙げられます。無暗にマンション居住者を疑うと風紀が乱れますし、居住者がマンション管理組合や管理会社に不信感を抱いてしまうことも問題です。
また、不法投棄をする犯人は犯罪意識が低く、こちらが対応しない限り不法投棄を続ける可能性が高いため、マンション管理組合は早急な解決を図る必要があります。
マンションに夜間監視型防犯カメラを導入するポイント
今回相談を受けて弊社が提案したのは「夜間監視型防犯カメラ」となります。不法投棄をする時間は主に人に気づかれにくい深夜帯であることを考え、夜間の撮影性能が高い機種を選定する運びとなりました。
一昔前の機種だと、赤外線撮影機能の質が低く、「白黒の上画質が粗くて顔が見えない」、「木の葉の揺れや野犬などにも自動検知機能が作動してしまう」、「雨が降っていると上手く映らない」といった問題がありましたが、弊社の提案する最新機種はこれらの課題をすべて解決しております。
また、不法投棄を試みる不審人物がゴミ捨て場に近づくと、事前に設定した赤外線ラインに触れて、即座に指定のデバイスにアラームが鳴るように設定することもできます。ただし、今回のケースでは、深夜の時間帯まで監視できる人がいないため、自動検知システムが作動すると、即座にLEDライトが不審者に照射し「指定時間外はゴミを捨てることができません」と音声で警告できるように設定しました。
マンションに夜間監視型防犯カメラを導入した後の感想
夜間監視型防犯カメラを導入したあとは、一度検知システムが反応し自動録画が作動しました。後日モニターで映像を確認してみると、やはりマンション居住者の犯行でした。
しかし、ゴミを捨てようとしたところ、音声システムが作動して驚いた様子で引き返していったので、今後は不法投棄をやめてくれることが期待できます。また、犯人の顔も夜間カラー撮影機能によって鮮明に録画されていました。
防犯カメラナビからひと言
近年はマンション居住者同士の人間関係が希薄のため、「誰も見ていない」と考えて不法投棄をする人が増えてきたように思えます。実際にマンション管理組合からの防犯カメラ導入のご相談依頼がここ数年で本当に多くなりました。
マンションに防犯カメラを導入する際は、管理組合の年度予算から捻出することになりますので、販売店と契約を交わす際は相見積もりやリース契約といった手法が推奨されます。
また、設置場所によっては防犯カメラを不快に感じる居住者もいるかもしれません。マンションで防犯カメラを設置する際は、居住者間でトラブルが起きないように、事前に説明会を開いてカメラ設置の理由や目的を明確にすることをおすすめします。
月々の想定コスト
月額13,000円
今回のようなマンション間のトラブルは犯人を捕まえるのではなく、「犯罪の抑止力」として防犯カメラの設置が推奨されます。
ゴミ捨て場にカメラを設置するだけであれば月額1万円以下の導入も可能ですが、実際は専門家が調査をした上で、潜在的な犯罪リスク発生箇所への設置も推奨されます。まずは販売店に問い合わせして、現地調査をしてもらうのがおすすめです。