アパートのネットワークカメラによる不審者監視システムの導入事例
今回は東京都内のアパート管理者からの問い合わせ依頼となります。アパート周辺で数か月前から不審者が散見され、住民が不安に思い防犯カメラの設置を要望したことから弊社にご相談いただきました。
今回はアパートにネットワークカメラを配備して、不審人物に対する防犯強化を実施しました。以下では不審者監視システムの導入事例を紹介します。
防犯カメラの導入を検討したきっかけ
今回ご依頼いただいたアパートでは、以前より不審人物が建物周辺を徘徊していると居住者から不安の声が上がっていました。こちらのアパートは大学が近いため女子学生の入居者が多く、通常よりも厳しいセキュリティ対策が求められます。
しかし、現時点ではエントランス以外に防犯カメラは設置しておらず、人の気配が少ない裏口や共用部に不審者が侵入してしまうと、誰も気付くことができないのが現状の大きな問題点となります。
アパート管理者が注意すべき防犯カメラ設置の留意事項
日本では防犯カメラの設置に関する法律がないため、アパートのカメラ設置は義務ではありません。しかし、近年は都心を中心に犯罪リスクが多様化しているほか、犯罪の凶悪化も目立ちます。そのため、女子入居率が高いアパートでは、管理者は率先した防犯カメラの設置が推奨されます。
ただし、アパートに防犯カメラを設置すると、それが共用部であってもプライバシーの侵害と嫌悪感を表す人もいます。防犯カメラは人を監視するためではなく、事件や事故を未然に防ぐためであることを入居者にしっかりと伝えるようにするのがトラブル回避のコツとなります。
アパートに不審者監視システムを導入するポイント
今回は不審人物の監視、及び犯罪を未然に防ぐことを目的に防犯カメラを設置します。アパートには警備員や管理者が常駐しているわけではなく、管理者の自宅にモニターを置いて映像を監視することを想定しているため、ネットワークカメラを選定してインターネットで映像を転送する提案をさせていただきました。
ネットワークカメラはアパートにネット環境の構築が必要となりますが、配線もそれほどの長さは必要ないため、工事に手間はさほどかかりません。
また、既に不審人物が出没しているリスクを鑑みて、夜間カラー対応の最新の防犯カメラを導入することで、白黒では分からない犯人像をしっかりと映像に残すことができます。最新の防犯カメラには自動検知システムが搭載されているので、不審者がカメラに映ると自動で白色LEDライトを照射できます。裏口に設置した防犯カメラに関しては、深夜帯に人を検知すると「防犯カメラ録画中です」と自動音声が流れるように設定しました。
このように、最新の防犯カメラには映像を録画するだけではなく、不審者や侵入者を威嚇撃退する機能も搭載されているので、上手に活用することで事件を未然に防ぐことが可能となります。
アパートに不審者監視システムを導入した後の感想
今回はアパートに不審者の監視システムを構築させていただきました。防犯カメラの設置に伴い運用のルールも策定することで、入居者のプライバシーに配慮した映像の管理ができるようになります。
また、当初アパート管理者は大きなモニターを自宅に設置しなければならないかと心配していた様子ですが、今回導入した防犯カメラはネットワークカメラのため、モニター不要でお持ちのデスクトップパソコンで映像を管理できます。これに関してもアパート管理者に大変喜んでいただきました。
防犯カメラの設置場所にあたっては、弊社に在籍する防犯設備士の有資格者が直接現場に向かい、設置環境を調査したのち、お客様に最適な提案をさせていただきます。その際にお客様自身で防犯カメラの映像確認や操作をしていただくこともできます。
防犯カメラナビからひと言
今回はアパート管理者の要望や運用方法を鑑みて、ネットワークカメラを導入致しました。ネットワークカメラは上述の通りネット環境が必要なものの、無線で映像を転送できるのが大きな特徴です。
ただし、ログイン情報さえ知っていれば、パソコン・スマホ・タブレット問わずどの端末からでも映像の閲覧が可能なので、情報漏洩には細心の注意を払わなければなりません。また、防犯カメラの映像で得た情報は外部に漏らしてはいけません。特に入居者の日々の生活に関わる情報を漏らしてしまうと、プライバシーの侵害で訴えられるケースもあります。
月々の想定コスト
月額12,000円
アパートは1棟のみで、防犯カメラは裏口と共用部の設置となるため、工事費含めて設置費用は極力抑えることができました。
ただし、アパート管理者によっては初期費用の捻出が困難なケースもあり、必要に応じてリース契約を提案させていただくこともあります。リース契約は4~6年の償却期間となり、契約いただくと毎月の支払いとなる分、初期費用が掛かりません。