工場の製造ライン遠隔監視システムの導入事例
今回は工場の製造ラインに遠隔監視システムの導入依頼をいただきました。商品の異物混入や内部不正を見つけ、早急に解決を図るための防犯カメラの効果的な設置事例を紹介します。
防犯カメラの導入を検討したきっかけ
今回防犯カメラの導入を依頼された工場では、以前よりライン作業員と商品のモニタリングの手段を模索していました。食品を扱う工場では、異物混入が最大の懸念事項となります。また、従業員の商品持ち出しなど、内部不正や著しく作業効率の悪い人の是正にも活用したいとの要望を受けました。
製造ラインにおける従業員の内部不正の解決
製造ラインにおける従業員の内部不正は、場合によっては深刻な事態を招く可能性もあります。未完成品の持ち出しや機密情報・データの不正流出などは全国で確認されており、企業の信頼・信用を失墜させる要因にもなります。
また、食品を扱う製造ラインでは近年異物混入も事件化されています。意図せず虫やゴミが入ってしまう問題は以前より定期的に発生しており、過去の事例では「和菓子の飴に針金の断片が混入」、「スナック菓子に繊維質が混入」、「豆腐にゴキブリが混入」、「食品に毛髪の混入」などがありました。すべてが製造ラインで発生したわけではありませんが、しっかりと従業員の業務や食品の梱包までの流れを把握できる体制が整っていれば、未然に発生を防げた事例もあったかもしれません。
特に過去に起きた中でも従業員による「農薬混入事件」はテロと同じようなものです。企業の信頼の失墜だけではなく、流通している商品の全品回収や工場内の立ち入り検査、業務停止命令など、多額の損失が発生し、中小企業であればたった一度の失敗で会社経営が傾く恐れもあります。
そのため、製造ラインにおける監視システムの構築は、より厳重かつ強化がすべての工場に求められています。
工場に製造ライン遠隔監視システムを導入するポイント
今回ご依頼いただいた製造ラインに導入したのは「遠隔監視システム型防犯カメラ」となります。各製造ラインと重要な機密データが含まれているパソコンがある部屋を中心に防犯カメラを設置しました。防犯カメラの機種選定にあたってのポイントは、「従業員の顔・手つき・製品・パソコン画面を鮮明に映せる高画素・高画質カメラ」であることと、「常時録画で長期間録画が可能なデータ圧縮率の高いカメラ」となります。
また、インターネットの可否については工場の規模によって対応は異なります。大規模な工場になると、インターネット環境の構築が大規模となることもあります。予算を押さえたい場合はアナログカメラ、もしくはSIM内蔵のLTEカメラがおすすめです。LTEカメラであれば回線工事で不要で設置できるだけではなく、4Gを使って遠方の本社や支店からでも映像の閲覧やカメラ操作が可能です。
音声システムの導入で高度な遠隔監視を実現
最新の防犯カメラには、音声システムが搭載されている機種も増えてきました。カメラ本体にマイクとスピーカーが内蔵されていて、現場の音声をマイクで拾うことができます。また、それだけではなく、防犯カメラの管理者がスマホを通じて「本日もお疲れ様です」、「〇〇さん事務所まで来てください」と音声によるやり取りができます。リアルタイムの会話はもちろん、予め録音した音声と赤外線検知システムを連動させることも可能です。
工場に製造ライン遠隔監視システムを導入したあとの感想
今回導入させていただいた製造ライン遠隔監視型の防犯カメラによって、工場の現場管理者が従業員や製造ラインの動向を把握しやすくなったことはもちろん、24時間常時録画しているため、万が一問題が発生した際は、速やかに解決を図ることができると評価いただきました。
製造ラインに設置した防犯カメラは夜間でもカラー撮影に対応しており、また高度なAI検知技術によって、不審人物が侵入すると即検知し、警報を鳴らすことができます。設定次第では管理者のモニター・スマホ・パソコンにも通知を送信できるので、リアルタイムで侵入者を撃退、警察への通報が可能な点も喜んでいただけました。
防犯カメラナビからひと言
製造工場は中規模でも数十人の従業員が常時勤務しており、その一人ひとりの業務を数名の管理者が把握することは至難です。防犯カメラは頭上から見下ろすように製造ライン全体を管理できるので、マネージャーの目が届かないところまでしっかりと映像に残すことができます。また、常時録画しているため、従業員の不正に対する証拠映像としても活躍できます。
ただし、防犯カメラを製造ラインに設置していても、画質が悪いと従業員の不正を暴くことはできませんし、商品の異物混入も映像で捉えることはできないでしょう。そのため、初期費用を抑えたいからといって、防犯カメラのスペックや機能に妥協するのはおすすめできません。
月々の想定コスト
月額18,000円
初期費用を抑えるコツとしては、配線・取り付け工事の方法や本体カメラの選定、モニター設置の有無などが挙げられます。
弊社防犯カメラナビでは事前に綿密な現場調査をして、無駄を省いた設置の提案をさせていただきます。調査は無料なので、是非一度お問い合わせください。