製造工場向け内部不正防止音声システムの導入事例
製造工場では内部不正も懸念材料の1つです。昨今はSNSも発達し、会社が関知していないところで内部不正の事実がネット上に明るみになり、対応が後手に追われることも少なくありません。
そこで、全国の製造工場に対しては、単なる証拠撮りの防犯カメラではなく、現場の様子を録画しつつ、内部不正の犯行を未然に防ぐ防犯システムの導入がおすすめです、今回は縫製工場内に音声を利用した内部不正防止システムの導入事例を紹介します。
防犯カメラの導入を検討したきっかけ
今回防犯システムの導入のご相談をいただいた縫製工場では、兼ねてより在庫の盗難が発生していることが懸念材料で、品質が規格にそぐわないものや余剰在庫の衣類のタグをとって転売している従業員の存在も報告されています。
しかし、現在の防犯カメラは機種が古く、不正を防止する機能が搭載されていないほか、映像が粗く犯行の証拠も撮れていないのが現状です。しかし、当縫製工場はメーカーの下請けが売り上げの大半を占めているため、仮にメーカーが不正を関知し、契約解除や損害賠償の請求をするならば、会社が傾く損失を被ることとなります。そのため、一刻も早く内部不正を明るみにし、また更なる犯行を未然に防ぐ手段を講じたいという社長の強い意志を教えていただきました。
縫製工場によくある内部不正。全国の工場は今一度セキュリティの見直しを
実は上記の内部不正は全国の縫製工場で散見される事案となります。メーカーの下請け品であれば品質も保証されていますし、タグを外せば訴えられないと考え、安易に転売する従業員が後を絶ちません。縫製工場では常に余剰在庫を抱えているので、それを窃盗しても構わない、と身勝手な考えを持つ人も実際に少なくありません。
「自分の工場はしっかりと監視しているから大丈夫」、「従業員は皆古株だし信頼できる」と考えるのではなく、今一度自社の防犯対策を見直すことを推奨します。
製造工場向け防犯カメラを使った音声システムを導入するポイント
今回は製造業の中でも縫製工場に向けて内部不正防止システムを構築しました。防犯カメラを使用したセキュリティ構築方法は幾つかありますが、弊社では音声内蔵カメラを提案させていただきました。
通常の防犯カメラは音と光で対象者に警告できますが、これでは具体的な威嚇はできませんし、内部の従業員が犯人であれば“慣れて”しまいます。
一方で音声システムは「リアルタイムで監視されているかも」という緊張感がありますので、内部不正の抑止に繋がるほか、従業員に対して「〇〇さん事務所まで来てください」、「みなさん本日もお疲れ様でした」のように室内放送の役割を担うこともでき、モニタリングとしても活用できます。実際には内部不正が行われている場所に重点的にカメラを設置し、人を検知すると同時に「24時間防犯カメラで監視しています」、「内部不正調査中」など任意の音声を発信するよう設定しました。
ネットワークカメラで遠方の本社事務所から監視も可能
防犯カメラには同軸ケーブルで接続するアナログカメラと、ネットを介するネットワークカメラがあります。既存のカメラはアナログカメラだったため、今回は買い替えと同時にネットワークカメラに変更いたしました。ネットワークカメラはWiFiやLTE環境が必要ですが、一部を無線化できるほか、カメラの映像を遠隔地に転送できるので、工場から離れた本社の事務所・会議室のモニターにリアルタイムで映すことも可能ですし、会議室から音声を飛ばすこともできます。
製造工場向け防犯カメラを使った音声システムを導入した後の感想
縫製工場に防犯カメラを導入後、一週間経たずにカメラの映像に在庫を盗む従業員の姿を録画することができました。また、音声システムの効果のためか、それ以降内部不正は一切認められないと社長から報告いただきました。
内部不正の防止だけでなく、工場内のモニタリングができるようになったおかげで、会議室で上長を交えて業務効率化や作業内容についての打ち合わせも円滑に進むようになったのも大きいと仰っていただきました。
防犯カメラナビからひと言
製造工場内の従業員による不正行為は慢性化することが多く、また、味を占めた従業員はさらに同僚に声をかけて犯行を拡大する傾向にあります。このような余剰在庫の盗難は内部の聞き取り調査でも発覚しにくいため、防犯カメラによるモニタリングと犯罪抑止機能を持つ防犯対策が重要なポイントとなります。
弊社では工場内の環境調査から実機を用いたロケテストまで無料でやらせていただくほか、設置工事と運用後のフォローまで一貫して携わらせていただき、内部環境改善の助力になることができます。
月々の想定コスト
月額16,000円
防犯カメラは配線工事などが発生すると初期費用がある程度かかってきますが、リース契約をすることで月々のランニングコストに切り替えることができます。
防犯対策の強化を検討されている工場担当者は、是非一度弊社「防犯カメラナビ」にお問い合わせください。