屋外防犯カメラの動体検知機能の比較と夜間対応機種の選び方

最新の屋外防犯カメラは優れた動体検知機能を持っていますが、正しい知識と方法を用いて活用しなければ十分に機能を活かすことができません。

そこで、ここでは動体検知の比較や夜間対応の有無、そして人気機種の選び方を解説します。

屋外防犯カメラで必須機能となる動体検知と録画機能の仕組み

屋外防犯カメラで必須機能となる動体検知と録画機能の仕組み

屋外防犯カメラの運用では昨今「動体検知機能」が当たり前のように搭載しています。常時録画の場合は四六時中映像を撮影しているため、一般企業ではすぐに録画容量が一杯になってしまいますし、不審人物を探す際のチェックが大変です。

一方で動体検知や人感センサーなどは普段はリアルタイム撮影のみで、カメラの画角に動体が映り込むと同時に録画モードが作動します。併せてセンサーライトや警告機能も作動させることもできるので、使い方次第では高い確率で侵入者の撃退、及び証拠能力の高い犯人像を録画することができます。

動体検知の仕組みは「パラパラ漫画」によく例えられます。動画は写真の連続で構成されていますが、前コマの写真と比較して画像に動きがあったり、物体や動体が増えるとその分データ容量が瞬間に大きく変動します。動体検知はそれを察知して自動で録画モードに移ります。

屋外防犯カメラの動体検知機能のメリット

屋外防犯カメラの動体検知機能のメリット

一昔前の動体検知は木の葉が揺れたり犬が一瞬走り去っただけでも敏感に反応してしまいました。風の強い日や犬がカメラの視野内で昼寝をしてしまうと、それだけで常時録画のようにずっと録画が作動されてしまうこともよくありました。

しかし、近年の最新防犯カメラは動体検知の性能が飛躍しており、人や車両、動物に大きな動きがあったときだけ録画を作動させたり、人のみ検知して車両は検知しない、といった選択もできるようになりました。

最新の動体検知機能を持つ防犯カメラを選択することによって、映像管理者の負担を減らすだけではなく、レコーダーやSDカードといった物理記録媒体の消耗も減らし、データの破損や不具合の確率も下げることが期待できます。

屋外防犯カメラの動体検知が機能しない利用シーン

屋外防犯カメラの動体検知が機能しない利用シーン

一方で屋外防犯カメラの導入にあたり、動体検知の機能がなかなか活かせない利用シーンも幾つかあります。例えば人通りが多い場所に防犯カメラを設置すると、常に動体検知が作動してしまい、常時録画と変わらない運用となってしまいます。

また、団地やマンションのような集合住宅でも同様で、時間を置かずして常に居住者や配達員などが出入りするため、日中の運用は難しいのが現状です。

上記のように人通りが多い道路や繁華街、住宅街では時間帯によっては運用が困難ですが、一方で夜間であれば十分動体検知を活用できるケースもあります。

一般的に犯罪が多発する時間帯は深夜に集中していますし、夜間の時間帯は人の気配が少ないため、動体検知もしっかりと活かすことができます。

屋外防犯カメラの動体検知と人感センサーの違い

屋外防犯カメラの動体検知と人感センサーの違い

屋外防犯カメラの検知機能には、動体検知と並び「人感センサー」という機能もあります。動体検知とは別の機能として解説されることもあれば、動体検知の中の1つの機能と見なされることもあります。

一般的に動体検知は上述した通り画像(コマ)のデータ容量の変化を利用した録画機能となり、人感センサーは赤外線を利用した機能となります。

人感センサーでは物体・動体の「熱・体温」を感知します。外気の気温と体温の温度差が大きいと人感センサーが反応します。一昔前までは、冬場や夏場のように気温と体温のギャップが小さいと検知機能が働かず、映像が録画されなかった、というトラブルもよく見受けられていましたが、最新の機種はそういった不具合も最小限に抑えられています。

動体検知と人感センサーは現在も双方活用されている検知機能となりますが、人感センサー搭載の防犯カメラの方が高価格帯で推移しています。ロケテストで問題ないようならば動体検知の導入で十分です。

動体検知対応のネットワークカメラ(IPカメラ)を選ぼう

動体検知対応のネットワークカメラ(IPカメラ)を選ぼう

動体検知機能を搭載した屋外防犯カメラの設置を計画している企業は、「ネットワークカメラ(IPカメラ)」を選ぶことを確認してください。防犯カメラには同軸ケーブルで接続するアナログカメラと、インターネットを介するネットワークカメラの2つに大別できます。

近年の最新機種はほぼすべてがネットワークカメラとなるので、本体費用が安いからといってアナログカメラを導入しないように留意してください。

従来のアナログカメラはすべて有線で繋ぎ、防犯カメラで撮影した映像はケーブルと通じてモニターに出力される仕組みとなります。一方でネットワークカメラはWiFiや4G/LTEを利用することで無線化やクラウドストレージへの映像保存などが可能となります。

また、リアルタイムや録画映像をパソコンやスマホ・タブレット端末に転送して、共有権限があれば「誰もがどこからでも映像確認できる」のもネットワークカメラの特徴となります。

注意点としては、権限を持っていれば自宅や出先などどこでも映像を確認できるため、映像に映る人のプライバシーの配慮が必要となります。屋外防犯カメラの映像の管理については、「誰が・いつ・どんなときに確認するのか」は規約を作り書面に起こしておくのがおすすめです。

動体検知と音声警告を併用して侵入者を撃退

動体検知と音声警告を併用して侵入者を撃退

動体検知はあくまでも不審者や侵入者を検知して録画の作動、及びデジタル端末に通知する機能となります。そのため、警告機能と併用することで侵入者を撃退することが期待できます。

警告機能はセンサーライトや自動音声警告が一般的です。特に近年は自動音声の質が向上していて、デフォルトの機械音声だけではなく録音した人の声を流すこともできますし、スマホでリアルタイムに映像を見ている人が、「いまから警察に通報するぞ!」と生の音声をスピーカーを通じて現場に伝えることもできます。

まとめ:動体検知対応の屋外防犯カメラは夜間性能の高い機種を選ぶ

今回は屋外防犯カメラの動体検知機能について詳しく解説しました。上述したように、動体検知は人があまりいない場所や夜間の時間帯に効果的な機能となります。

しかし、防犯カメラの本体やレンズの性能によっては夜間の映像の質が低いため、動体検知が思うように作動しなかったり、録画映像の画質が低く犯人の顔やナンバープレートをとらえることができないことも考えられます。

そのため、防犯カメラの機種を選ぶ際は、動体検知機能だけではなく、本体となるハードウェアの基本スペックも重要視することも大切となります。自社で防犯カメラの性能を調べてもカタログスペック以上のことは分かりませんので、まずは防犯カメラを専門に扱う販売店に相談してみてはいかがでしょうか。

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