マンションの入居者同士のトラブルの事例や防犯カメラを使った解決法
不特定多数の居住者で構成されているマンションでは、入居者同士の問題・トラブルが絶えません。しかし、面倒だからと入居者同士のトラブルを放置していると、退去率の増加に繋がりますし、マンション内の治安も悪くなることが懸念されます。特に規模の大きなマンションでは、管理組合が介入してマンション管理会社と揉めるケースもありますので、そうなる前に防犯対策を講じておきたいところです。
そこで、ここでは想定されるマンションの入居者同士のトラブルの具体例、及び防犯カメラを使った有効な解決策をご紹介します。
マンションオーナーが困る入居者同士のトラブル
入居者同士のトラブルというのは、マンション経営にあたってオーナーや管理者が最も困る問題となります。基本原則、入居者同士のトラブルは当事者で解決してもらうべきですが、場合によっては一方が法的手段に訴えたり、暴力沙汰に発展することも考えられます。
そのため、入居者同士のトラブルが当事者、もしくは第三者からクレームが来たときは、マンションオーナーは速やかに解決を図るよう努力をするのが賢明な選択と言えるでしょう。
マンションの入居者同士のトラブルは感情的になりやすい
マンションの入居者同士のトラブルが発生した場合、当事者は感情論で物事の解決を図ろうとします。マンションの規約を無視して、お互いが自分の居住領域を守ろうと正当性を訴えるため、その都度衝突することになります。そのため、平和的な解決を図り、より住み心地のいい居住環境にするためにも、オーナーや管理者といった第三者の介入が推奨されます。
マンションの入居者同士のトラブルの事例
マンションの入居者同士のトラブルは、主に「共用部分」の扱い方と「マンション規約」に違反した際に発生する傾向にあります。
マンション共用スペースの使用を巡るトラブル
マンションにおける共用スペースは、「階段・踊り場」、「エントランス」、「ゴミ捨て場」、「駐車場・駐輪場」、「キッズルーム」、「パーティールーム」、「屋上」などが該当します。
マンション入居者の中には、共用スペースの利用におけるマナーが悪い人がいます。「子供が踊り場の壁に落書きしている」、「仕分けをしないでゴミを捨てる人がいる」、「キッズルームの玩具を持って帰る子供と親がいる」といった入居者同士のトラブルは全国のマンションで見受けられます。
マンションの規約違反を巡るトラブル
「ペットの持ち込み禁止」、「自分の駐車場スペースが勝手に使われている」といったマンションの規約に違反する行為が報告された場合は、入居者に注意警告をするとともに、度重なるようであれば、契約の解除なども検討しなければなりません。ただし、規約に違反している証拠が必要となるため、防犯カメラを設置することによって解決を図ることができます。
女性専用マンションにおける入居者同士のトラブル
女性専用マンションにおいては、やはり「男性(彼氏・恋人)」の入室に関してのトラブルがつきものとなっています。マンションによっては「入居は違反だが入室は可」という場所もありますが、大抵の入居者は具体的な規約を知りませんので、往々にして「男性の出入りは駄目」という認識を持っています。そのため、マンション管理者に対して「〇〇号室の人が男性を連れています。防犯カメラで映像を確認してください」という訴えは頻繁にありますし、トラブルが解決されない場合は、「約束と違う」と不満を募らせた入居者が退去を申し出る可能性もあります。
防犯カメラの役割をしっかりと認識する
マンションにおける入居者同士のトラブルが発生した際は、防犯カメラのような証拠映像を用いて論理的に問題の解決を図る必要があります。しかし、マンションの防犯カメラは往々にして古いタイプが多く、昨今のトラブルに対応する機能がついていないことが多いです。
上記で挙げたような入居者同士のマンショントラブルは、例えば音声警告機能があるような防犯カメラを設置するだけで、大半を未然に防ぐことができます。
マンションにおける防犯カメラの役割は、人の監視ではなく、犯罪やトラブルの未然の防止にあります。マンションオーナーや管理者は、入居者一人ひとりが満足できる居住環境を提供するよう最大限努めることが求められます。