物流倉庫内の荷物状況監視システムの導入事例
物流倉庫では常時お客の荷物の搬入と搬出があり、数多くの出荷物を管理しなければなりません。
その物流倉庫では、出荷違いが発生したときの早期究明や、現在の倉庫スペースの空き状況の把握が必要となります。そこで、ここでは荷物状況監視システムを導入した倉庫の事例を紹介します。
防犯カメラの導入を検討したきっかけ
今回は中規模の物流倉庫を管理する主任の方からお問い合わせをいただき、荷物の状況把握のために監視カメラの導入をご相談いただきました。
物流倉庫における業務内容は主に搬入と搬出ですが、倉庫内では検査・検品、フォークリフト、ピッキング、梱包、流通加工、在庫管理など多岐にわたる仕事が発生します。
その過程では誤出荷(荷物違い)や従業員の事故が不定期に発生するため、今回の倉庫では本格的な監視システムを構築して再発防止に努めたいとのことでした。
誤出荷(荷物違い)の原因を知ることが再発防止に繋がる
誤出荷には「商品の間違い・数量の間違い・出荷忘れ・宛先の間違い・納品書の間違い」が主な内容となります。いずれも顧客からの信頼が下がってしまいますし、場合によっては顧客に損失を与えてしまったり、顧客情報の漏洩に繋がることも考えられます。さらに荷物や出荷の管理がずさんの場合、顧客の商品が見つからない、といった紛失騒ぎに発展し、損害賠償を請求される事態に発展することも想定されます。
これらの問題はバーコードリーダーやパソコンで管理してもどうしても発生してしまい、そのほとんどが人為的なミスと言えます。そのため、防犯カメラによる監視システムを強化することによって、仮に誤出荷が発生しても録画映像から遡ってミスの発生源を突き止められることが期待できます。
物流倉庫内に荷物状況監視システムを導入するポイント
今回の防犯カメラの運用目的は荷物の状況監視と従業員の業務モニタリングとなるため、カメラの設置場所は従業員のレギュレーションに沿った作業スペースとなります。
倉庫内には高速WiFiが既に通っていたため、配線工事は最小限に抑えてネットワークカメラを導入することができました。ネットワークカメラは従来の同軸カメラと異なり無線で映像を転送できるため、倉庫内の会議室や事務所だけではなく、遠方の本社や支店・事業所からでも倉庫の様子を確認することができるのが特徴です。
また、防犯カメラを設置する際は、「死角にならならい場所」、「従業員行動や荷物の検品の様子が分かる場所」を吟味するのがポイントです。防犯カメラのレンズによって焦点距離や画角が異なるため、専門的な知識が求められます。
防犯カメラの機種にも気を付けなければなりません。「日本メーカーが品質がよさそう」、「型落ちした安い機種がいい」といった安直な理由でメーカーや機種を決めるのではなく、自社の倉庫の問題を解決してくれる機能・スペックを搭載した防犯カメラを選択するようにしてください。
物流倉庫内に荷物状況監視システムを導入した後の感想
今回は物流倉庫内に荷物状況監視システムを導入しました。各フロアの作業場・荷捌き場に防犯カメラを設置し、事務所には大型のモニターを据え置くことで、管理者は誰もが検品やピッキングの様子を確認できるようになりました。
また、モニターには複数のカメラの映像を分割して映し出すことができるので、現在どこのエリアで作業が行われ、またどこのエリアに荷物スペースがあるかも瞬時に把握ができます。
設置した防犯カメラはネットワークカメラのため、映像の確認はモニターだけではなく、パソコン、タブレット、スマホでも可能な点も非常に高い評価をいただきました。
防犯カメラナビからひと言
近年は倉庫に防犯カメラの設置を求める問い合わせが非常に多くなってきた印象です。防犯カメラをうまく活用することで、今回の導入事例のように作業場や荷物の管理ができることはもちろん、夜間の侵入者対策や従業員の内部不正の是正といった運用も可能となります。
また、防犯カメラのスペック次第では、冷蔵倉庫への設置も可能です。機種によっては-40度から+60度まで耐えられるものもあるので、状況に応じて基本スペックは選んでください。
弊社「防犯カメラナビ」ではご契約前に専門の調査員がお客様の倉庫におうかがいし、綿密な現地調査とロケテストを行った上で、最適な機種を提案させていただきます。現地調査は無料なので、まずはお気軽にお問い合わせください。
月々の想定コスト
月額15,000円
今回は2フロア構成の物流倉庫の設置となりました。月額の支払いは上記の通りですが、倉庫の規模によって防犯カメラの設置台数と配線工事の規模が大きく変わるため、実際の予算感は倉庫毎に異なる点は注意してください。
金額が大きくなる場合はリース契約もご案内させていただきますので、予算に関してもご相談くださいませ。