マンション管理者必見。嫌がらせやイタズラを防止する具体的な防犯対策を解説
マンションを管理する上で大なり小なり必ず発生する問題が「マンション内部における嫌がらせやイタズラ」です。防犯カメラに犯人が映っていて、早期に解決できればいいのですが、長引くようならばマンション内で変な噂が立ってしまったり、居住者が出ていってしまい、入居率の低下にも繋がりかねません。
小さな嫌がらせやイタズラであっても、マンションのオーナーや管理者は放っておくのではなく、イニシアティブをとって、しっかりと解決に向けた防犯対策に取り組む姿勢を見せなければなりません。
そこで、ここではマンション管理でありがちな嫌がらせやイタズラを説明するとともに、防犯対策による具体的な解決策をご紹介します。
マンション管理者が悩む嫌がらせやイタズラとは
マンションにおける嫌がらせやイタズラは、主に共用部分で発生します。放置すると外観を損なうこともありますし、管理組合の予算で修繕する場合も、役員間で揉めることも普通です。
また、車のような居住者の所有物へ嫌がらせやイタズラが発覚した際は、場合によってはマンション管理者に怒りの矛先が向けられ、賠償責任の問題になることもしばしばあります。嫌がらせやイタズラの内容によっても防犯対策や対応方法は変わってくるので、マンションのオーナーや管理者は、できるだけ居住者に寄り添う姿勢で解決を図ることが必要となります。
共用部分の破損や落書き
階段の踊り場の壁への落書きやメールボックスの破損、観葉植物の破損、遊具の破損などは、マンションにおける嫌がらせやイタズラの定番となります。仮に防犯カメラを設置していたとしても、いつイタズラされたかが不透明なため、なかなか犯人を特定できないことがほとんどです。そのため、このような嫌がらせやイタズラを未然に防ぐのが防犯カメラの主な役割となります。
悪質な嫌がらせ(イタズラ)「不法投棄」
近年マンション内における不法投棄が大きな問題として取り沙汰されています。悪質な嫌がらせですが、犯人は部外者なのか居住者なのかも判別がつきませんし、捨てるのに費用がかかる粗大ごみの場合は、マンションオーナーや管理者が費用を負担することになります。不法投棄は常習性もあり、犯人を特定できない場合は、今後も続く可能性が高いため、早急に解決したい事案となります。
車への嫌がらせ・イタズラも多発
マンションが管理する駐車場における車への嫌がらせやイタズラもよくあります。「車に傷をつけられた」、「ライトを壊された」、「ワイパーを盗まれた」といったイタズラは不良の仕業であることが多いですが、車上荒らしやパーツの盗難などは、プロの組織犯の可能性もあるため、警察と連携を図り解決することになります。防犯カメラが非常に大きな役割を持ちますので、日ごろの防犯対策が居住者の信頼に直接繋がることになるでしょう。
マンション内で嫌がらせやイタズラが続くと住民の不満が爆発
上記の嫌がらせやイタズラは、全国のマンションで多発していますが、マンションオーナーや管理者が何も手を打たなければ、当然の如く居住者は不満を募らせ、それは入居率にも多大な影響を与えることでしょう。
嫌がらせやイタズラが続くマンションは防犯カメラの設置状況を見直す
嫌がらせやイタズラが断続的に続く場合、マンションに設置している防犯カメラや、その他防犯対策の効果を疑わなければなりません。防犯カメラはただ設置して居住者を監視しているだけでは意味がなく、犯行を未然に防ぐことが防犯カメラに求められている本当の役割となります。
また、マンションのような敷地が広く、死角を生みやすい環境下では、素人判断で防犯対策を講じることは到底おすすめできません。防犯カメラの設置はマンションオーナーや管理者が責任を持って運用する必要があります。嫌がらせやイタズラが発生した際に、防犯カメラが犯人を捉えていなかったり、作動自体がしていなかった場合は、居住者からのクレームや賃貸契約の解除だけではなく、最悪賠償問題にも発展しかねません。
マンションの防犯対策は防犯機器と知識・危機管理意識の向上が重要
マンション内における嫌がらせやイタズラは以前から報告されていましたが、昨今は悪質化が目立ち、場合によっては警察が動く事例も少なくありません。
マンションの防犯対策を見直す際は、防犯カメラの選定はもちろん大切ですが、それと同時に、防犯に対する知識や犯罪心理をよく学び、危機管理意識を高く持つことも重要となります。