防犯カメラの設置業者の選び方を解説!東京都を含む関東の企業必見
防犯カメラ専門の設置業者も近年は増えてきました。特に東京都含む関東は激戦区となるので、販売業者の選び方に注意が必要です。
そこで、ここでは防犯カメラの購入・設置・工事を検討している企業に向けて、東京都を含む関東の販売業者を選ぶポイントを解説します。
防犯カメラの設置はどこに頼むことができる?
一般の個人宅でペットや乳幼児の見守りカメラが欲しい場合は、家電量販店や通販サイトでもいいのですが、企業が自社の資産や顧客の個人情報を侵入者から守るとなると、業務用の屋外防犯カメラの設置が必要となります。
防犯カメラを設置する際はどこに頼むことができるのでしょうか。
1. 防犯カメラを購入した販売店
最もオーソドックスな方法となるのが、防犯カメラの購入先に設置及び工事も依頼することです。工事費用は見積もりにも含まれているので、販売店側も基本は自社で設置するものと考えています。
2. 自社で提携している電気工事業者・町の電気屋
企業の中には自社の取引先に贔屓している電気工事関係の業者がいて、「その会社に防犯カメラの設置工事を依頼するよ」というところもあります。しかし、防犯カメラや犯罪心理の知識がない業者が取り付けたカメラに対して侵入者は驚異と感じるでしょうか。
また、2000年以降防犯カメラはネットワークカメラが主流となるので、電源供給のための配線とインターネットを繋ぐLANの双方の深い知識を持ち合わせていなければなりません。電気工事業者や町の電気屋はインターネット工事に関してはあまり知識がないように見受けられます。
おすすめは防犯カメラの販売店に設置・工事を依頼する
上記の通り、防犯カメラはただ設置して配線を繋ぐだけではなく、犯罪心理に基づいて、事件・事故を未然に防ぎ、犯人を威嚇できる場所に設置する必要があります。
そのためには「防犯設備士」の有資格者が立ち会い、実地調査からロケテスト、導入までサポートしてくれるのが失敗のないポイントとなります。
ヤマダ電機など量販店に防犯カメラの設置工事は依頼できる?
一方で費用を節約したいといった理由から、ヤマダ電機など家電量販店で防犯カメラを購入したり、カメラの設置工事を依頼できないかと模索している企業担当者もいるようです。
しかし、ヤマダ電機はあくまでも個人向けの防犯カメラしか販売はしていませんし、ヤマダ電機やビックカメラの通販サイトを見てもわかりますが、基本は本体や周辺機器の販売のみで、設置工事のサービスは提供していません。テレビやエアコンといった家電とは工事の規模や求められる知識・見解がまったく異なることを覚えておいてください。
防犯カメラの設置工事のみにかかる費用はどのくらい?
防犯カメラの本体や周辺機器の購入価格を除いた、「設置工事のみの費用」はどのくらいかかるのでしょうか。設置工事費用の相場は10~50万円程度と非常に幅広く、一概に平均価格を説明することができません。防犯カメラ本来を設置する場所がなければ、ポールを建てなければなりませんし、ルーターと事務所の距離が長かったり、間に壁を挟んでしまうのであれば、ケーブルを地中に埋めたり、壁の貫通工事が必要となります。
大掛かりな工事が必要ないようであれば10万円以下も十分可能ですし、設置環境が好ましくなく、またカメラの設置台数が5台、10台と増えるのであれば、工事費用だけで50万円以上かかるケースもざらにあります。
こちらも素人ではまったく予想ができない領域となるので、社内で議論するよりも実際に販売員に現地調査の依頼をするのがおすすめです。
「設置工事費用無料」の業者は怪しい?
防犯カメラの販売店の中には、「設置工事費用が無料」を謳っている業者も多くいます。「本当に無料なんてできるの?」と訝しく思うものですが、実際に工事費無料で防犯カメラを設置してくれる業者はあるのでしょうか。
結論から言うと、設置工事費用無料は販売店にとっては普通にあります。特に自社で工事ができるのであればなおさらです。
設置工事費用無料を謳う業者は、本体や周辺機器の売上で工事も賄うことができます。ただし、上記でもご説明したように、大掛かりな工事を伴わない簡単な工事に限りますし、工事費用がかさむ場合は、別途加算されます。
そのため、設置工事費用無料で依頼できる場合は、手間のかからない工事がないケースに尽きる、ということができます。
東京都は設置工事を下請けに出す業者も多い
東京都には数多くの防犯カメラの専門店が存在します。しかし、すべての販売店が自社で工事部門を持っているわけではありません。特に通販サイトの運営会社や、少数の従業員で回している営業事務所は、引き受けた工事依頼は下請けに出すこともよくあります。
工事を下請けに出す業者から防犯カメラを購入すると、工事費用が高くついたり、スケジュールがうまく合わなく、ずるずると工期が延びてしまうこともよくありますので注意が必要です。
「じゃあ自社で工事ができる販売店を中心に探せばいいんだ」、「工事を下請けに出す業者は辞めた方がいいのか?」と考えがちですが、東京都のような防犯カメラの激戦区で販売業者を探すのであれば、販売店が工事を下請けに出しているか否かはそれほど重要ではないとも言うことができます。
それよりもサポートが充実していたり、担当者が親身になってくれたり、自社の業界への設置実績が豊富であることの方が需要な要素と言えます。
東京都・関東の防犯カメラの設置・販売業者の選び方
東京都を中心とした関東圏で防犯カメラの設置販売業者を探すのであれば、下記を基準に業者を絞ってみてはいかがでしょうか。
1. 防犯カメラ専門の設置業者を選ぶ
防犯カメラを扱う販売業者は、「防犯カメラ専門業者・セキュリティ機器販売店・無線通信機器販売店」など幾種と存在します。しかし、費用対効果が最も高いのは、やはり防犯カメラを専門に扱う業者となります。防犯カメラの専門店以外では、営業員もカメラや犯罪心理に対する深い知識がないため、メーカー担当者を引き連れてカタログスペックの説明にやってくるだけです。
一方で防犯カメラの専門業者であれば、防犯設備士の有資格者が提案・サポートをしてくれるので、非常に頼りになります。
2. 同じ業界の工事の施工実績が豊富な業者を選ぶ
防犯カメラは不具合が起きやすい電子機器で、特に近年はITの進歩により年々精密化が進んでいます。「防犯カメラの映像がモニターに映らない」というありがちな不具合1つとっても、予想される原因は幾多に及び、それらを長年の実績と経験で突き止めなければなりません。
また、同じ業界・業種の企業に対して豊富な導入実績があれば、設置環境も共通点が多いため設置工事も捗ることでしょう。
3. 保守・メンテナンスプランが安い・充実した内容の業者を選ぶ
保守・メンテナンスプランは業者ごとに月額料金と内容が異なりますので吟味が必要です。落雷や落下、暴風雨による故障における保証の有無や、バッテリー、SDカード、SIMカードの交換、定期メンテナンスの頻度、クラウド保存の月額料金などを基準に優位性のある業者を選ぶのがいいでしょう。
ちなみに東京近郊の業者は競合も多いため、保守メンテナンスは自社でカスタマイズできるようになっているのも普通です。保証内容を増やしてしまうとそれだけ費用もかさんでしまいますが、必要な保証だけを受けることができるので、おすすめのサービスでもあります。
まとめ:東京都は防犯カメラの激戦区。販売業者に提案してもらおう
今回は東京都・関東における防犯カメラ業者の選び方や設置工事と費用にまつわるポイントをご紹介しました。自社に防犯カメラの導入に詳しい社員がいるケースは稀なので、基本は業者の担当者と複数回のやり取りやロケテストをしたのちに契約することになります。業者によっては都度出張料や防犯カメラの運搬料をを徴収するところもあるので、企業の調達担当者は業者の販売方針や対応、担当の人柄などを重要視して決めてください。