屋外防犯カメラはソーラーがおすすめ!価格と機種の選び方を解説
屋外防犯カメラを企業が導入する場合は、近年はソーラーカメラも選択肢に入るようになりました。しかし、ソーラーカメラも通常の防犯カメラと同様に、機種によって価格や仕様・機能などが大きく異なることが分かります。
特に初めて防犯カメラの導入を検討している企業担当者は、何を基準に選択すればいいのか迷ってしまいます。そこで、ここではソーラーカメラの価格やおすすめする機種・機能・仕様などをご紹介します。
屋外防犯カメラは近年機能性に富んだ機種が増えている
近年防犯カメラは毎年のように既存のスペックを更新した最新機種が登場しています。企業にとっては5年、10年に一度買い替えを検討するかどうかといったセキュリティ機器となりますが、昔の防犯カメラは最新の犯罪に対応することができないため、近年は2~5年おきの買い替えが推奨されています。
防犯カメラの導入にあたっては、販売店に問い合わせをする前にネットで最新機種の情報を収集するのが一般的ですが、各メーカーからたくさんの機種が出ていますし、カメラの知識がない人にとっては、基本仕様や機能を見てもいまいちピンとこないのではないでしょうか。
企業が設置する業務用屋外防犯カメラの平均価格は?
企業が設置する屋外防犯カメラは、家電量販店や通販サイトで購入するような小型のものではありません。小型カメラは確かに安いですが、その分機能や耐久性は劣りますので、個人の自宅リビングや玄関に設置するのみしか使用用途はありません。
一方で企業が導入する業務用の屋外防犯カメラの価格は、販売店で購入すると1台8~10万円程度が相場となります。スペックを落とすと5~8万円の機種もありますが、相場よりも安い防犯カメラを検討する場合は、必ず自社が設置する環境と必要機能・スペックを満たしているのかを確認するようにしましょう。
「昼間の映像はとても綺麗だったから安心して購入したが、夜間の画質が想像以上に悪い」
「格安を謳う業者に導入してもらったが、1年間で3回も不具合を起こして業者に修理に来てもらった」
といった導入後のトラブルも想定されますので、購入する販売店が信頼できるかも重要となります。
太陽光パネル型ソーラーカメラをおすすめする業種とは
近年は防犯カメラの技術発展に伴い、太陽光パネル型ソーラーカメラも企業に重宝されるようになりました。自然国立公園や農場、工場、屋外建設現場、高速道路や橋・ダム建設などで積極的に導入されています。
太陽光パネル型のソーラーカメラは、民間企業には不向きというイメージを持つ人もいるかもしれませんが、近年は後述するように一般的な防犯カメラと比較しても機能や仕様に何ら遜色はなく、場合によっては工事不要のワイヤレスを実現することもできるため、費用対効果も非常に高いものがあります。
屋外ソーラー防犯カメラの平均価格
企業に導入がおすすめされるソーラーカメラの価格は通常の防犯カメラと同様か若干高くつく程度となります。工事の有無はソーラーカメラの機種や設置環境と条件によって変わりますが、工事費用を最小限に抑えることができれば、通常の防犯カメラと比べて非常に安い導入費用に収めることができます。
屋外ソーラー防犯カメラのおすすめ機能・機種の選び方
屋外ソーラー防犯カメラを選ぶにあたっては、販売店の担当者の提案を参考にするのがおすすめですが、問い合わせをする前に、自分である程度の知識は覚えておくといいでしょう。担当者に言われるがままの機種を買うと、必ずしも企業にとって得となるとは限りません。
そこで、下記ではこれだけは確認してほしい、ソーラーカメラのおすすめの選び方をご紹介します。
1.SIMカード内蔵型のソーラーカメラがおすすめ
屋外ソーラー防犯カメラは事務所から離れた場所に設置し、近くに電源をとる場所がない環境も想定されています。その為、Wi-Fi対応はもちろん、最近ではSIMカード内蔵型のソーラーカメラも登場するようになりました。
SIMカードを使えば3G/4G対応となりますし、将来的には5G対応の機種も登場することでしょう。キャリアへの登録が必要となりますが、Wi-Fiよりも安定した通信を確保することができるので、次世代防犯カメラの筆頭として注目されています。
2.太陽光パネルと内蔵バッテリーが大きいものを選ぶのがおすすめ
屋外ソーラーカメラは、電源を必要としない代わりに、太陽光パネルを用いて充電及び供給します。そのため、太陽光パネルが小さいと吸収できる太陽光も少なくなるので、運用時間が短くなり、充電時間が長くなってしまいます。
また、太陽光パネルと防犯カメラ本体の間には、バッテリーも付属されています。太陽光パネルで吸収した電気はこのバッテリーに蓄電されるため、内蔵バッテリーの容量も運用時間と充電時間に直接影響すると考えてください。
3.エコモードと自動検知機能が優秀なソーラーカメラを選ぶのがおすすめ
一昔前までは、防犯カメラの販売店側もソーラーカメラは積極的におすすめしていませんでした。その理由の1つが運用時間の短さと充電時間の長さです。冬場でも太陽光パネルは間接充電が可能となりますが、なかなか1日を通して十分な量を蓄電できないため、運用時間が短くなって「映像が録画できていない」なんてトラブルもありました。
しかし、近年はエコモードが非常に優秀となり、自動検知機能と併せて使うとより効果的です。不審人物や動物、車が画面に映らないときは自動的に省エネモードに切り替わり、これだけでも運用時間は通常運転時の何倍にも伸びます。
屋外ソーラーカメラでおすすめできない機種や選び方
一方で屋外ソーラーカメラを選ぶ上で、おすすめできない機種やスペックもあります。ソーラーカメラも導入費用はそれほど安くはありませんので、設置後にすぐ不具合を起こしてしまったり、予想していた機能が思ったように使うことができないなんてことも考えられます。
そのため、下記で紹介するソーラーカメラはなるべく避けるようにするのがおすすめです。
防犯カメラは安かろう悪かろう。企業はしっかりと予算をとるべき
防犯カメラのような精密機器は、安かろう悪かろうの商品となります。日本人ならば「安くていいもの」を選びたくなりますが、防犯カメラ業界においては非常にリスクのある選択となります。防犯カメラを設置する理由は、自社の大切な財産を外部から守るためとなりますので、そのための予算はしっかりと確保するべきと言えるでしょう。
小型ソーラーカメラは耐久性・基本スペックが劣るためおすすめできない
ソーラーカメラの中には小型及び軽量化された機種もありますが、本体が小型化すると、それに伴い太陽光パネルや内蔵バッテリーも小さくなってしまいます。また、ソーラーカメラも一般の防犯カメラも、小型になると耐久性が劣ったり、防塵・防水レベルが低くなる傾向にあります。いずれも基本スペックは業務用と言えるものではなくなってしまいますので、ソーラーカメラの機種を選ぶときは、サイズを気にする必要はまったくないと言えます。
企業がソーラーカメラを導入する際は販売店担当者と相談を
企業がソーラーカメラを導入する場合は、上記の選び方を考慮した上で販売店に問い合わせをするのがいいでしょう。販売店によって取扱いメーカーは異なりますが、ソーラーカメラにおいてはメーカーや生産国はそれほど重要ではありません。あくまでも機能とスペックで機種を決めて、運用後の販売店のサポート体制で買うかどうかを決めるのがいいでしょう。