駐車場の車に嫌がらせ(イタズラ)が多発!効果的な防犯対策
コインパーキングや月極駐車場では、昨今、駐車している車に対して嫌がらせ・イタズラをする事件が多発傾向にあります。車への嫌がらせ・イタズラは常習犯が多いため、日ごろから高いレベルの防犯対策を講じなければ、被害は酷くなる一方となります。
そこで、ここでは駐車場の車に対する嫌がらせ・イタズラの具体例と、効果的な防犯対策をご紹介します。
稼働率が低い駐車場が昨今は増加
駐車場が全国で急増したのは2012年に実施された税制改正以降となり、自動車重量税の免税及び減税措置が背景にあります。それ以降、例年駐車場及び人口に対する車の保有台数は微増を続け、「車離れが加速」している昨今であっても、実は駐車場は増え続けています。
一昔前ならば、都心の駐車場は「やれば儲かる」土地活用の1つでしたが、昨今は「常に稼働している駐車場」と「常に空きスペースがある駐車場」に二極化している様子がうかがえます。
駐車場管理の徹底による安心を利用者に提供
駐車場の管理者は、高価な車を預かっている身であることを忘れてはなりません。昨今は不審者による車上荒らしやイタズラ、窃盗犯による車両やパーツの盗難が相次いでいます。一度でも自分の駐車場で事件が発生すると、利用者は途端に離れていきますので、駐車場管理者はトラブルを未然に防ぐ防犯対策を講じておかなければなりません。
駐車場の車に対する嫌がらせやイタズラとは
冒頭でご紹介したように、昨今は駐車場の車に対する嫌がらせやイタズラが多発傾向にあります。では、具体的にどのような嫌がらせやイタズラが発生しているのでしょうか。
駐車場契約者の車に傷をつける
よく見受けられる被害の1つに「契約者の車に傷を付けられる」トラブルがあります。10円玉や尖った石などで車に傷を付けられたり、スプレーでイタズラされる例も報告されています。いずれも車両保険で賄うことはできますが、等級が下がり翌年以降は保険代が値上がりする可能性が高いです。ディーラーで修理依頼をすると、意外と高くつくので自分で補修しがちですが、どうしても見た目の違和感が拭えません。
駐車場の車の車外パーツを壊す・盗む
一方で、より悪質な嫌がらせ・イタズラの事例として、「ドアミラーやライトを壊される」、「タイヤをパンクさせられる」、「エアロパーツを盗まれる」なども報告されています。地元の不良が遊び半分で車のパーツを壊すこともあれば、窃盗犯がエアロパーツのような高価な部品を盗む例もあります。特に後者はプロの組織犯が犯行を企てるケースが多く、車の被害も1台2台では終わらず、駐車場に止めてある十数台の車を1時間かけずに破壊、窃盗する事件もあります。
駐車場に防犯カメラを設置しても嫌がらせ・イタズラが減らない理由
「うちはしっかりと防犯カメラを設置しているのに」と首をひねる駐車場管理者もいることでしょうが、防犯カメラを単に設置するだけでは、嫌がらせやイタズラの抑制には繋がりません。計画犯であれば、事前に下見を済ませて防犯カメラの死角も把握していますし、旧型のカメラであれば、最新の犯罪の手口に対応することはできません。
昨今は単純な嫌がらせ・イタズラであっても巧妙化しており、駐車場の管理者は現代の犯罪手口を学んだ上で、防犯カメラを適材適所に設置しなければなりません。
駐車場の防犯カメラの設置はハードとソフトを知る必要がある
駐車場の防犯カメラの設置にあたっては、防犯カメラの機能・性能を含めた「ハード」と、嫌がらせやイタズラをする侵入者の犯罪心理を読み解き、危機管理意識を高く持つ「ソフト」の両面を学ぶ必要があります。
特に不良や愉快犯は、適切に防犯カメラを設置するだけで、大方の犯行を未然に防ぐことができます。「まさか自分の駐車場が被害に遭うとは」と後悔する前に、駐車場の管理者は今一度防犯対策に注力することを強くおすすめします。