営業事務所向けネットワークカメラの音声監視システム導入事例
零細中小企業の営業事務所では数名の管理者と社長で従業員の勤怠管理・営業マネジメントをする必要があります。ここではネットワークカメラの音声監視システム導入事例を紹介します。
防犯カメラの導入を検討したきっかけ
今回は中小企業の社長から、自社の営業事務所に従業員の勤怠管理とマネジメント目的の監視システムの構築依頼をいただきました。
自社の営業支店は10名の営業員で構成され、フレックスタイム制と直行直帰を取り入れているため、営業支店長でもすべての営業員の行動スケジュール・勤怠を把握しているわけではありません。また、先般のコロナ禍を経て在宅リモートワークも部分的に許可しているため、昨今はその弊害か営業成績が芳しくないとの悩みを打ち明けていただきました。
そこで、営業員の勤怠状況を管理しつつ、職場の状況を随時確認するために営業事務所内に監視システムを構築させていただきました。
営業事務所で危惧される問題の早期解決に音声監視システムが有効
近年はパワハラ・セクハラ・モラハラに対して企業は非常に敏感にならなければなりません。特に営業支店では上司による部下へのパワハラが懸念されます。「有給を取らせない」、「残業を強要する」、「人前で怒鳴る」などはいずれもパワハラに該当し、場合によっては従業員から損害賠償請求されるケースも散見されます。これらの問題は非常に根深いため、監視システムによって現場の音声を聞き取ることができれば、ただちに役職者へ指導し適切なマネジメントができます。
営業事務所向けネットワークカメラの音声監視システムを導入するポイント
今回の監視システムの導入ポイントは、「現場の音声を拾う機能」と「指定のデジタルデバイスに映像を転送する機能」となります。職場の音声を拾うことで、営業支店長や主任がどのようなマネジメントを部下にしているのかを社長や管理者が確認できます。
ただし、音声システムを導入する場合、通常は別途集音マイクの設置が必要となります。今回は予算を抑えたいという社長からの要望があったため、マイク搭載型カメラを採用しました。
また、監視カメラには同軸ケーブルで接続するアナログカメラと、インターネットを介するネットワークカメラが存在し、今回は社長や管理者が自宅や出先、出張先から映像を確認できるよう、後者を選択しました。
ネットワークカメラはネット環境を構築する工事が必要ですが、今回は営業事務所内に既にWiFiが構築されていたため、それを利用することで工事費用の節約を可能としました。
ネットワークカメラの強みを最大限に活用する
今回導入した監視カメラはIPカメラと呼ばれるネットワークカメラとなり、WiFiを利用してカメラの音声付き映像を指定のデバイスに転送することができます。今回は社長と管理者に映像の閲覧権限を付与し、指定の人だけがパソコンやスマホからリアルタイムで映像を見ることができるよう設定しました。
営業事務所向けネットワークカメラの音声監視システムを導入した後の感想
今回導入したマイク内蔵型監視カメラは、200万画素のフルハイビジョンとなるため、スマホやパソコンはもちろん、大型モニターでも鮮明に映像を確認できます。
設置後は活用方法も丁寧にご説明させていただき、社長一同からも「想像以上に映像が綺麗」、「音声がはっきり聞こえるのでマネジメントに活かせる」と高い評価をいただきました。また、当初はセキュリティに関する運用は検討されておりませんでしたが、営業時間終了後は自動検知機能に切り替え、不審者が侵入すると即座に検知し、「侵入者発見。ただちに警察に通報します」と任意の音声で相手を威嚇撃退できるよう設定しました。また、不審者の検知後は指定のデバイスに警告通知が送信されるよう設定も可能です。
防犯カメラナビからひと言
監視カメラを設置する際は、弊社担当者より綿密な現地調査をさせていただきます。弊社「防犯カメラナビ」は30以上のセキュリティ機器メーカーと提携しているため、予算や機能、運用目的に沿って最良の機種の提案ができます。また、担当させていただくのは、「防犯対策を指導するエキスパート」となる“防犯設備士”の有資格者となるので、現地調査から機種選定、設置まで安心してお任せいただけます。
月々の想定コスト
月額9,000円
営業員は1日のスケジュールが不規則で変動的なため、役職者も管理を怠ってしまいがちです。また、小規模事業者・中小企業であれば、役員や代表が積極的に職場に介入して社風や環境を整備しなければなりません。
今回導入した音声付き監視システムにより、優秀な営業員の正当な評価、退職防止、怠慢を働く営業員の指導、上司の部下に対する適切なマネジメントなどが期待できます。