学校幼稚園のスタッフのマネジメントと事故を未然に防ぐ方法を紹介
学校・幼稚園では以前より現場で働くスタッフのマネジメント不足が指摘されています。園内で発生する事故・トラブルの中には、日ごろのスタッフへの指導により、未然に防ぐことができるケースも少なくありません。
そこで、ここでは学校・幼稚園で事故を未然に防ぐために重要となる、スタッフのマネジメント方法をご紹介します。
学校幼稚園で指導力不足の教諭が増加の背景
学校・幼稚園における配置基準は1クラス35人となりますが、新任の教諭・スタッフにとってこの人数はいささか多く、一人で管理しきれないといった課題がかねてよりありました。特に幼稚園では園児の親も積極的に意見を発言するため、スタッフの指導力不足が目立つと、市や教育委員会を巻き込む問題へと発展することも決して珍しくありません。
学校・幼稚園は現時点では人員不足とは言えず、競争倍率も2~5倍と安定して推移しています。ただし、法令を順守する必要最低人数のスタッフしか配置していない学校・幼稚園がほとんどとなり、場合によっては補助職員や介助職員が担任のサポート役でいることはありますが、全クラスに配置されていることはなく、大抵は園に1人か多くても2人くらいしか在籍していません。
そのため、主任やベテランスタッフも常に慌ただしく仕事をしており、経験の浅い新任スタッフへのマネジメントの時間をなかなかとれずにいるのが現状の問題として挙げられます。
学校幼稚園でのスタッフのマネジメント不足による弊害
学校・幼稚園におけるスタッフのマネジメント不足による弊害を考えたとき、「親からのクレーム」と「事故発生時の対応」が第一に懸念される点となります。
少子高齢化が叫ばれ、さらに新型コロナを受けて、私立幼稚園を中心に閉鎖も相次いで見受けられる昨今、園児の退園に繋がる両問題は、極力抑えるように努めなければなりません。
指導不足が原因となる親からのクレーム
親からのクレームは「正当性のある意見」と「理不尽なクレーム」に分けることができ、後者に関してはモンスターペアレントなどと揶揄されています。親からのクレームに関しては、幼稚園全体の指摘というよりは、現場スタッフ(主に担任)に対する不満を上げる声が多く、「担任を変えてほしい」、「副担任をつけてほしい」といったものから、「子供が担任にぶたれたと言っている」、「うちの子供が担任にいじめられている」などと、根拠に乏しいクレームも散見されます。
いずれもスタッフのマネジメントに注力していれば未然に防げた問題であることが多く、当該スタッフの指導力不足というよりは、マネジメントをする側(学校・幼稚園側)の課題が晒されたと考えるべきでしょう。
事故が発生したときの不適切な対応
学校・幼稚園の児童や園児が何かしらのトラブルに見舞われた際、現場スタッフには臨機応変な対応力が求められます。学校・幼稚園にはトラブル発生時のマニュアルやレギュレーションがあるので、そちらを理解した上での対応が必要になります。
・子供同士が喧嘩をして怪我をした
・虐められている園児がいる
・園児が園内で事故による怪我を負った
・聞き分けのない園児に手を出してしまった
・給食の食べ物が喉に詰まった
上記は典型的なトラブルとなりますが、いずれもスタッフへのマネジメントを日頃から怠りなくしていれば、大半が回避・対応できる問題となるはずです。
学校幼稚園教諭のスタッフのマネジメントの現状
学校・幼稚園に勤務するスタッフは、定期的に研修に参画して指導力の向上に努めています。学校・幼稚園によっては民間のコンサルに依頼しているところも見受けられますが、現場の主任や副園長、園長といった同僚上司がマネジメントを怠っているうちは、実践的な指導力を身に付けることはできません。
スタッフが育たなければ毎年同じ問題に直面する
上記で挙げたトラブルは、学校・幼稚園においてはありがちとも言えますが、スタッフへの適切なマネジメントが実行されていない場合、学校・幼稚園は毎年同じ問題に直面することが危惧されます。
これでは園児の親のクレーマー化を抑えることはできませんし、学校・幼稚園に勤務するスタッフの指揮やモチベーションの低下、精神面での不安も懸念されます。
学校幼稚園のスタッフのマネジメント方法
近年、学校・幼稚園でも民間企業と同じように「社内DX化」が進んでいます。防犯カメラで一括で現場を管理できるようなツールを導入することにより、上司は現場の映像を確認したのち、スタッフに対して状況に応じた適切なマネジメントをすることができます。防犯カメラであればセキュリティ対策にもなりますし、国・自治体からの補助金も当てにすることができるでしょう。