農家・農業の農作物の盗難対策に効果的な防犯カメラと設置のポイント
農家・農業でも昨今は農作物や農業機械の盗難が相次いでおり、農業主の積極的な防犯カメラの導入が進んでいます。そこで、ここでは農作物や農業機械の盗難対策に効果的な防犯カメラの選び方や設置のポイントを解説します。
農家・農業で農作物の盗難が多発するのはなぜ?
農家・農業に従事している人の中には、「農作物の盗難被害に悩んでいる」、「以前高価な農業機械を盗まれた」という人も少なくありません。
農作物を窃盗する犯人は、盗んだ野菜や果物をオンライン通販や地方の直売店などで転売します。ネット通販は匿名性が高いため足が付きませんし、野菜や果物は見ただけではどこの農家のものか分かりません、商品1つひとつにシリアルナンバーがついているわけではないので、直売店で売ることはそれほど難しくありません。
外国人犯罪の多発と犯罪の多様化
また、2000年以降は日本もグローバルの波に乗り、数多くの外国人が毎年入国しています。南米や東南アジアの外国人は日本人と比較すると犯罪の認識が非常に低いため、「仮にバレても謝ればいいや」という軽い考えで犯行に及ぶケースが多いです。
また、外国人犯罪の傾向としては、「一度に盗む農作物が大量」であることにも注意が必要です。ワゴンや軽トラで畑に侵入して、一夜で強引に大量に盗むため、農家の被害額は甚大ですし、味を占めた外国人は近隣農家にも同じ窃盗を繰り返します。
農業機械の盗難も農業従事者にとっては深刻な問題
また、農業機械を専門に狙う犯罪集団も存在します。農業主からすると、「こんな目立つもの盗まれないだろう」と思い、夜間は屋外に放置していたり、鍵をさしっぱなしにしているケースも散見されます。
しかし、農業機械はご存知のように固有のキーではないため、スペアキーを調達することが容易で、型番すらわかっていれば通販サイトで簡単に買うことができます。
また、盗んだ農業機械は分解してパーツを通販サイトなどで売ることができますし、大型の重機などに関しては裏ルートで東南アジア・アメリカ・南米などに輸出されて高額で転売されます。日本製の農業機械はアメリカでも非常に有名なので売り先には困りません。
農業の防犯カメラの補助金は「JA」が実施
農業で防犯対策の一環として防犯カメラの導入を検討する場合、まずはJAの窓口に相談して補助金制度の実施の有無を確認するといいでしょう。JAでは毎年防犯対策における補助金の実施を行っており、補助額はそれほど多くないものの、防犯カメラ以外にも遠隔監視装置やセンサーライトなども補助対象となります。
農作物の盗難対策は防犯カメラを最優先に検討
農作物の盗難対策を考えたとき、農業主が実行できる最善の盗難対策は「防犯カメラの設置」となります。防犯カメラと言えば事件後の証拠集めというイメージがあるかもしれませんが、実際の防犯カメラの役割は「事件を未然に防ぐ」ことにあります。
農業・農家で言えば、「不審者を畑に侵入させない」、「侵入しようとしたら、逮捕される可能性が高いと思わせる」ことが防犯カメラの本質となります。
ビニールハウスも防犯カメラの設置が農作物の盗難に有効
ビニールハウスも農作物の盗難事件が多発していますが、農業主は防犯カメラを設置することによって大部分を解決することができます。注意点としては、「素人が設置してはいけない」ことです。
安いからといったネット通販で購入したり、お金を節約して型落ちの古い防犯カメラを設置してしまうと、防犯能力が著しく低下してしまい、侵入者の脅威になることができません。必ず防犯機器の専門店から購入し、設置も販売店に依頼するようにしてください。
農業で設置する防犯カメラは「ネットワークカメラ」で自宅で監視
近年は防犯カメラ市場も隆盛期を迎え、毎年のように新機能を搭載した機種が発売されています。防犯カメラ技術に関しては中国やアメリカよりも一歩遅れている日本勢でも毎年マイナーチェンジが出て需要に応えています。
いまから新規で防犯カメラの導入を検討している農業・農家は、まず「ネットワークカメラ」を選ぶようにしてください。ネットワークカメラはインターネット環境が必要ですが、カメラの映像をリアルタイムでスマホやパソコンで確認することができるので、自宅や外出中でもいつでも自分の畑を監視することができます。
夜間撮影に強い赤外線機能で正確に不審者を検知
農業・農家の農作物の盗難被害に遭うのは主に夜間の静まり返った時間帯です。家主も寝静まった深夜に犯行に及ぶため、大抵は気づくことはできません。
しかし、夜間撮影に強い赤外線機能を搭載した防犯カメラであれば、人が畑やビニールハウスに侵入して来た時点で即スマホやパソコンにアラーム通知が送信されます。
一昔前の赤外線機能は検知能力がそれほど高くなく、野生動物にも反応してしまっていましたが、昨今の最新機種は人だけに反応したり、人と動物、人と車両など検知する動体を自分で決めることができます。初期費用は掛かりますが、早々壊れるものではありませんので、機種選定の際は必ず「最新機種」を選ぶようにしてください。
農業・農家の防犯カメラは「ソーラーカメラ」もおすすめ。メリットとは?
農業・農家が防犯カメラの中でもネットワークカメラを設置する際、「防犯カメラを設置したい場所までWiFiが届かない」、「ケーブル工事をしたくない」といった問題がよく発生します。
自宅のすぐ目の前に畑があったとしても、敷地面積が大きいと端から端まで電波が届かないこともよくあります。
そのような問題がある畑の場合は、「ソーラーカメラ」を選んでみるのがいいかもしれません。
WiFi必要なし。4G/LTEでネット接続できる
ソーラーカメラはSIMカード搭載のタイプを導入することで、WiFiを必要としなくなります。SIMカードであれば4G/LTEを使ってネット接続ができるのが特徴となります。近い将来は5G接続もできるようになるので、電波もより高速で安定することでしょう。
太陽光パネルがあるからケーブル工事(配線工事)の必要なし
ソーラーカメラは太陽光パネルで電気を自給できるため、電源ケーブルの工事も不要です。もちろんケーブルを敷いた方が安心ですが、電源供給場所(コンセントのある場所)から遠い場合は物理的にケーブル工事が困難となることもありますし、予算もかかってきます。
太陽光パネルをフル活用するのであれば、
- 太陽光パネルのサイズが大きいものを選ぶ
- バッテリーの容量(蓄電量)が大きいものを選ぶ
上記を基準に選ぶといいでしょう。
まとめ:農業・農家は盗難被害を最小限に。防犯カメラの設置は専門家まで相談を
今回は農業・農家が農作物や農業機械の盗難被害を最小限にするための防犯カメラの設置に関して詳しく解説しました。
上記でも触れましたが、防犯カメラの設置にあたっては防犯対策に対する深い理解と防犯カメラの知識、犯罪心理を熟知した専門家が当たらなければ十分な効果を発揮することはできません。
まずは当サイト「防犯カメラナビ」に問い合わせてしてみてはいかがでしょうか。農業への防犯カメラ設置に豊富な経験を持つ担当者にご相談いただけます。