学童保育・児童館の事故防止ネットワークカメラの導入事例
学童保育や児童館といった子供を預かる施設では不慮の事故発生が懸念されます。ここでは子供の事故防止のためのネットワークカメラの構築事例を具体的に紹介します。
防犯カメラの導入を検討したきっかけ
今回は神奈川県に所在を置く児童館から防犯カメラ設置のご相談をいただきました。当児童館は主に小学生が放課後に訪れて、夕方まで施設内で遊んでいますが、子供が遊んでいる最中に転倒やいじめ、喧嘩が発生し、怪我を負う事態が発生することもあり、以前より懸念事項として問題視されていました。
現状児童館には防犯カメラが設置されておらず、当児童館に対して「時代にそぐわない」という意見も見受けられ、子供を預かる監督責任があるとして、この度防犯カメラの導入を決定したとのことです。
学童保育・児童館で防犯カメラの導入が進む背景
学童保育や児童館は、地域に暮らす子供を一時的に受け入れる施設となります。運営元は民間と公営がありますが、いずれも小規模運営のため、高度なセキュリティ対策を怠っている施設が少なくありません。
ただし、児童館は不特定多数の子供が同じ施設内で時間を共にするため、ちょっとした揉め事がいじめや派閥の形成に繋がりやすく、職員の目が届かない場所で問題が発生しているケースがよくあります。
また、児童館は幼稚園児から中学生までの幅広い年齢の子供を受け入れているため、すべての事故を想定することは困難でもあります。そのため、防犯カメラを導入して事故原因を特定することにより、再発防止の役に立てることができます。
学童保育・児童館に事故防止のためのネットワークカメラを導入するポイント
学童保育や児童館に防犯カメラを導入するポイントとして、今回は「ネットワークカメラの導入」を推奨させていただきました。学童保育や児童館では、子供の面倒を見る職員の数が少ないため、高性能の防犯カメラを導入することによって、職員も安心して業務を遂行することができます。
今回導入した防犯カメラ(ネットワークカメラ)は、WiFi環境が必要なものの、複数台のカメラの映像をモニターだけではなくパソコンやスマホでも管理できるのが特徴です。通常はモニターを設置している事務所まで足を運ばなければ映像を確認できませんが、ネットワークカメラであれば職員が常時待機している受付にもパソコンを置いて、映像を監視できるのが強みとなります。
AIによる事故防止機能の活用事例
今回導入した防犯カメラは、AIによる「ライン警戒」機能が搭載しています。カメラの画面上に手動で線やボックスを作り、ラインに触れると自動検知機能が働きます。例えば非常口のドアノブにラインを引けば、子供が侵入を試みようとした瞬間に検知し、職員のモニターやパソコンに警告が鳴るように設定できます。
また、当防犯カメラは検知するだけではなく、「ここは進入禁止です」と音声で注意喚起ができます。カメラ内部にはマイクとスピーカーが内蔵されているため、機械音声だけでなく、リアルタイムで「〇〇ちゃん、そこに入ったら駄目よ」、「こら、〇〇君、喧嘩したら駄目」と現場の状況に応じて職員が対処できます。
学童保育・児童館に事故防止のためのネットワークカメラを導入した後の感想
学童保育や児童館のような施設では、重大な事故を未然に防ぐセキュリティ対策が求められます。単に証拠撮りのため設置された防犯カメラでは、子供の安全を守ることは困難を極めます。
そのため、今回児童館に防犯対策を構築するに当たり、「事故を未然に防ぐ」ことを念頭に設置環境の調査、及び機種の選定に取り組みました。
防犯カメラを児童館に導入した結果、モニターやパソコンでいつでも子供たちが遊んでいる様子をモニタリングができるようになったため、職員の皆様に非常に喜んでいただけました。また、カメラの映像の画質、及びライン警戒機能の検知性能、音声機能に関しても高い評価をいただき、「子供たちを安心して遊ばせることができるようになった」とお褒めの言葉を頂戴しました。
防犯カメラナビからひと言
ネットワークカメラの普及とAIの発達に伴い、防犯カメラの性能はここ数年で大きく飛躍しました。10年前の防犯カメラは性能・機能面においても陳腐化していますので、既に防犯カメラを設置済の学童保育や児童館の管理者も、今一度セキュリティ事情を見直してみてください。
また、弊社「防犯カメラナビ」では“防犯設備士”の資格を持った専門家が現場にお伺いし、環境調査と実機を用いたロケテスト(トライアル)を無料でお試しいただけます。設置前に実際にカメラの映像や機能を見ていただくことができるので、導入後に「カタログに記載の機能と使用感が違う」、「もっと画質が良いと思ってた」といったギャップもありません。
月々の想定コスト
月額12,000円
防犯カメラは本体だけではなくモニターやレコーダー、配線工事費用も掛かってきます。台数が多くなると費用も高くなりがちですが、学童保育や児童館の防犯カメラ設置に関しては、地方公共団体から補助金・助成金が出ることもあります。
近年は各自治体で地域施設の防犯対策に対して積極的に補助金制度を実施しているので、まずは自治体窓口に問い合わせをして、現在申請できる補助金が実施されているかを確認してみるのがいいでしょう。