中学校の防犯カメラにおける屋外外周警戒システムの導入事例
今回導入は公立中学校に防犯カメラを導入した事例を紹介します。中学校では以前より不審者の侵入や自転車のいたずら・盗難被害が多発しています。
そこで、今回は防犯カメラを用いた屋外外周警戒システムの導入事例を紹介します。
防犯カメラの導入を検討したきっかけ
今回導入の問い合わせをいただいた公立中学校では、以前より駐輪場における生徒の自転車のいたずらや盗難事件が多発しており、また教員の車にもいたずら被害が発生していました。いずれも屋外のため防犯カメラも設置しておらず、定期的に職員が見回りをする以外、これといった対策を打ってきませんでしたが、先日複数の自転車のパンク・サドル盗難、車両盗難が発覚したため、本格的に防犯カメラの導入を検討するようになったとのことです。
また、昨今不審人物が学校周辺をうろついているとの報告もあり、生徒の保護者からも心配と対策の声が上がっていましたので、不審者の検知及び侵入対策も兼用できる防犯カメラの導入が望まれていました。
自転車のいたずら・盗難事件は全国の中学校で多発
自転車のいたずら・盗難の類は全国の中学校で多発していますが、犯人は内部の生徒であるケースも多いため、学校側は慎重に対応しなければなりません。誤った生徒を犯人にしてしまうリスクもありますし、被害生徒に寄り添わないで臭い物に蓋をする理論を積み重ねてしまうと、生徒のいじめ被害の発覚が遅れ、メディアを揺るがす大きな事件に発展する可能性も示唆されます。
このように自転車のいたず・盗難が発覚し、防犯カメラで犯人を突き止めた場合は、その裏にあるいじめやリンチといった事件にも目を向ける必要があることは覚えておいてください。
中学校で遠隔監視型防犯カメラを導入するポイント
今回お問合せいただいた中学校に実地調査をしたところ、「遠隔監視型防犯カメラ」を導入する運びとなりました。遠隔監視型防犯カメラはネットワークカメラを選定することで、監視室だけではなくパソコンやタブレット、スマホといったデジタル端末でも映像を確認することができるのが特徴です。
インターネット(WiFi環境)が必要ですが、今回の中学校でカメラの設置を想定した場所は校舎傍のため配線工事も比較的容易でした。全国の中学校も駐輪場や駐車場の位置・広さは公立であればほとんど同じとなるので、今回の設置工事は他の中学校でもノウハウが活きます。
防犯カメラの設置位置は慎重に決める
防犯カメラの設置場所・位置を決める際は、大きく分けて①死角を最小限に抑える、②防犯カメラに危害が加えられない高さを考える、ことが重要です。
駐輪場や駐車場は車両同士が密接しているため死角が生まれやすいです。防犯カメラの角度や向きによって死角を最小限に抑えることができますが、専門的な知識も必要なので、販売店の担当者に現地調査を依頼するようにしましょう。
また、中学生という時代は情緒が非常に複雑です。犯罪意識が低い人も少なくありませんので、防犯カメラを見つけたらいたずら目的で破壊を試みる人もいるでしょう。そのため、生徒の手が届かない高さに設置することが望ましいですが、あまりに高い場所に設置すると、犯人の顔を鮮明に映し出せないこともあります。
中学校に防犯カメラ導入後の感想
今回は自転車のいたずら・盗難被害の対策を中心に防犯カメラを構築しました。今回の事件では隠しカメラの必要性はないため、中学校側は毎月実施する全校集会のときに防犯カメラの設置の旨を全生徒に伝え、さらに各教室でもホームルームの時間を設け、対策強化を開始した旨を伝えました。これにより自転車のいたずら・盗難被害は激減したとの評価を頂きました。
常にモニターで監視できる体制の構築を
今回導入した防犯カメラは遠隔監視型となるので、常に複数のモニターやパソコン画面に映像を映し出すこともできます。また、スマホでも監視できるため、誰かしらが常に見張る環境構築は比較的容易となります。
ただし、特別なセキュリティ措置を施していない限り、ログインIDとパスワードを知っていれば生徒がスマホで勝手に監視映像を見ることもできてしまいます。そのため、ログイン情報の管理はしっかり行い、ログインできる人は限られた少数にして、運用マニュアルを作成するのがいいでしょう。
防犯カメラナビからひと言
中学生の年齢は思春期の真っただ中となり、意味もなく破壊行動に出たり、弱者をいじめたりすることがあります。防犯カメラは生徒のモニタリングが可能なので、上手く運用することでいじめ被害を未然に食い止めることができます。
近年は犯罪の凶悪化が目立つため、万が一生徒に危害が及ぶようなことがあれば大惨事へと発展します。不審者をいち早く検知することにより、「敷地(校庭)に侵入させない」、「不審者を生徒と接触させない」ことが実現できます。
月々の想定コスト
月額14,000円
今回は駐輪場や正門への設置となるため台数も少なく、リース契約をすれば月額で1万4000円前後で導入が可能です。また、公立学校は政府自治体が実施している補助金を活用できるケースがあります。当サイト「防犯カメラナビ」にご相談いただければ、補助金申請から二人三脚で携わらせていただきます。是非一度お問合せ下さい。