私立小学校における防犯カメラの赤外線自動検知システムの導入事例
今回問い合わせをいただいた私立小学校は、先日職員室で窃盗事件が発生し、いまだ解決していないためこの度防犯カメラを導入することで安全強化を図りたいという内容でした。
犯人捜索と外部からの侵入者検知を目的に、赤外線自動検知システムを搭載した防犯カメラの導入事例を紹介します。
防犯カメラの導入を検討したきっかけ
今回防犯カメラ導入の相談をいただいた私立小学校では、先日職員室で貴重品の盗難事件が発生しました。私立ということもあり、このような事件は保護者からの信頼・信用の低下、学校ブランディングの失墜に繋がるため、是が非でも解決及び再発防止したいとの強い要望を受けました。
しかし、学校の盗難事件は大きく分けて「内部職員・生徒・外部犯」が考えられ、いずれも対策方法が異なります。外部犯の可能性がある場合は、防犯対策を講じるのは職員室ではなく出入口など部外者の侵入経路となります。ただし、今回の私立小学校はセキュリティは厳しく、出入り口となる正門と裏門には警備員と監視カメラが整備されているため、もし不審者が侵入に及ぶのであれば、深夜の時間帯であると推測できます。
そこで、同私立小学校では夜間でも鮮明に犯行の証拠映像を撮影できる「赤外線自動検知システム」を採用した防犯カメラの導入が最善と弊社では判断しました。
私立小学校で赤外線自動検知型防犯カメラを導入するポイント
私立小学校で赤外線自動検知型の防犯カメラを導入する際は、以下の点を考慮して設置を検討します。
- 犯人の侵入経路
- 内部犯も考慮した設置計画
- 職員が「仕事中ずっと監視されている」と思わないよう配慮
教員の職場は職員室と教室のみとなるので、職員室で快適に業務に励める環境構築は管理者の義務となります。しかし、今回の盗難事件によって、教員の皆さんにも事の重大さが深刻に伝わり、防犯カメラの設置にも理解をいただくことができました。
夜間撮影に強みを持つ防犯カメラを導入する際の注意点
今回は日中はもちろん、深夜でも鮮明な映像を録画できるよう、夜間撮影に強みを持つ機種を選定しました。近年はネットワークカメラを中心に夜間撮影技術が飛躍しており、夜間でも高画質のカラー撮影ができるものや、不審者を正確に検知する赤外線技術を搭載した機種も増えています。
メーカー・機種・発売日によって市場価格は大きく変わりますので、単にハイスペックの機種を選ぶのではなく、環境にあった機種を選定することが大切となります。
通販サイトの購入はリスクが高い
私立小学校の主な収入は学費(納付金)と補助金となります。そのため、資金繰りが難しい学校では予算を節約するために通販サイトや町の電気屋で防犯カメラを購入するところもしばしば見受けられます。しかし、防犯カメラのような深い犯罪心理やセキュリティ知識が求められる精密機器を導入する場合、専門家が綿密な現地調査を行ったのち、最適な機種・場所を検討しなければなりません。
学校側がネットで調べた知識だけで購入し設置をすると、運用する段階になって「死角が多い」、「ズームすると顔が粗くて特定できない」、「人が侵入してもなかなか検知しない」といった不具合に近い問題が発生することもあります。
私立小学校に赤外線自動検知型防犯カメラ導入後の感想
今回私立小学校に赤外線自動検知型防犯カメラを導入させていただき、後日インタビューで「教員たちの不安を払拭できた」と校長先生から評価をいただきました。学校の盗難事件はたて続けに発生することもよくありますが、防犯カメラ設置後はそのような事件も発生せず、教職員同士の人間関係も良好であると仰っていただきました。
職員室には音声付きの防犯カメラを導入
職員室に設置した防犯カメラは、夜間撮影に強みを持つだけではなく、侵入者を検知すると、「不審者発見。警察に通報します」と音声が流れる技術を採用しています。通常、不審者が職員室に侵入し窃盗を試みる際、防犯カメラの存在に気づかないと犯行を食い止めることができません。そのため、音声により威嚇することで、犯人に「この場にいたら逮捕される」と感づかせることができます。
防犯カメラナビからひと言
私立小学校で防犯カメラを導入する際は、政府自治体が実施する補助金や助成金を活用できるケースがあります。ただし、公立学校と比較すると対象となる補助金制度は限られているので、申請のタイミングを逃さないよう、日ごろから自治体ホームページをチェックするようにしましょう。
また、補助金や助成金の交付を受ける際は、弊社のような販売店からの見積もりが必須となります。家電量販店や通販サイトでの購入・設置費用は認められない点に注意してください。
月々の想定コスト
月額14,000円
今回は職員室・校長室・事務所のみの設置となりましたが、もし各階の廊下や正門裏門の出入り口に設置する場合は多少大がかりな配線工事が必要かもしれません。設置台数も多くなれば業者間で見積り差が出やすいので、慎重に販売店を選定してください。