専門学校向け音声付きフルハイビジョン録画システムの導入事例
専門学校では不審者の侵入や生徒・講師の不適切な行動を抑制するために、防犯カメラの設置が推奨されます。今回はフルハイビジョン録画システムの導入事例を紹介します。
防犯カメラの導入を検討したきっかけ
今回は東京都内に位置するIT関連の専門学校からお問い合わせをいただきました。専門学校には50人収容から200人以上のキャパを持つを教室が数十とありますが、いずれも入退室に伴う特別なセキュリティは実施していないため、仮に学校の部外者が紛れ込んでいても怪しむ人はいないことが以前より懸念事項でした。
専門学校という性質上仕方のない部分ではありますが、何か事件が起こってからでは遅いと、今回は重要な教室に防犯カメラを設置することを決め、弊社にご相談をいただきました。
専門学校の教室内部で懸念される不正行為
専門学校のような不特定多数の生徒が集う場所では、何よりも“秩序”を守ることが重要視されます。それは生徒だけではなく講師も同様です。生徒のテストにおけるカンニングや生徒と講師の不適切行為、生徒もしくは講師による暴行・暴言といった事件性のある問題もしばしば教室内で発生します。
昨今はSNSの急速な普及により、事件が明るみになる前にネットやメディアに拡散され、学校側の責任追及が激しさを増しています。そのため、全国の専門学校は事件の発生後、即座に状況を検知・検証して問題の解決に努めなければなりません。
防犯カメラで教室内の映像を録画しておくことにより、事件の原因究明が容易になるだけではなく、防犯カメラという存在自体が生徒や講師に犯行を思いとどまらせることができます。
専門学校向け音声付きフルハイビジョン録画システムを導入するポイント
今回は専門学校の主要の教室に対してフルハイビジョンで録画できる高性能の防犯カメラシステムを導入しました。防犯カメラの設置にあたっては、1つの教室に1台のため、死角なく広範囲に映せる機種を選定しました。
また、防犯カメラには教室内の声も録画できる集音マイクも内蔵しています。通常は外部マイクを設置しなければなりませんが、同機種はマイクが本体に搭載しているため、1台で複数のセキュリティ機器の役割を有しています。
広い面積を持つ専門学校ではネットワークカメラが便利
防犯カメラには本体・モニター・レコーダーを有線接続する「同軸カメラ(アナログカメラ)」とWiFiやLTEといったインターネットを介する「ネットワークカメラ(IPカメラ)」があります。
近年はネットの普及に伴いネットワークカメラが主流になりつつあり、専門学校のような広い面積を有する施設においては、配線工事を部分的にも短縮できるネットワークカメラが費用対効果が高い導入法となります。
また、ネットワークカメラの映像はリアルタイム映像と録画映像とともにモニター以外のパソコン・スマホ・タブレット端末で視聴することもできます。緊急事態が発生した際に責任者や管理者が外出している際は、出先からスマホやパソコンで映像を確認できるのはネットワークカメラの大きなメリットと言えます。
音声付きフルハイビジョン録画で証拠能力の高い画像を保存
今回導入した防犯カメラはスピーカーも内蔵しているため、音声を現場に伝えられるのが特徴です。音声は予め録音した声や監視者のリアルタイムの声を発信できるため、時間外に教室に侵入を試みた人間に対して「時間外の入室は禁止しております」と自動音声を流すこともできますし、不適切行為が発覚した講師に対して「〇〇先生、至急職員室までお越しください」と警告を促すことも可能です。
フルハイビジョンシステムはモニターやレコーダーもフルハイビジョンに対応していなければなりませんが、その分鮮明な映像を証拠として残すことができるため、いざというときは音声と一緒に警察に届け出ることができます。
専門学校向け音声付きフルハイビジョン録画システムを導入した後の感想
今回は手始めに主要の教室にて音声付きフルハイビジョン対応の防犯カメラを設置しました。機能性、画質、運用性と共にご満足いただき、今後は他の教室にも順次設置するとのお約束をいただきました。
また、防犯カメラの設置前には弊社担当者による綿密な現地調査を行い、機種の選定から工事方法まで分かりやすく提案させていただき、こちらも信頼を獲得した要素と仰っていただきました。
防犯カメラナビからひと言
専門学校のような広い面積の施設に防犯システムを導入する場合は、設置費用と工事費用が高額になりやすいため、事前の環境調査が必須となります。非効率な設置方法だと防犯カメラの台数が増えてしまいますので、運用後のランニングコストも上がってしまいます。
弊社ではセキュリティ関連の専門家である“防犯設備士”の有資格者が担当させていただくので、配線工事含めてお客様の希望と予算に合わせた提案が可能です。
月々の想定コスト
月額9,000円
今回は主要の教室のみに取り付けたので、初期費用を大きく抑えることができました。今後設置台数が増えて費用がかさむ場合は、リース契約をして月額支払いに切り替えることもできます。