防犯カメラを一軒家に設置。費用を徹底解説
一軒家でも個人事業主や高所得者の人は、防犯カメラの設置が推奨されます。しかし、防犯カメラにどのくらいの費用をかければいいのか、また維持費も分からない人は多いでしょう。
そこで、ここでは高所得者の方や個人事業主が一軒家・邸宅に防犯カメラを設置する際の注意点や費用、維持費などをまとめてご紹介します。
業務用の防犯カメラを一軒家に設置するケースとは?
一般人が居住する一軒家では、業務用の防犯カメラを屋外に設置しているところはあまり見かけませんが、防犯カメラを一軒家に設置する場合、どのようなケースが考えられるのでしょうか。
1.悪質な不法投棄が続いている
一軒家の自宅を塀で覆っている立地環境の場合、悪質な不法投棄の被害に遭う可能性があります。犯人が「この場所に捨ててもバレない」と考えたら、不法投棄を常習的に行う可能性が高いです。また、不法投棄の特徴としては、「不法投棄されたゴミの処理費用は、一軒家の主が負担しなければならない」ということです。
不法投棄されるゴミの多くは処理に困る家具や危険物となるので、処理するためには費用が掛かります。しかし、一軒家の敷地内に不法投棄されたゴミは、自治体は回収してくれなく、土地の所有者が処理しなければなりません。
このような悪質な不法投棄は、禁止看板程度では効果がないため、防犯カメラを設置して犯人の映像をしっかりと撮影するのが解決の近道となります。
2.一軒家が邸宅で金目の物がたくさん置いてある
高所得者の一軒家の中でも「邸宅」と呼べる大きな家は、見た目でお金持ちが住んでいることを容易に想像することができます。一軒家は会社の事務所よりもセキュリティが甘いため、窃盗犯からすると確実に金目の物を盗むことができます。
仮に「うちは金目の物がないから大丈夫だよ」という一軒家であっても、侵入者からすると見た目で判断はつきませんので、ターゲットにされてしまう可能性は高いです。
最悪侵入者と家の中で鉢合わせしてしまい、犯人が激情して暴力をふるってくる可能性もありますので、「不審者を自宅の敷地に侵入させない」ための防犯カメラの設置が家人に求められます。
3.高級車を持っている。車両へのいたずら被害に遭っている
一軒家に高級車を持っている場合、シャッター付きのガレージがないと、外から車の有無が見えてしまいます。そのため、窃盗犯がパーツを盗んだり、若者の不良が車体に傷つけたり悪戯を働くこともあります。
一方でシャッター付きのガレージがあったとしても、プロの窃盗犯からすると簡単に開けてしまう可能性もあります。そのため、シャッターだけでセキュリティ対策を済ますのはリスクがあるため、防犯カメラによる侵入者への威嚇も必要となります。
個人事業主の一軒家は防犯カメラの設置が必要
一軒家の中でも高所得者の邸宅においては、実はほとんどの家で防犯カメラやホームセキュリティは実施済となっています。その一方で防犯カメラの設置を怠りがちなのが、一軒家を事務所にする個人事業主です。
では、なぜ一軒家に暮らす個人事業主は、防犯カメラの設置が必要となるのでしょうか。
個人事業主は一軒家に個人情報と財産を保管
個人事業主の多くは自宅を職場にしています。しかし、個人事業主の場合は荷物の受け取りがあるので、仮に来客がなくとも表札はほぼ必須となります。そのため、一軒家の個人事業主宅は、実は外から分かってしまいます。
個人事業主は取引先の顧客情報はすべて自宅で管理しています。請求書関連は紙で保管している人がほとんどですし、顧客情報はパソコンや外部ストレージで管理するのが普通です。そのため、パソコン1台盗まれるだけでも損失は計り知れません。
顧客情報漏洩は信用の失墜に繋がりますし、場合によっては取引先や漏洩された人から損害賠償を請求される可能性もあります。防犯カメラなどのセキュリティ対策をしていない場合は、必要最低限の防犯対策を怠ったとして、損害賠償金も高くなる可能性も十分あります。
泥棒・侵入者は一軒家の個人事業主を狙う
泥棒・侵入者はセキュリティの甘い一軒家を狙いますが、個人事業主の自宅は比較的ターゲットにされやすいです。プロの侵入者は行き当たりばったりで侵入する一軒家を決めるわけではなく、数週間かけて家人の家族構成からスケジュールまで下調べをします。
自宅で仕事をする個人事業主は、決まった時間に昼食に出かけたり、毎週同じ曜日に銀行や取引先に外出したりと、気が付かないうちにルーティンをしていることがよくあります。
侵入者はそれを見逃さないので、ほんの1時間外出しただけで金目の物をあらかた盗まれた、なんて話も聞きます。
また仮に盗まれたあとに犯人が捕まったとしても、大抵の場合盗品はすでに売り払わられているため、盗まれたものが戻ってくることはほとんどのケースでありません。
そのため、防犯カメラの設置は屋内や自宅の玄関口ではなく、敷地に侵入されることを未然に防ぐため、門前に付けるのが基本となります。
一軒家の防犯カメラの設置費用を紹介
一軒家が防犯カメラを設置する場合、どのような機種を購入し、どのくらいの費用を見込んでおけばいいのでしょうか。
1.一軒家の防犯カメラの本体の選び方と費用
まず、一軒家が設置する防犯カメラの本体は、夜間でもはっきりと不審人物の顔を特定できる最新の赤外線技術を搭載した機種を選ぶべきです。近年は赤外線技術が向上し、夜間でも白黒ではなくカラー撮影が可能な機種も増えてきました。また、防塵・防水レベルは「IP66もしくはIP67」が推奨されます。
費用面に関しては、防犯カメラ本体の価格は1台8~10万円。最新機種でも15万円前後で購入することができます。防犯カメラは安かろう悪かろうとなるので、相場よりも安い場合は不具合が発生しやすい可能性があるので注意が必要です。
2.一軒家の防犯カメラの設置・取り付け・工事費用
一軒家の家人が防犯カメラを取り付ける場合、設置費用を節約するために、カメラ本体を通販サイトで購入し、自分で設置する人がいます。しかし、本来防犯カメラは「防犯設備士」の資格を持った販売員が実地調査をしたのち、適切なカメラを適切な場所に設置する必要があります。それは企業も個人も変わりありません。
一軒家の防犯カメラの設置費用は数万円で済みますが、複数台防犯カメラを設置すれば、工事費用を無料にしてくれるところもあります。通常、販売店は提携先の工事業者に設置を依頼しますが、販売会社によっては自社で工事部門を持っているところもあるので、値引きしてくれる可能性は十分あります。]
3.一軒家の防犯カメラの維持費・ランニングコスト
一軒家で防犯カメラを設置するにあたり、月々の維持費・ランニングコストはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。
・電気代
・クラウド費用
・定期メンテナンス費用
・SIMカード搭載の場合はパケット通信費用
一軒家の場合は上記費用が掛かります。電気代は1台であれば数百円で済みますし、常時録画でも2000円前後ですので、一般宅でも許容範囲内となります。
映像の保存先をクラウドに設定する場合、どのくらいの期間を保存するかで月々の費用が変わりますが、目安としては2000円前後を見ておくといいでしょう。保存をクラウドではなくレコーダーにする場合は維持費用はかかりません。
ネットワークカメラではWi-FiもしくはSIMカードの3G/4G通信システムを用いることができますが、SIMカードの場合は通信キャリアの基本使用料がかかります。こちらはパケット通信費となり、月々2000円~5000円が目安となります。法人契約ができれば個人契約よりも半値で済ませることができます。
定期メンテナンス費用は販売店が用意するプランに加入することになり必須ではありませんが、防犯カメラが精密機械であることを念頭に加入の是非を決めるといいでしょう。
一軒家の防犯カメラも必要な時代に。個人事業主は早急に導入を
今回は一軒家における防犯カメラの設置が必要な理由と、全体の費用感をご紹介しました。特に個人事業主は顧客情報を自宅で管理しているため、必ず何かしらの防犯対策を講じる必要があります。
防犯カメラは侵入者が最も嫌がるセキュリティ機器となり、家内への侵入を未然に防ぐことができる効果的な対策のため、是非導入を検討してみてください。