邸宅で懸念される自転車のいたずらと最新の防犯対策
自転車のいたずらや盗難の発生件数は、邸宅を含む戸建てが最多の犯行場所となることはご存知ですか。特に邸宅では年々高級化が進んでいるロードバイクやクロスバイクを所有している割合も多いため、高級自転車を狙ったいたずらや盗難も増えています。
そこで、ここでは邸宅で発生する自転車のいたずらや盗難に対する、最新の防犯対策をご紹介します。
邸宅で多発する自転車のいたずら
自転車に対するいたずらや盗難の犯行現場は駐輪場が多いイメージがありますが、実は3件に1件が戸建てで発生しており、集合住宅を含めると2件に1件の割合まで増加します。防犯対策を疎かにしている邸宅であれば、犯人は敷地に容易く侵入して犯行に及ぶことができます。そのため、邸宅の家主はしっかりと自転車の盗難イタズラに向けた防犯対策を講じる必要があります。
被害続出。自転車を使用できない状態にされる
戸建や邸宅で発生するいたずらのうち、頻繁に見受けられるのは「ガムを鍵穴に埋められる」、「車輪を破壊、ハンドルを曲げられる」、「ロックをかけられる」、「タイヤの空気を抜かれる(パンク)」といった被害が挙げられます。
いずれも自転車を使用することができない状態となるため、器物破損といった犯罪が適用されますが、防犯対策を強化していない限り、なかなか犯人を特定することはできないのが現状です。
自転車の一部を盗まれる
自転車の盗難は車両ごと持っていかれるケースが多いですが、その一方で愉快犯の犯行として、サドルやライト、グリップなどが盗まれる事例も相次いでいます。また、ロードバイクやクロスバイクの多くは周辺機器やカスタムパーツを付けています。サイクルコンピューターやホイールは数万円する高価なものとなるので、それだけ盗難されやすくなります。
邸宅の自転車を盗む犯人は確信犯
邸宅で高級自転車の窃盗を企てる犯人は、プロの組織的な犯行である可能性も高いです。盗んだ高級自転車は買い取りセンターに売却することもできますし、昨今はインターネットの発達により、フリマアプリや通販サイトでも簡単に転売することができます。仮に犯人を逮捕することができても、既に転売された後では盗まれた自転車は戻ってきません。
自転車にいたずらされた場合も対応は難しい
上述したように、自転車に対していたずらをされた場合は器物破損として損害賠償を請求することができますが、これには裁判が必要となります。当然費用や手間もかかるほか、賠償命令が下っても、せいぜい数百円から数千円。また、被告が払うとも限りません。そのため、悔しいことに自転車にいたずらされても、所有者は泣き寝入りするのが現状となるようです。
「ソフト」の防犯対策では効果は期待できない
邸宅で自転車の盗難・いたずらを抑止する防犯対策を考慮する場合、「ソフト」と「ハード」を深く理解することが大切となります。ソフトは人的な危機管理対策となり、警告の張り紙や自転車カバー、強固な鍵が効果的となりますが、いずれも自転車を盗む犯人が脅威と感じることはないため、効果を見込むのは難しいでしょう。
邸宅で自転車のいたずらを解決したい場合はハードに頼る
邸宅で自転車のいたずらや盗難の解決を図る場合、重要となるのは「ハード」となります。しかし、従来の防犯カメラは映像記録に長けているものの、犯人に犯行を思いとどまらせる抑止機能はありませんでした。そのため、通販で買えるような安物の防犯カメラを邸宅の自転車置き場に設置しても、防犯効果は薄いと言わざるを得ません。
最新の防犯カメラで自転車の盗難やいたずらを未然に防ぐ
最新の防犯カメラは音声や光を使った犯罪抑止機能が優秀で、犯行を未然に防ぐことが可能です。ただし、邸宅の場合は「そもそも敷地に侵入させない防犯対策」が必要となります。上述したように、たとえ防犯カメラで犯人を特定することができても、逮捕に繋がる可能性は低いですし、既に転売後であれば被害に遭った自転車は戻ってきません。また、車の盗難と異なり、自転車のパーツ外しや車両の窃盗はほとんど時間がかからないため、中高生の不良や素人でも犯行が可能です。
自転車の盗難やいたずらに悩んでいる邸宅の家人は、まずは防犯カメラの専門家に相談をして、どこに防犯機器を設置すれば、未然に犯行を防ぐことができるのかを調査してもらうのがおすすめです。