邸宅の侵入窃盗の最新手口に対応。防犯対策を紹介
全国で最も侵入窃盗の割合が多い「戸建」ですが、取り分け邸宅は窃盗犯に狙われやすい標的となります。万が一窃盗犯と家内で遭遇してしまうと、命の危険もあり、家主は日頃から高いレベルの防犯対策を講じなければなりません。
そこで、ここでは多様化する邸宅への侵入窃盗に対応した最新の防犯対策をご紹介します。
「邸宅」は全国の侵入窃盗で最多の認知件数
警視庁犯罪統計では、全国の侵入窃盗のうち戸建及び共同住宅が占める割合はおよそ半数というデータが公開されました。また、当データは警察の認知件数のため、侵入されたことに気づいていない人や、被害届を出していない人といった被害者も含めると、件数はより増加することが予想されます。
では、戸建や邸宅はなぜ侵入窃盗の標的にされやすいのでしょうか。
戸建・邸宅はセキュリティが甘く侵入窃盗犯に狙われやすい
戸建や邸宅はマンションのような集合住宅と比較してセキュリティが脆弱であることが狙われやすい背景にあります。防犯カメラを付けている家庭やそのほかのホームセキュリティを実施している戸建・邸宅も多くはありません。せいぜい玄関における二重ロックやモニター付きインターホンくらいではないでしょうか。
邸宅の侵入窃盗は空き巣だけではなく忍び込みもも多い
戸建・邸宅の侵入窃盗といえば空き巣のイメージが多いですが、家人が就寝中に家内を荒らす“忍び込み”も実は少なくなく、侵入窃盗の4件に1件という高い割合を占めています。
邸宅で侵入窃盗犯と出くわしたら命の危険も
家人が就寝していることを確認して家内に忍び込む窃盗犯は、気づかれたときに備えて凶器を持っていることもあります。深夜にお手洗いや水を飲みに立ち上がった際に、偶然犯人と鉢合わせになるケースも決してゼロではなく、逆上した犯人が凶器を持って暴力行為に及ぶ可能性も否定できません。
侵入窃盗の手口と邸宅が狙われやすい理由
邸宅における窃盗犯の侵入手口は、およそ半数が「無締まり」となり、次いで多いのが「ガラス破り」です。防犯カメラやその他ホームセキュリティを整備している邸宅は、自身の防犯能力に過信して玄関や窓の鍵の閉め忘れも少なくありません。ゴミを出しにいく数分の間も侵入窃盗犯は見逃しません。
邸宅は敷地が広く死角が多い
邸宅は一般戸建と比べて敷地面積が広い分、死角も増えます。ガレージの裏口や塀に沿った芝や木々、建物の裏側など、普段気に留めない場所は窃盗犯の侵入経路になりやすく、また往々にして防犯カメラの死角にもなっているものです。
塀などで囲まれている邸宅は要注意
邸宅の中には「建物と庭を塀で囲んでプライバシーを確保」しているところも多いですね。しかし、塀で囲まれた建物は侵入窃盗犯からすると、「敷地に入ってしまえばこっちのもん」となります。外から内部の様子が見えませんので、外部の人間が不審に思って通報してくれることもなく、大変危険な状況に置かれることになります。
邸宅の傍に公園やファミレスがある
公園やファミレスは長居をしても怪しまれないため、侵入窃盗犯からすると、下見をする監視場所に最適です。ファミレスは深夜営業をするお店も多いので、窓越しに邸宅を監視することにより、家族構成から家人の帰宅時間、就寝時間、起床時間にいたるまで把握することができます。
邸宅の防犯対策は、「窃盗犯の侵入を防ぐ防犯機器である」ことが重要
邸宅で侵入窃盗を防ぐ防犯対策を検討する際、大切となるのは「侵入を防ぐ防犯機器であるかどうか」です。昨今はセンサーライトや振動センサーなど高度な防犯機器も出回っていますが、いずれも侵入された後の対策となります。
上述したように、侵入窃盗犯は凶器を持っている可能性も否めなく、一度侵入した犯人はセンサーライトでは物怖じしないかもしれません。リビングに防犯カメラを設置して犯人の顔を特定することができても、財産を盗まれたり、暴行されてしまっては防犯対策の意味がありません。
そのため、邸宅で防犯対策を強化する場合は、通販など自前で揃えるのではなく、専門家にしっかりと現地調査をしてもらったのち、適材適所に最適な防犯機器を設置することを強くおすすめします。