邸宅における自動車の盗難やいたずら被害の防犯対策
邸宅の家人は高級車を所有している比率が高いことから、しばしば自動車のいたずら被害に悩まされます。悪質な犯人であればパーツを破壊・解体したり、窃盗事件に発展することもあり、家主としては事件が大きくなる前に事前に防犯対策を講じておきたいところです。
そこで、ここでは邸宅で所有する自動車の盗難及びいたずらを未然に防ぐ防犯対策をご紹介します。
邸宅で自動車の被害が多発
邸宅では侵入窃盗と同様に、自動車に対するいたずらが多発しています。塀を飛び越えて敷地に不法侵入して自動車に危害を加える人間もいれば、ガレージのカギを焼き切って車両ごと盗む窃盗犯もいます。
警察に相談しようにも証拠映像がなければ捜査は難しいですし、映像から顔を特定できなければ逮捕をすることはできません。何の防犯対策も講じていない邸宅が自動車の盗難いたずらといった被害に遭った場合は、事実上泣き寝入りするしかないのが現状となります。
邸宅で自動車の盗難が多い理由
一般住宅よりも一回り大きい邸宅は、見た目でも豪華です。傍から見ても居住者は高所得者であることは想像できますし、所有している自動車も高級車であることは誰でもイメージできます。
窃盗犯からすると、中古車ショップのような販売店を狙うより、セキュリティの認識が甘い邸宅の方が逮捕リスクが低いと判断します。
邸宅で発生する自動車のいたずらの事例
邸宅の家人は、所有している自動車に対して、実際どのようないたずらのリスクを危惧しなければならないのでしょうか。
邸宅で発生する自動車のいたずら事例としては、「10円玉や小石によるひっかき傷」、「ワイパーが折られる、盗まれる」、「ドアミラーやヘッドランプが破壊される」といった悪質ないたずらばかりが見受けられます。いずれも場合によっては車両保険が適用されますが、翌年の保険料の値上げを考えると、自腹で修理した方が安くつくこともあり、自動車の所有者としては手痛い出費となります。もちろん自動車が高級車や外車であれば、修理費用は馬鹿になりません。
ドライブレコーダーは作動しないときがある
邸宅の自動車に対して独自の防犯対策を実行している所有者の中には、「ドライブレコーダーで録画しているから犯人は分かる」という人もいます。確かに最近のドライブレコーダーはパーキングモードに設定することにより、振動を感じたり人が正面に立ったときに自動的に録画モードが作動する機能があります。
しかし、ドライブレコーダーも万能ではありませんので、何かしらの不具合で作動しないこともありますし、そもそもドライブレコーダーや車両が盗まれてしまっては元も子もありません。
邸宅で自動車の盗難・いたずらのリスク
単なる自動車へのいたずらで済めばまだいいのですが、場合によってはパーツや車両の盗難被害に遭うことも考えられます。
邸宅における自動車のパーツ盗難やいたずらは、犯人が周辺に住む地域住民の可能性も高く、一度侵入方法を覚えてしまえば、二度三度と同じ手口で被害に遭います。また、犯人が地域住民の場合は、近くの公園やレストランから下見をされている可能性もあり、邸宅の居住者の行動は把握されているかもしれません。
自動車が盗難されたら戻ってくる可能性が低い
邸宅の駐車場から自動車の盗難に遭った場合、戻ってくる可能性は極めて低いことも覚えておかなければなりません。盗まれた車は日にちを置かずして解体されてパーツとして転売されるか、車両ごと外国に不正輸出されます。昨今はインターネットの発達により、フリマやネット通販など多様な売却ルートがありますので、転売するための時間はほとんどかかりません。
防犯カメラの設置で邸宅の自動車の盗難・イタズラを阻止
上記のことから、自動車の盗難被害はもちろん、いたずらであっても「事後対策では遅い」ことが挙げられます。そのため、邸宅の家主は犯人の逮捕を目的とするのではなく、犯行を行わせない、邸宅の敷地に侵入させない防犯対策が肝心となります。