邸宅の重大リスク「不審者の侵入対策」を解決する防犯対策
豪華な戸建の邸宅は、傍から見ても「お金持ちが住んでいる」、「金目のものがたくさんある」と推測することができます。そのため、邸宅に侵入を試みる不審者は全国で多発傾向です。
しかし、注意したいのは不審者のすべてが金品目的ではないということです。邸宅に侵入を図る不審者の目的はさまざまで、場合によっては家人の命を脅かす危険性も孕んでいるため、日頃から危機管理意識を高く持ち、不審者の侵入を未然に防ぐ防犯対策を講じることが大切です。
邸宅に侵入する不審者の目的
邸宅は多額の現金や有価証券、高級車、宝石、貴金属などを管理していることが多いため、事務所や店舗荒らしをするよりも、セキュリティ管理が低い戸建を狙う方が成功率が高いと窃盗犯は判断します。
また、侵入者の目的は必ずしも現金の窃盗ではありません。不法投棄や植栽へのいたずらなど、侵入者の目的や手口はさまざまです。そのため、邸宅の家主は、あらゆる侵入リスクに対応した防犯対策を考える必要があります。
不審者の侵入でリスクが高い「放火」
放火の多くは愉快犯や衝動的な犯行となるため、どの邸宅においても一定のリスクを抱えることになります。特に高い塀で自宅を囲んでいる邸宅は要注意です。一度敷地内に侵入してしまえば外から気づかれることはありませんので、放火犯はじっくりと犯行に及ぶことができます。
自動車や自転車の車両の盗難
邸宅では高級車や高級自転車を所有している家庭も多いため、車両を専門とした窃盗犯に狙われます。邸宅の周辺に公園やレストランがあれば周囲に怪しまれずに下見もできますし、居住者の出入りを一度見れば、車や自転車の車種も把握できるので、容易に犯行に移すことができます。
不審者に侵入されやすい邸宅の特徴
戸建てに侵入盗が多発する理由は、不審者に侵入されやすい環境であることが多いからです。それは邸宅でも同様で、場合によっては一般戸建よりも侵入が容易い物件も見受けられます。
高い塀で覆われ、植栽がある
邸宅の中には、プライバシーの確保とセキュリティの観点から、敷地を高い塀で囲んでいるところも多いです。しかし、上述したように、不審者が一度高い塀を越えてしまうと、外から内部の様子をうかがうことができませんので、犯罪をするには好材料となります。
また、庭の美観のために背の高い常緑樹や落葉樹を植えている場合は、返って植栽が隠れ蓑となってしまい、防犯カメラの死角を作ってしまうことがよくあります。
家人が留守にしがち
邸宅に侵入する犯罪者の多くは、事前に下見をして行動パターンを調べています。家人が自宅を不在にする時間が多ければそれだけ狙われやすく、日中・夜間ともに空き巣・忍び込みのリスクを抱えることになります。また、出勤時間や帰宅時間、就寝時間といった生活のリズムが毎日同じであれば、それだけ家人が不在の隙を狙いやすくなります。
敷地及び自宅へ侵入させない防犯対策が肝心
不審者が金品目的のために自宅への侵入を図ろうとする場合、邸宅の家人が侵入者と鉢合わせしてしまう危険性もあります。赤外線センサーや警報アラームはかえって侵入者を逆上させてしまう可能性もあります。
また、盗難に遭った金品は即現金化されてしまいますし、車は解体後に買い取りセンターやネット通販などで売却されてしまいます。仮に犯人を逮捕することができても、失った財産が戻ってくるとは限りません。
そのため、防犯対策を講じる際は、不審者が自宅に侵入した後の対策ではなく、邸宅の敷地を跨がせない方法を検討するべきとなります。
最新のハードとソフトの両立が大切
邸宅における不審者の侵入対策には、家人が高い防犯意識を持つ「ソフト」と、あらゆるリスクや手口に対応できる最新の「ハード」が必要となります。ソフト面では「スペアキーは分かりやすいところに隠さない」、「玄関ドアは常に二重ロック」、「短い時間でも自宅を不在にするときは鍵をかける」、「自宅のあらゆる窓を閉める」といった基本的な危機管理対策となります。
一方でハードは邸宅の敷地に侵入をさせないことを念頭に、邸宅周りに不審者の存在を見つけたら、すかさず関知して家人に知らせる機能や、不審者に対して光や音声で威嚇して、追い返す機種を選定するべきです。
いずれもネット通販などで買える代物ではありませんので、きちんと専門家に現地調査をしてもらったのち、適切な機種と台数を提案してもらうようにしましょう。