ソーラー防犯カメラの「畑・農業」で活用するメリットと利用方法
ソーラー防犯カメラは「畑」や「農業」の分野で活躍しますが、具体的にどのような防犯対策をとることができ、どのようなメリットがあるのか、不明点も多い様子です。
そこで、今回はソーラー防犯カメラの特徴や農地におすすめの機能などをご紹介します。
畑・農業における犯罪リスクとは
近年は畑や農地など農業を営む人にとっては大きな打撃となる「野菜や果物の窃盗」をする侵入者が増加しています。特に2010年以降はベトナム人やラオス、ペルーといった発展途上国の人々が技能実習生として多く日本に入国し、職を失ったのち、悪さを働く人が後を絶ちません。
野菜や果物どろぼう以外にも畑や農地を荒らされたり、農具や工具といった農業機械を破壊・盗難される事例もここ数年で増加しています。
トラクターのような大型で古い農業機械であっても、東南アジアや南米といった途上国に不正輸出すれば高額で転売することができます。
畑や農家・農業の防犯対策の現状
畑や農家・農業を営む人の中には、有刺鉄線を敷いたり立ち入り禁止看板を立てているところも多く見受けられますが、実際に侵入を試みて犯罪を企てようとする人間からすると、これらの防犯対策はほぼ無意味となります。
特に畑や農家など農業が盛んなエリアは人口の少ない郊外にあることが多いため、侵入者は犯行に気づかれることなく、夜間に時間をかけて犯罪をすることができます。
防犯カメラは「犯行を未然に防ぐ」畑・農業に最適の防犯機器
農業を営む農家の中には防犯意識が高く、防犯カメラで畑を監視している人も最近は増えてきました。しかし、農家が使っている防犯カメラは往々にして古い型落ちの機種で機能は低いですし、多くの場合は使い方を誤っていて、犯人には気づかれないか、もしくは気づかれても脅威に感じずに犯行が続けられます。
防犯カメラを「犯人を特定するため」に使っている農家は、まずはその認識を改めることが重要です。防犯カメラの本当の役割は「犯人に防犯カメラを脅威と感じさせ、犯行をやめさせる」ことにあります。
そのため、もし畑を管理する農家の中で「防犯カメラは効果がないから辞めた」という人がいましたら、今一度防犯カメラの使い方を確かめてみてはいかがでしょうか。
屋外設置型の防犯カメラで畑を監視。どんな機能がおすすめ?
畑を監視、及び不審者の検知に優れた屋外設置型の防犯カメラは、どのような基準で機種を選択すればいいのでしょうか。
まず、畑が広く、自宅と距離が離れていて人の気配がないところに防犯カメラを設置しなければならない場合は、下記の点を考慮してみてはいかがでしょうか。
夜間の光がない場所でも鮮明に映る高解像度赤外線カメラ
まず、畑が広がる農業エリアでは、外套など人工的な光が圧倒的に少なく、夜は暗闇に覆われます。昔の赤外線防犯カメラは、周囲の光の感度をあげることによって白黒の映像に映し出すことが可能となるため、まったく外套のない畑近くには設置することができませんでした。
しかし、近年の最新防犯カメラには、光がまったくなくとも映像を映すことができる高感度の赤外線カメラがあります。農家・農業に従事する人は、こちらを選ぶのが最良と言えるでしょう。
スマホ連動・遠隔操作ができるネットワークカメラ
一昔前までは、防犯カメラの映像は都度モニターを立ち上げて確認しなければなりませんでした。そのため、食事をしているときやテレビを見ているとき、寝ているときに泥棒や不審者が畑に入ってきても、リアルタイムで気づけることはほとんどありませんでした。
翌朝、防犯カメラに泥棒が映っていて、警察によって逮捕されたとしても、盗まれた野菜や果物、農業機械などは戻ってこないケースが大半です。仮に返還されても食べ物のほとんどは売ることができない状態となっていることでしょう。
そのため、大切なのは不審者が畑に入る前に防犯カメラが検知し、農業主に伝えることとなります。
スマホ連動型の防犯カメラはインターネット回線が必要となりますが、遠隔操作をすることができるほか、防犯カメラが犯人を検知すると、即座に農業主のスマホにアラームが鳴ります。
ソーラー防犯カメラを畑・農業の利用シーンに選ぶメリット
日本は古くから安全大国だったため、防犯カメラの最新技術や最新事情に疎いところがあります。世界では畑や農家といったところではソーラー防犯カメラが広く普及しています。
そこで、下記ではソーラー防犯カメラを畑・農業の利用シーンに選ぶメリットをご紹介します。
1.ソーラー防犯カメラなら畑・農業に工事不要で設置可能
ソーラー防犯カメラの大きな特徴の1つに「工事不要で屋外設置ができる」ことが挙げられます。一般的に防犯カメラは電源を供給するケーブルとインターネットを繋ぐケーブルが必要です。昨今は電源供給とネット回線を1本で繋ぐLANケーブルが普及してきましたが、それでもLANケーブルの工事は必要となります。
しかし、ソーラー防犯カメラの多くはWi-FiやSIMカードに対応しているため、すべてワイヤレス化が可能となります。
2.ソーラー防犯カメラは電源供給不要。遠方に設置可能
電源はソーラーパネルから自給することができるのがソーラー防犯カメラの強みとなります。余計な工事不要でカメラ本体を据え置くだけで使うことができるのは非常に魅力的です。
注意点としては、防犯カメラを設置する電柱などがない場合は工事が必要となることと、Wi-FiとSIMカードのいずれかに対応している機種でなければ、電源は不要でもLANケーブルの有線工事が必要となります。
畑を管理する農家でも昨今は自宅にWi-Fiを設置している家庭も多くなりましたし、自宅から畑まで遠いようであれば、Wi-Fiが届かないためSIMカード搭載型のソーラー防犯カメラを選ぶのがおすすめです。
3.スマホ連動・夜間対応赤外線機能も搭載
上記ではおすすめする防犯カメラの機能をご紹介しましたが、ソーラー防犯カメラにもスマホ連動型や夜間の暗がりでも高解像度の赤外線を照射できる機種があります。
ただし、スマホ連動や夜間対応といっても操作性や映像の解像度はカメラによって大きな差があるため、ソーラー防犯カメラを導入する際は必ず専門家に来てもらい、実機にて映像を確認してください。
ソーラー防犯カメラを畑・農業で使う場合は実地調査が肝心
ソーラー防犯カメラを畑・農業に設置したい場合は、ネット回線や工事の有無だけではなく、本当にソーラー防犯カメラが最適な機種であるかどうかも含め、防犯設備士の有資格者に現場に来てもらうようにしてください。
実機にてロケテストを行うこともできますし、実際にスマホやパソコンで遠隔操作をしてみることもできます。
カタログだけを見せて導入を提案する業者は畑・農業に限っては避けるべきと言えるでしょう。