アパレルショップで盗難&内部不正防止の防犯カメラを導入した事例
アパレルショップでは服飾品の盗難や内部不正が多発します。ロス率が高いと店舗の存続にも関わる事案のため早急に解決したいところです。
今回は盗難・内部不正を防止してロス率を改善するための防犯カメラの導入事例をご紹介します。
防犯カメラの導入を検討したきっかけ
今回導入したアパレルショップは東京都内にある中型店で、主に10代から20代の男性・女性向けの服飾品を販売する店舗となります。衣類を中心にバッグやアクセサリーなど服飾品も取り扱いがあり、若者に支持されているのが特徴ですが、その一方で最近はロス率が高く、理想の1%未満を大きく超える2%という結果に店長は毎日悩んでいらっしゃいました。
万引き防止策としては防犯タグを付けることが優先されますが、在庫を含めて何千という商品点数があるため、すべてに付けることができずにいるほか、最近はネットなどに情報が出回り、ニッパーやフォークで簡単に取り外せることも懸念事項にあります。
また、危惧している点は万引き犯だけではなく、従業員による内部不正も挙げられます。具体的には「特定の従業員がシフトのときに決まってレジの現金が合わない」、「特定の従業員が在庫担当をすると数が合わない」といったものです。
いずれも証拠がないため咎めることはできませんが、このまま高いロス率が続くと店舗の存続にも関わるため、早急に何とかしたい、というご相談をこの度弊社防犯カメラナビにいただきました。
アパレル店舗が防犯カメラに求めるもの
今回のアパレル店舗は上述したように、「万引きの防止」、「内部不正の防止」が第一の目的となります。そのため、防犯カメラに求められるのは「万引きや不正をしている様子と犯人の顔を鮮明に映像に残す」ことと「防犯カメラの映像をどこでも確認できる」ことが挙げられます。
また、アパレル店舗はフロア面積はそれほど大きくないものの、商品で死角が増えることが多いため、視野角が広い機種を選ぶのもポイントとなります。
アパレル店舗で防犯カメラを導入するポイント
今回防犯カメラを導入したアパレル店舗は既にWiFi環境が整っていたため、それを活用してネットワークカメラの配線工事をしました。ネットワークカメラであれば無線を使って映像を飛ばすことも可能ですが、電波が不安定になることが多いため、できるだけ配線工事をすることが推奨されます。
また、アパレル店舗ではお客様を緊張させないようにバレット型ではなくドーム型の防犯カメラが採用されやすいです。ただし、万引きが多く、また常習犯が出入りしていると思われるケースでは、あえて監視している旨を犯人に伝える意味でもバレット型を設置することもおすすめできます。
また、画素数は200~400万画素あれば十分となります。中にはハイスペックを謳って800~1600万画素の機種も増えてきましたが、これらは4Kとなるので、4K対応のモニターがなければ意味がありません。それよりも静止画をズームにしても画質が粗くならない光学ズームレンズを採用している機種を選択するのがおすすめです。
アパレル店舗に防犯カメラ導入後の感想
今回アパレル店舗に防犯カメラを導入いただいたあとは、想定通りロス率は翌月から下がり、3か月平均で1.2%台まで減少しました。また、従業員の内部不正も見つけ厳正に対処をして無事に解決に至りました。
また、防犯カメラの映像はパソコンとスマホにも転送できるため、店長が休みの日や退店した後でも外出先や自宅で店舗内の様子を確認できることも評価をいただきました。
集音マイクを別途設置することによって店内の声を拾うことができ、従業員とお客のやり取りを聞くことが可能となることを伝えると、こちらも次回以降導入を検討すると仰っていただきました。
防犯カメラナビからひと言
アパレルの中でも若年層をターゲットにした店舗では、自然と万引き犯が多く出入りすることになります。また、従業員も10~20代と若い人が多いため、犯罪意識の低い従業員が内部不正を働くことも考えられます。
小規模のアパレル店舗であれば、店長が労務管理も担うのも普通となるため、負担を減らすためにも防犯カメラの導入は推奨されます。
また、防犯カメラはあくまでも「万引きや内部不正を未然に防ぐ」ためのツールとなります。「万引き犯は警察に通報します」、「防犯カメラ作動中」といったPOPを壁に貼るのも良いですし、防犯カメラを在庫置き場とレジ傍に設置して監視していることは、予め従業員にも伝えておくことで内部不正を防ぐことができると考えられます。
月々の想定コスト
月額16,000円
アパレル店は死角が多いため最低でも四隅に取り付けるのが基本となります。一括購入が難しい場合はリース契約も検討できます。
予算が限られているからといってカメラのスペックを落とすと、防犯能力が下がってしまいますので、あくまでも適材適所に設置することを前提に予算を組むといいでしょう。