フィットネスジムで接客管理や事故対策の防犯カメラ導入の事例
フィットネスジムも昨今は競争が激化し、各運営会社はこれまで以上のレベル高い接客が求められます。また、フィットネスジムは重量のあるマシーンやトレーニング機器が多く、利用者の不慮の事故も多発しており、場合によっては運営会社の損害賠償責任に発展する事案も報告されています。
そこで、ここではフィットネスジムの接客管理や事故対策に防犯カメラを導入した事例を紹介します。
防犯カメラの導入を検討したきっかけ
今回導入の相談をいただいたフィットネスジムは、新型コロナ後にオープンした店舗で、東京都内駅近くの住宅街という好立地。中間所得者層をターゲットに、仕事帰りの男性女性が主な客層となっています。
ただし、周辺には他にもフィットネスジムが存在し、古くから根付いている小規模ジムと全国展開しているスポーツクラブは、依頼者にとって脅威の競合となっている現状があります。
そのため、今回は防犯カメラの導入により、遠方の本社事務所から接客の様子をモニタリングしたいというのが第一の希望。ただし、フィットネスジムは会員・利用者の事故もつきものなので、安全対策がしっかりされているかの確認や事故防止策の発案などにも防犯カメラを利用したいとのことでした。
安全配慮義務違反でフィットネスジムに損害賠償請求の恐れも
フィットネスジムにはバーベルなど重量のあるトレーニング機器が数多くあり、力の弱い男性女性、お年寄りの人は思わぬ事故に遭う可能性も十分考えられます。
通常このような事故に運営会社側の責任は問われないのが常ですが、予期・予測できる事故が発生してしまった場合は、運営会社にも過失責任となる安全配慮義務違反が問われ、損害賠償責任が追及される事例も実際あります。
そのため、フィットネスジムを運営する際は、トレーニング機器の配置や扱い方などにも注意しなければなりません。
フィットネスジムで防犯カメラを導入するポイント
フィットネスジムはトレーニング機器が障害物となるものの、基本は見通しのいいワンフロア構成となるので、防犯カメラは2~4台と最少台数で足りる場合がほとんどです。ただし、トレーナーと利用者のやり取りや利用者のトレーニング機器の扱い方・事故検証などの確認が必要のため、高画素及びズームをしても画質が粗くならない光学ズームレンズを採用している機種がおすすめです。
また、接客のやり取りの様子だけではなく、会話の内容も聞き取りたいのであれば、集音マイクとスピーカーが内蔵している最新の防犯カメラを選ぶのもおすすめです。外付けでも構いませんが費用は割高となります。
ネットワークカメラを活用して本社から指示出しも可能
防犯カメラにはアナログカメラとネットワークカメラがあります。アナログカメラは同軸ケーブルで接続するためモニターと有線で繋がなければなりませんが、ネットワークカメラはインターネットを用いて無線で映像をデジタル機器に飛ばすことができるため、遠く離れた本社の事務所・会議室のモニターに映像を転送し、リアルタイムで現場に指示出しすることもできます。
新型コロナ後の安定した事業運営に対応したセキュリティ対策の導入も提案
2023年以降新型コロナは一旦は落ち着いていますが、時期によって再び感染者が増えることも懸念されます。密となるフィットネスジムにとっては運営に大きな支障が出ることも懸念されるため、トレーニング機器の殺菌消毒だけではなく非接触型温度センサーなどの常設も検討するのがおすすめです。こちらも防犯カメラの販売店に相談して一緒に導入するのがいいでしょう。
フィットネスジムに防犯カメラ導入後の感想
今回導入いただいたフィットネスジムは、顧客満足度の向上に注力し、現場の音声のやり取りやトレーナーの教え方、トレーニング機器の配置などを本社で検討・指示出しすることに防犯カメラを活用し、一定の成果を上げることができたと評価いただきました。
また、来年を目途に店舗を増やすとのことだったので、ネットワークカメラを用いれば複数店舗の映像を1つのモニターに映すことも可能であることも気に入っていただきました。
防犯カメラナビからひと言
一昔前は防犯カメラといえば不審者の侵入者対策が主な役割でしたが、昨今はネットワークカメラの普及によりインターネットを活用して従業員のモニタリングをする事例が増えてきました。また、鮮明な画像で映像を確認したい場合は、4K対応の機種とモニターを用意することで実現できます。
設置工事に関しても室内でWiFi環境があるフィットネスジムはそれほど大がかりになりませんので、工事費用も節約することができます。
月々の想定コスト
月額15,000円
4K・フルハイビジョンといった高画質で映像を確認したい場合は最新機種の防犯カメラを選ぶとともに、モニターも吟味しなければなりません。
ネットワークカメラであればスマホやパソコンでも手軽に映像を見ることができますが、それでは4K対応のカメラを選ぶ意味がありませんので、事前に販売店の担当者とよく相談をして運用方法を決めるべきと言えます。