レストランで店舗内外のセキュリティ対策に防犯カメラを導入した事例
レストランでは主に駐車場・接客管理・店舗内外の防犯対策といったセキュリティ管理が必要となります。ここではレストランに総合セキュリティ対策が可能な防犯カメラを導入した事例を紹介します。
防犯カメラの導入を検討したきっかけ
今回防犯カメラを導入いただいたレストランは、都心一等地にて営業する洋食レストランです。店舗外には5台の駐車場スペースが設けられ、店内はおよそ50坪で客数は45席となります。防犯カメラの導入にあたっては兼ねてより以下の懸念点がありました。
- 夜になると駐車場に若者がたまる
- 以前当て逃げの被害に遭ったお客様がいた
- 接客時にクレームがあったが、その時の様子をカメラの映像で録画したかった
- 店長が不在のときの厨房とホールの様子を確認したい
- 先日近くのレストランで窃盗事件が遭ったため心配している
- 従業員がレジからお金を盗んでいないか心配
などです。そこで、これらの問題を解決できるセキュリティ機器を探しに弊社にご相談いただきました。弊社ではセキュリティ機器全般を取り扱っていますが、上記の悩みは最新の防犯カメラで対策を図ることが可能となります。
また、内部不正に関しては防犯カメラを適切に活用することで事後対策ではなく未然に防ぐことも可能です。
レストランは治安が悪いと客足が遠のく
レストランのような飲食店は新規客とリピーターの双方を大切にしなければなりません。しかし、駐車場が若者のたまり場で車が止めにくかったり、大声で従業員を怒鳴りつけるクレーマーがいるようなお店に入りたいと思うお客はいません。また、その場に居合わせたお客がその時の様子を画像や動画に収めてSNSにアップすると、瞬く間に炎上したり、口コミ評価で低評価がつく要因にもなってしまいます。
ただし、アルバイトやパートが多いレストランでは、このような悪質なお客に対応する方法を持ち合わせていないため、一度トラブルが発生してしまうと右往左往して解決が困難となることがよくあります。そのため、レストランの運営会社としては、トラブルが発生しない環境作りに努めるのが最善の策と言えます。
レストランで防犯カメラを導入するポイント
レストランで防犯カメラを導入するにあたっては、上記の通りトラブルの発生を未然に防げるかが焦点となります。通常の防犯カメラは単に映像を映して保存するだけのため、防犯カメラを気にしない人にとってはトラブルの解決にはつながりません。
一方で最新の防犯カメラは威嚇撃退の機能がついており、当該人物に音声や光・音などで防犯カメラに気づかせ、威嚇してその場を退散させる効果が期待できます。
また、クレームが起きた際はお客と接客担当の従業員の会話のやり取りをしっかりと録音しておく必要があります。そのため、鮮明な音声と映像を録画するため、集音マイクを別途設置することも検討できます。
内部不正の防止に関しては、従業員に防犯カメラを設置していることを予め伝えておくとともに、レジの現金と従業員の手元がよく見えるよう、高画素のカメラやズームができるレンズを採用している機種を選ぶのがおすすめです。
レストランに防犯カメラ導入後の感想
今回のレストランでは厨房、レジ、ホール、駐車場にそれぞれ防犯カメラを設置。駐車場と出入り口には音声のやり取りができる機種を採用し、夜間の不審者に対して音声による警告ができるようになりました。音声は機械によるデフォルトだけではなく、店主がスマホやパソコンで映像を確認しながらマイクで音声を伝えられるように設定。
導入後は駐車場にたまっていた若者に対して、防犯カメラの音声機能で注意したおかげで、それ以来現れることはなくなりました。また、内部不正に関しても防犯カメラの設置を意図的に従業員に伝えたことによって、現金が合わない問題もなくなったとのことです。
防犯カメラナビからひと言
近年の防犯カメラは非常に機能性に富んだ機種が増えており、導入を検討しているレストランは適材適所に設置する機種を選択する必要があります。
小規模飲食店によっては町の電気屋や家電量販店、通販サイトなどで安価に購入することもあるようですが、防犯カメラの設置に関しては専門的な知識を用いて機種の選択から設置場所、向き、高さ、設定の必要があります。防犯カメラ専門店には“防犯設備士”の有資格者が在籍していることが多いので、担当者に直接現場調査とロケテストに来てもらうことが防犯対策でしっかりとした効果を実感するコツとなります。
月々の想定コスト
月額15,000円
防犯カメラは配線工事や周辺機器の購入が必要となるので、一括購入を検討すると初期費用は50~100万円かかる場合があります。
一方で防犯カメラはリース契約が可能です。他の備品と同様に毎月の経費で落とすことができるので、店舗によってはリースがおすすめです。