お寺向けスマホによる侵入者撃退システム導入事例
通常のお寺では住職が防犯管理しているものの、常に境内を見張っているわけにはいきません。しかし、昨今の治安情勢の悪化から、全国の寺院は昼夜問わず敷地内における不審者の監視が必要となります。
そこで、ここではスマホによる侵入者の撃退システム構築事例を紹介します。
防犯カメラの導入を検討したきっかけ
今回は関東圏にあるお寺の住職から防犯カメラの導入依頼をいただきました。同仏閣では既存の防犯カメラがあるものの、近年は配線の不具合や映像の乱れが多発し、度々業者を呼んでは修理をしている状況とのこと。また、アナログカメラのためモニターでしか映像を見ることができなく、住職が不在時は境内を監視できない悩みがありました。
そこで、今回は弊社が実地調査をしたのち、「スマホで防犯カメラの映像を確認」し、さらに侵入者を発見時は撃退できる機能を搭載したカメラシステムの構築を提案致しました。
コロナを経て治安の悪化が顕著に。境内における犯罪リスクとは
お寺・寺院といった仏閣は周囲が雑木林で囲まれた自然エリアに建つことが多く、人目を気にせず犯行に及べることから、以前より賽銭泥棒や仏像の破損行為などが全国で散見されます。
しかし、2020年より猛威を振るう新型コロナを経て、「さらに治安が悪化した」と悩む住職も多い様子です。場合によっては文化財の盗難や無差別の放火といった重大な事件に発展する犯罪リスクも孕み、どの仏閣も防犯対策の強化が急務となっています。
不審者の早期発見&通報が重要。盗まれた貴重品は戻ってこないケースが多い
仏閣に防犯対策を導入する上では、「不審者の早期発見」が何よりも重要です。お寺には貴重な仏像や文化財が安置されています。仮に盗難被害に遭った場合、防犯カメラの証拠映像から犯人を逮捕できても、盗まれたものが戻ってくるとは限りません。窃盗犯は盗んだ仏像や文化財はいち早く転売したり海外に不正輸出します。そのため、不審人物の出現を即検知し、警察に通報できるシステム構築が仏閣に求められます。
お寺向けスマホによる侵入者撃退システムを導入するポイント
今回は住職が一人でお寺の防犯対策を管理していることから、住職がどこにいても防犯カメラの映像を確認できるよう、スマホ対応のネットワークカメラを導入しました。既存の防犯カメラを入れ替える形となりましたが、配線工事は最小限に抑えることができました。
アナログカメラ(同軸カメラ)は防犯カメラとモニター及びレコーダーを有線で接続する一方、ネットワークカメラは一部を無線接続が可能です。今回は電波の安定性を確保するため有線を選択しましたが、設置環境によっては配線工事が難しい場合やレコーダーやモニターを遠距離に設置したいときは無線を検討できます。
また、既存の防犯カメラの設置場所だと若干死角が多いため、住職と相談して設置位置を変更したところ、導入台数が1台減り費用の節約にも繋がりました。
スマホでどこでもカメラの映像確認が可能。検知後は即座に警報通知
ネットワークカメラの強みはカメラの映像をスマホに転送できることです。人数は問いませんので、住職の身内や従業員に閲覧権限を付与することもできます。また、夜間に不審者を検知すると、即座に警報が鳴り、音や光、音声で侵入者を威嚇撃退することが可能です。音声は事前に録音した任意の声を設定できるほか、スマホを介してリアルタイムの声で「いま見てるぞ。これから警察に通報するからな」と犯人を撃退することもできます。
お寺向けスマホによる侵入者撃退システムを導入した後の感想
今回はお寺の境内に設置している既存のアナログカメラをネットワークカメラに切り替え、さらに現地調査を行い設置場所の見直し、及びカメラの映像をスマホに転送する設定をしました。今回導入した機種は検知機能が非常に優れており、検知範囲を手動で決定できるほか、検知後は自動で光と音声を発信・威嚇できるのが特徴です。
防犯カメラの設置にあたっては、弊社在籍の防犯対策の専門家がしっかりと調査を行い、最適な機種を提案致します。また、ロケテスト時には住職にもカメラの映像をスマホとモニターで確認してもらうことで、契約後に「思っていたより画質が低い」といった印象のギャップを無くすことができます。
実際住職から「現地調査もロケテストもすべて契約する前に無料でやってくれたため、信頼できた」と評価いただきました。
防犯カメラナビからひと言
「防犯カメラナビ」ではお問い合わせを受けたあと、“防犯設備士”の有資格者が無料で現地調査及びロケテストを行い、予算や活用目的に応じて最適な機種を提案させていただくことを強みとしています。販売店によっては「ロケテストは契約後」、「別途料金が発生」といった条件付きも少なくありませんので、業者選びは慎重に吟味することをおすすめします。
月々の想定コスト
月額10,000円
今回はスマホで映像を確認することを目的とし、モニターは既存のものを使うことで費用の節約が可能となりました。
リース契約も4~7年と幅広く対応できますので、初期費用含め、まずはお気軽にご相談ください。