コンビニの防犯カメラ運用方法とおすすめの機種
コンビニでは防犯カメラの運用が必須となります。店内での盗難、従業員の不正行為、駐車場における車上荒らしなどの防犯に有効な他、地域の治安にも貢献することができます。
だからこそコンビニに防犯カメラを設置する際は、他業種よりも機種の選定には吟味が必要です。そこで、ここではコンビニに求められる防犯カメラの機能や選び方、運用方法、おすすめ機種を解説します。
コンビニの防犯カメラの設置場所とトイレの有無
一般的なコンビニの防犯カメラの設置場所は以下となります。
- 出入り口
- レジの頭上
- 売り場内
- バックヤード
- 駐車場
プライベートな空間となるトイレには設置できません。駐車場が開けた空間であれば、駐車場だけではなく道路まで映せるのが理想となります。ただし、それにより車両のナンバープレートが鮮明に映らなかったり、死角ができてしまい、車両が満車になったときにプレートが見えない状況にある場合は優先して問題解決しなければなりません。
コンビニの防犯カメラの保存期間
コンビニの防犯カメラの保存期間はおよそ1週間から1ヵ月程度となります。コンビニの会社、直営店かフランチャイズかによっても防犯カメラの運用方法は異なるため、保存期間もまちまちとなります。
例えば10日程度の保存期間に設定した場合、11日以降は古い日時の映像から自動的に上書きされる仕組みとなります。
また、防犯カメラの保存期間は長ければいいというわけでもありません。防犯カメラの保存期間はメモリの容量に依存するため、HDD、SSD、SDカード、クラウドといった保存方法と容量によって保存できる時間は大きく異なります。
また、防犯カメラ本体のスペックも保存期間に関与します。最新の防犯カメラは圧縮率が高いため、映像のファイルを可能な限り圧縮してサイズを小さくして保存できます。
防犯カメラを設置する際は死角を確認する
コンビニはどこの店舗もワンフロアでそれほど広い面積ではないため、防犯カメラの映像に死角があってはなりません。コンビニで窃盗・万引きを企てる不審者や内部犯は防犯カメラの位置から比較的容易に死角の場所を見つけることができます。
そのため、防犯カメラの設置場所を決めるときはモニターで映像を確認しながら死角を潰していく感覚で向きや高さを調節してください。
PTZカメラ(パンチルトカメラ)はおすすめしない
レンズをズームや上下左右に動かすことができるPTZカメラ(パンチルトカメラ)も業務用で多数の機種が出ていますが、コンビニではおすすめできません。PTZカメラはそもそも1台では賄えない広い範囲を網羅するためのものとなりますが、コンビニは決して広くはないので、設置場所に対して専門的な理解があれば、固定カメラでも死角を潰すことができます。
また、PTZカメラでカメラを首振りしてしまうと、そこから死角が生まれてしまうので、防犯カメラを操作する専門の監視員がいないコンビニでは適切ではありません。
ドーム型の全方位カメラもコンビニではおすすめしない
全方位カメラとは360度パノラマで映像を録画できる種類となりますが、その一方で画質が下がってしまい、万引き犯の顔を分析できない可能性があります。
全方位カメラを設置する場合は店内ではなく駐車場付近や道路側に設置するのがいいでしょう。
コンビニが防犯カメラの映像を警察に渡す場合の注意点
コンビニには時折警察が訪れて防犯カメラの映像提供の依頼をしてくることがあります。コンビニの中には道路沿いにもカメラを設置しているところも多いため、近くに違反車や事件・事故絡みの車が通ったときは、コンビニに監視カメラの映像を求める場合があります。
このケースで知っておいてほしいことがあります。それは「コンビニの映像提供は任意」となることです。任意の場合はもちろん断ることができますが、一般的に地域住民の捜査協力は事件・事故の早期解決のために必要と考えられています。
そのため、できる限り協力するようにしましょう。ちなみに「防犯カメラの映像にはお客や一般の人の顔とかが映ってるけど、個人情報などは大丈夫?」と疑問に持つ人もいるかもしれませんが、そもそも防犯カメラ(監視カメラ)の目的は事故・事件を未然に防ぐためであり、事故・事件後の早期解決にあるため、警察に映像を提供したからといって法に触れるわけではありません。
コンビニの駐車場に防犯カメラを設置するときの注意点
コンビニは若者のたまり場になったり、車上荒らしのターゲットとなりやすいため、広い駐車場を有するコンビニは必ず防犯カメラを設置する必要があります。
コンビニの駐車場に防犯カメラを設置する際のポイントは、「夜間カラー撮影可能の機種を選ぶ」ことと、「設置場所の検討」です。コンビニの駐車場で何か問題が発生する場合は、基本は夜間もしくは深夜の時間帯となります。以前までは防犯カメラの夜間撮影は赤外線カメラでもモノクロ(白黒)でしたが、最新の機種であればカラー撮影が可能となります。
また、駐車場からコンビニの建物まで距離が離れている場合は、防犯カメラの撮影距離が届かないため別途ポール柱を建てる必要がり、工事費用がかさんでしまいます。販売店の担当者に現地調査に来てもらい、何とか工事をしない方向で防犯カメラの設置場所を考えてもらうといいでしょう。
コンビニにおすすめの防犯カメラの機種
以下ではコンビニにおすすめできる防犯カメラ(監視カメラ)の機種をご紹介します。コンビニに推奨できる防犯カメラは、上記からも分かるように、屋内と屋外では搭載機能が大きく異なります。
そのため最初の機種選びが非常に重要となるので、間違っても通販サイトや家電量販店で自分の想像で選ばないようにしてください。また、防犯カメラは専門知識がない限りカタログスペックだけをみても実際の性能はよくわかりません。
防犯カメラを購入する前は必ず販売店の担当者に来てもらい、ロケテストもやってもらいましょう。ちなみに防犯カメラで映像確認していいのはオーナー・店長・副店長のみとするのがおすすめです。間違ってもアルバイトに操作させないようにしてください。
コンビニはこれで屋内・屋外を網羅!「しゃべるライン警戒カメラ」
屋内・屋外では機種を変えるべきではあるものの、やはり共通したカメラを使った方が操作に慣れることができます。
そこでおすすめなのが「しゃべるライン警戒カメラ」です。屋内仕様でも問題なく使うことができ、店内フロアを網羅できるほか、音声機能を使って遠隔地からレジやバックヤードにいるアルバイトに指示を出すこともできます。
また、夜間カラー撮影ができるのも魅力なほか、最新赤外線技術で人と車両を正確に検知します。出入り口に設置すれば自動音声機能を使って「いらっしゃいませ」と簡単な接客も可能です。
まとめ:万引き対策だけじゃない!コンビニの防犯カメラ設置は防犯カメラナビにお任せを
今回はコンビニにおける防犯カメラの設置に関する概要をご紹介しました。コンビニの防犯カメラによる防犯効果は万引き対策だけではなく、車上荒らしや不審者の侵入の抑止、従業員の監視なども可能です。ただし、スペックによってはコンビニに合わないものもあるので、まずは販売店に相談して現地調査に来てもらうのがいいでしょう。
当サイト「防犯カメラナビ」では無料で現地調査及び実機を用いたロケテストが可能です。防犯設備士の有資格者が最適な機種と台数を予算に応じて提案させていただくことが可能です。是非一度ご相談ください。