資材置き場における建設資材の盗難の悩みと解決方法
資材置き場は他の業界と比較して、盗難に遭いやすい業種と言えます。貴重な建設資材が盗まれてしまうと、業務に支障がでるだけではなく、会社にとっては大きな損失を被ることになります。そこで、ここでは資材置き場における建設資材の盗難にまつわる悩みと解決方法をご紹介します。
資材置き場は窃盗犯に狙われやすい
資材置き場は立地や周辺環境柄、昔から窃盗犯に狙われやすく、盗難被害の後を絶ちません。郊外にある空き地を活用している資材置き場であっても狙われる可能性は十分にあり、「いやあ、自分のところは大丈夫だよ」、「誰もここには来ないよ」という考えは非常に危険であり、窃盗犯のかっこうの標的になることを覚えておかなければなりません。
そのため、どのような環境下であっても、資材置き場は何かしらの侵入対策、防犯機器の設置が強く推奨されます。
新型コロナ以降金属素材が高騰している
2020年より世界で猛威を振るう新型コロナですが、2022年経った現時点でも収束したとは言い難いものがあります。世界全体で経済は復調傾向にありますが、これまで低迷していた金属や樹脂素材の需要が突然に膨れ上がったため、昨今は素材の輸入コストが大幅に高騰しています。
そのため、資材置き場にある金属素材は、企業にとっては非常に重要な資金源であり、これらが盗まれることによって、会社が傾くほどの損失を被ることもあります。
資材置き場で建設資材の盗難が相次ぐ理由
資材置き場は窃盗犯からすると、非常に「盗みやすい」、「侵入しやすい」場所と言えます。見た目が変わらない程度に少しずつ建設資材を盗めば、資材置き場の従業員も気づくことはありません。資材置き場に24時間警備員を付けることはなく、基本は防犯カメラによる対策となりますが、大抵は設置場所を間違えていて、窃盗犯からすると建設資材を盗むにあたって脅威とはなりません。
資材置き場の建設資材は下見されやすい
資材置き場は市街地郊外ともに、人があまり寄り付かない場所にあります。夜間になると人の気配は途端になくなりますので、下見にはうってつけですし、資材置き場によっては昼間であっても堂々と建設資材を下見しやすい場所も少なくありません。
資材置き場の建設資材は第三者から丸見え!
資材置き場の中には、外から内部の様子を確認できるところも多く見受けられます。窃盗犯からすると、どこにどんな建設資材があるか判断しやすく、計画的に犯行に移すことが可能です。
資材置き場の建設資材は換金しやすい
資材置き場にある建設資材は、往々にして盗んだあとに換金が容易です。建設資材の価値は業界の人であれば誰もがパッと見るだけで分かりますし、昨今はネットの普及によって、盗んだ建設資材を素早く匿名で売りさばくこともできます。仮に犯人逮捕に繋がったとしても、盗まれた建設資材が返ってくる可能性は低いと言わざるを得ないでしょう。
資材置き場の建設資材は一度に大量に盗難に遭いやすい
資材置き場では金属、銅線、電線などあらゆる建設素材が盗難の対象となります。一度に数十キロから数百キロと大量に建設資材が盗まれる事件も全国で多発しております。
窃盗犯が作業着を着ていれば見た目では分からない!
窃盗犯は人目に気づかれてもいいように、作業着を着用して犯行に臨むことが多いです。作業着を着た人間がいくら資材置き場に出入りしていようと、怪しむ人はいません。
また、金属や銅線などは重量があるため、盗む際は車を使うケースが普通ですが、資材置き場に野ざらしにおかれている重機やトラックごと盗むことができれば、一度に大量に建設資材を盗むこともできます。無論、重機やトラックも転売することができます。
外部犯だけじゃない!従業員の犯行の可能性もある
気がかりとなるのは、資材置き場の建設資材の盗難では、必ずしも外部の犯行ではないということです。場合によっては従業員、もしくは元従業員の可能性も考慮しなければなりません。
防犯対策はハードとソフトの両方が大切
侵入者や従業員による盗難被害の多くは、防犯カメラを設置することによって未然に防ぐことができますが、単に最新のセキュリティ機器を導入するだけでは効果はありません。窃盗犯の犯罪心理を考慮した上で、適所に防犯カメラを設置する必要があります。また、資材置き場では盗難被害が多発していることを認識し、日ごろから危機管理対策を意識することも大切となります。このように、建設資材の盗難対策には、防犯機器の「ハード」、及び防犯の知識と意識を持つ「ソフト」の両面が重要です。