資材置き場で電動工具の盗難が相次ぎ発生!解決方法をご紹介
資材置き場では、昨今電動工具をはじめ、建設資材の盗難や車上荒らしなどが多発しており、地方自治体も資材置き場の管理者や建設現場の責任者に向けて注意喚起をしています。特に資材置き場においては電動工具の盗難が相次ぎ発生しており、倉庫に鍵をかけるくらいでは簡単に突破されてしまう現状にあります。
そこで、今回は資材置き場における盗難被害の現状と、防犯カメラを使った対策方法をご紹介します。
資材置き場や建設現場が昨今盗難事件が多発
近年は資材置き場や建設現場を中心に盗難事件が増加傾向にあります。コロナ禍による生活苦も背景にありますが、2000年代以降はIT化社会となり、盗んだものをネットで簡単に転売できるようになったことも大きな理由として挙げられます。
特に資材置き場は外から中の様子が丸見えで、従業員の出入りも容易に観察することができるため、犯罪者にとっては狙いやすい業種ということができます。
電動工具だけではなく重機を狙った大規模窃盗もある
資材置き場で盗難被害に遭うものといえば、事務所の財布や電動工具、電線や銅線、鉄板、ワイヤーといった手に取りやすいものが挙げられますが、近年は窃盗犯の組織化や悪質化が目立ち、トラックやユンボといった重機も盗まれるケースが相次いでいます。
資材置き場で電動工具が狙われる背景
電動工具は中古であっても比較的高値で転売することができ、実際に資材置き場で盗まれた工具を見てみると、コンプレッサー、サンダー、ドリル、くぎ打ち機など、あらゆる電動機材・電動工具が被害の対象となっています。ちなみにメーカーによる差別はなく、盗まれるときはすべてもって行かれるケースが大半となります。
犯人は従業員の可能性もある
ここで注意しなければならないのは、窃盗犯は必ずしも部外者ではないということです。従業員や元従業員であれば、防犯カメラの設置状況や保管場所の鍵の在り処など、資材置き場の内部の状況を知り尽くしているので、それだけ短時間で犯行に及ぶことができます。
資材置き場は窃盗犯にとっては容易に侵入できる
資材置き場は空き地の土地活用として利用されることが多いため、往々にして周囲に人の気配はなく、住宅街から離れた郊外にあります。そのため、窃盗犯は用意周到に計画を企てることができますし、一度の侵入で大量の資材や電動工具を持ち出すことができます。
また、都心の資材置き場であっても、作業着を着て偽装すれば怪しむ人はいません。
換金性の高い電動工具は資材置き場で真っ先に盗難に遭う
電動工具は換金性が高く、車両やケーブル、資材よりも遥かに転売しやすいため、資材置き場で扱う備品の中でも最も盗難されやすいものとなります。倉庫内に保管するときは、一式まとめて置いておくため、上述したように盗まれるときは一切合切被害に遭います。
資材置き場は要注意。電動工具の盗難目的の車上荒らしが多発
また、資材置き場では電動工具を車中に保管するケースもありますが、こちらも危険性が高いといえます。助手席やフロントガラス傍に電動工具を置いておくと、窓越しに内部を確認できるため、ちょっとした隙も狙われやすいです。特にバンやトラックは古い車種でも確実に売却できるので、車両ごと盗難被害に遭うリスクも高くなります。
盗まれた電動工具は即売りされるのが基本
盗まれた電動工具は通販サイトで転売されたり、リサイクルショップや買取屋に売却されることになるので、仮に防犯カメラの映像から犯人逮捕に繋がったとしても、既に売却された後では取り戻せない可能性も高いです。
資材置き場の電動工具の盗難対策は鍵をかけるだけでは不十分
資材置き場の出入り口の南京錠や、倉庫に鍵をかけるだけでは、盗難対策としては不十分です。また、防犯カメラを設置していても、窃盗犯が脅威に感じなければ容易に侵入を許してしまいます。
そのため、電動工具の盗難を未然に防ぐために防犯対策を考えている方は、防犯カメラの設置場所やスペック、付加機能などを考慮し、専門家の立場から鑑みた機種の選定が必要となります。