仮設会社向け資材ヤードのセキュリティ監視システムの導入事例
仮設会社は足場や仮囲いを設営するため、自社の資材ヤードに常時大量の木材・非鉄金属を保管しています。ここでは盗難対策としてセキュリティ強化を図った監視システムの導入事例を紹介します。
防犯カメラの導入を検討したきっかけ
今回は建設現場の足場や資材ヤードを作る仮設工事会社から防犯カメラ設置のお問い合わせをいただきました。仮設工事会社ではお客の依頼によって「仮囲い・ケード工事・足場・資材ヤード」などを設営するため、木材・非鉄金属といった建築素材を大量にヤードに保管します。
近年は建設現場や仮設工事会社の資材ヤードだけを狙った窃盗集団も増えており、全国の仮設工事会社もリスク管理の見直しが必要とされています。今回ご依頼いただいた仮設工事会社も、近隣で資材ヤードの盗難事件が発生した経緯があり、自社の防犯対策のために弊社にお問い合わせいただきました。
資材ヤードには有価物が大量に保管されている
建設関係の仮設工事会社の資材ヤードには、木材と非鉄金属が保管されています。木材は近年ウッドショックと呼ばれているように、コロナ前後と比較して調達価格が1.5倍~2倍近く高騰しています。
また、非鉄金属に関してもステンレスや銅など需要の高い金属素材を中心に供給量が足りなく、こちらも仕入れ価格が軒並み高騰しています。このような背景に乗じて、資材ヤードの木材や金属素材だけを狙った窃盗犯が近年多発傾向にあります。
木材や金属素材は比較的転売が容易く、仕入れ業者やネットショップで高額売却が可能です。近年は組織犯の犯行により一夜に大量に盗まれる事件が多発傾向にあります。有価物が大量に盗まれることにより、工期の遅延はもちろん、零細中小企業によっては事業存続が危ぶまれる事態に陥ることもあります。
仮設会社の資材ヤードにセキュリティ監視システムを構築するポイント
資材ヤードは屋外にあり、仮囲いした中に無造作に保管されていることが多く、また、フォークリフトやトラックといった大型車両の出入りを想定して間口を広くとっています。そのため、防犯カメラを設置する際は、犯人の侵入経路を見つけて設置するのが重要です。
仮設工事会社の資材ヤードに設置する防犯カメラを選ぶポイント
防犯カメラの設置にあたっては、「WiFi環境の有無」、「資材ヤードの面積」、「死角」を考えることが大切です。WiFi環境があればネットワークカメラを採用できるので、無線で映像データをスマホやパソコンに転送できます。アナログカメラを採用する場合は、事務所にモニターを設置して有線接続します。
資材ヤードの面積が大きければ、それだけ設置する防犯カメラの台数も増えます。予算の節約を考慮するのであれば、画角の広いレンズを採用しているカメラを選んだり、侵入者に脅威を与える場所のみに設置する、といった手段を考えなければなりません。
弊社「防犯カメラナビ」では、無料で現地調査と実機を用いたトライアルテストを提供しております。現地調査には防犯設備士の資格を持った専門家が訪問しますので、犯罪心理を汲んだ専門的な見地から適切な防犯カメラ設置の提案をさせていただきます。
仮設会社の資材ヤードにセキュリティ監視システムを導入した後の感想
資材ヤードに防犯カメラを設置することで、不審者を素早く検知して、音や光、音声で警告・威嚇撃退ができます。ビームセンサーや警告灯、看板などカメラ以外のセキュリティ機器もありますが、何を採用するかは現場ごとに異なります。
今回採用した防犯カメラは、LED照射、音声警告、夜間撮影機能を搭載した高性能の機種となります。1台で複数の防犯機能を搭載しているため、外部のセキュリティ機器の設置を最小限に抑えることができ、予算の節約にも繋げることができました。
「工事費用も含めてかなり額を覚悟していたけど、想像以上に予算を抑えることができた」とお褒めの言葉をいただきました。
防犯カメラナビからひと言
資材ヤードには常駐警備を付けられないのが一般的です。日中であっても従業員が不在することが多く、また零細企業では会社の事務所に誰もいないこともよくあります。
そのため、防犯カメラが不審者を検知しても、モニターのある事務所に人がいなければ犯行を止めることはできません。ネットワークカメラはネット環境が必要ですが、侵入者を検知するとスマホにも通知されるので、担当者や社長が外出中でも対応できます。
パソコンやスマホで映像を閲覧するようにすれば、モニターを設置する必要もありませんし、ログイン情報を共有すれば、従業員全員で映像を管理することもできます。
月々の想定コスト
月額12,000円
資材ヤードに保管されている木材・金属素材はいずれも自社の資産となります。防犯カメラを設置していない、あるいは設置して10年以上経っている会社は、今一度資材ヤードのセキュリティ事情を見直してみることをおすすめします。