資材置き場で遠隔監視カメラを導入してセキュリティ強化を図った事例
資材置き場は数ある業種の中でも犯罪リスクが高いことで知られています。事務所から離れた遠方に資材置き場がある場合は防犯体制も脆弱になりやすく、昼夜問わず侵入の危機にさらされています。
郊外にある資材置き場は遠隔監視カメラを導入することでセキュリティ強化を図ることができます。そこで、ここでは資材置き場に低予算で導入した防犯対策の事例を解説します。
防犯カメラの導入を検討したきっかけ
今回防犯カメラの導入のお手伝いをさせていただいた資材置き場は、金属資材だけではなく重機と車両も複数台保有しており、昨今の地域で発生する資材盗難や車両の部品盗難の懸念に伴い防犯対策を改めて見直す形でご相談いただきました。
また、数か月前から若者のたまり場になっているらしく、資材が荒らされたり重機のサイドミラーが曲げられていたことも防犯対策の強化に乗り出した一因となったようです。
資材置き場で大量の資材窃盗が全国で多発
ここ数年資材置き場の犯罪件数が増加しています。以前よりも銅線やワイヤー、金属パイプなどを盗む侵入者はいましたが、最近は一度に数十キロ、場合によっては数百キロの資材を窃盗する組織犯罪が目立つようになりました。
資材置き場を運営している会社は小規模事業者が多く、なかなか防犯対策まで予算を回せないのが実情のよう。しかし、新型コロナ以降は金属の調達価格が高騰しているため、転売目的の犯罪集団も増えてきているので、資材置き場の社長としては見逃すことができません。
資材置き場で遠隔監視カメラを導入するポイント
今回はお客様の要望を汲み、資材置き場にて遠隔監視に強い防犯カメラを導入する運びとなりました。既存のカメラは同軸カメラを採用しており、2000年頃に導入した大変古い機種であったため、リース契約をして一斉に買い替えることが決まりました。
遠隔監視カメラはインターネットを通じてデジタルデバイスに映像を転送するシステムを指します。全国に支店を持つ大手企業であれば、1箇所で支店すべての資材置き場を一元管理することも可能です。
小規模事業者の遠隔監視カメラの活用方法
資材置き場は小規模事業者が大半を占め、社長は常に資材置き場にいるわけではありません。また、今回導入いただいた資材置き場には社長が事務をするオフィスがないため、社長は通常遠隔から現場を監視することになります。
遠隔監視カメラの導入によって得られるのは防犯効果だけではなく、現場の従業員の勤務の状況も把握することができます。スピーカー内蔵の防犯カメラを選択することによって、遠隔にいる社長がスピーカーを通じて映像を確認しながら現場に指示もできます。
パソコンやスマホで映像を確認・操作できる
資材置き場の管理会社の中には社長が一人で防犯の責任を負っているところも少なくありません。遠隔監視カメラを導入すれば、社長が自宅に帰宅後もパソコンを付けて映像を監視することができますし、PTZ(パンチルトズーム)カメラを採用すれば、スマホを通じてカメラをズームや左右に振ることができます。
資材置き場に「遠隔監視カメラ」導入後の感想
今回資材置き場に導入した遠隔監視カメラによって、社長は自宅や事務所、出張先に居てもいつでも現場の映像を確認できるようになり、目的となる防犯能力はもちろん、現場の従業員に指示出しできるようになったのが大きいと言ってくれました。
また、深夜帯になると周辺は暗闇に覆われてしまい、敷地内の明かりだけでは従来のカメラだと鮮明に映像を映すことができませんでした。しかし、今回は最新のネットワークカメラを採用したため、ほとんど光のない場所でも赤外線技術によってカラー映像によるに出力が可能となり、こちらも社長が驚いた大きな要素となります。
万が一防犯カメラが不審者を検知した場合、即座に指定のパソコンやスマホに警報通知が来ますので、常時映像を画面に映し出す必要はありません。不審者が侵入を試みようとしていれば、スマホを使って「警察に通報するぞ!」と威嚇することができます。
防犯カメラナビからひと言
資材置き場はワイヤーフェンスや鋼板で敷地を囲むケースが多く、また重機の出入りが多い場合は出入り口の間口が広く、外からでも中の様子が丸見えになっている資材置き場が多く見受けられます。そのため、犯行を企てようとしている犯罪者は、時間をかけて計画を練ることができます。
資材置き場で防犯対策を講じる場合は、「一度侵入を許してしまうと、窃盗を食い止めるのは困難」なことを念頭に置き、敷地外で侵入を抑止する対策を考えるべきと言えます。
月々の想定コスト
月額13,000円
資材置き場では出入口・駐車場・重機置き場・資材保管場所・事務所出入口に防犯カメラを設置するのが普通です。他の業種と比較してそこまでコストはかかりませんので、まずは防犯設備士の有資格者に現場に来てもらい、実際に現地調査とロケテストをしてもらうのがいいでしょう。
当サイト防犯カメラナビではいずれも無料でやらせていただいております。是非ご相談ください。